訪日外国人観光客やインバウンドに関する外部メディアのニュース中で、先週(7/24〜7/30)の注目ニュースをまとめました。プロモーションやマーケティングに役立つ情報が盛りだくさんのインバウンドニュースのまとめです。

 

間違いだらけのインバウンドマーケティング―中国人訪日客2500万人の時代に向けて戦略のリセットを考える〜ランドリーム原田静織氏〜(後編):電通報

http://dentsu-ho.com/articles/4286

間違いだらけのインバウンドマーケティング―中国人訪日客2500万人の時代に向けて戦略のリセットを考える〜ランドリーム原田静織氏〜(後編):電通報

間違いだらけのインバウンドマーケティング―中国人訪日客2500万人の時代に向けて戦略のリセットを考える〜ランドリーム原田静織氏〜(後編):電通報

電通のオウンドメディア「電通報」で連載されている「実践 インバウンド最前線」よりご紹介。2030年までに中国を含めたアジア圏の海外旅行が普及することについて、

中国は今、14億人の人口がいて、そのうち海外旅行をしているのは2014年時点で1.1億人。中国の旅行局は、それを2020年に2.5億人まで増やす方針です。現在、中国人旅行者のうち日本に来ているのは4%ほどですが、仮に2020年までに10%まで増えるとしたら、2.5億人の10%、つまり2500万人の中国人が訪日するのです。

2030年までに世界の旅行人口は18億になると予想されていて、そのうち30%がアジアパシフィック地域からだそうです。つまり、日本の周辺に5億人の旅行者がいることになります。その5%から10%が日本に来てくれるとしたら、やはり2500万人から5000万人程が訪れる計算になります。ご存知の通り、主に中国からになるでしょう。

と具体的予測値を踏まえつつ、訪日中国人観光客の増加を予測しています。また、訪日中国人観光客富裕層とマナーの関係についても言及。

「中国人はマナーが悪い」とひとくくりにされがちですが、中国人の中にもいろいろな階層があり、その層によってペルソナが大きく変わります。(略)中国人の富裕層の方たちに(略)話を聞いたのですが、マナーに非常に神経を使っていました。日本で宿泊したホテルのシンクを全部拭いたり、後片付けをしたり。「中国人はマナーが悪い」とあまりに言われるので、その悔しさから出た行動とのことでした。富裕層はもともとマナーがいいんですよ。(略)富裕層ともなると、インターネット調査などに参加するなんてありえないので、いわゆる中国人を対象とした調査結果に反映されていないことが多い。実際に会って理解することが求められます。

とのことで、「訪日中国人観光客」とひとくくりにしたマーケティングや戦略だての危うさについて言及しています。

訪日中国人観光客のマナーや特性についてはこちらの記事もご確認下さい

 

「迷子になる」ことも楽しむ、20代訪日中国人のマインドを知る:IT pro

http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/071300146/072700005/?ST=china&P=1

「迷子になる」ことも楽しむ、20代訪日中国人のマインドを知る:IT pro

「迷子になる」ことも楽しむ、20代訪日中国人のマインドを知る:IT pro

日本でも「団塊の世代」「新人類」「ゆとり世代」など、世代に対して名前をつける風潮がありますが、それは中国でも同じ。中国では、80年代生まれを「80後(ぱーりんほう)」、90年代生まれを「90後(ちゅーりんほう)」と呼びます。これら「80後」と「90後」の訪日旅行における特徴を紹介しています。
「80後」は

て80後は親孝行という意識が薄く親に甘える傾向が強くなる。(略)日本旅行の場合には、両親に子の世話を期待する。親は喜んで旅行費用を全額負担することも少なくないという。買い物も基本的には自分の子どもや自分用が中心で、友人や知人、親戚へのお土産はあまり考えない。決して悪意があるわけではなく、そうした繋がりの意識が低いのが、80後の特徴と言えるかもしれない。

という特徴をもち、「90後」は

基本的に『親は親、自分は自分』という意識が非常に強く、日本旅行の場合も家族旅行するよりは貧乏旅行でも個人旅行を選ぶ傾向が強い。90後の買い物は、流行や定番を追うことはなく自分が欲しいと思うもの、納得できるものを買う傾向にある。お土産も仲の良い友人のためなら頑張るが、親や親戚のためのお土産を苦労して捜すのは敬遠することが多い。

という特徴を持つとのこと。その傾向は買い物にあらわれており、「80後」世代は

1位の「メリーズ紙おむつ」をはじめ、(略)子ども用商品が20件中六つもランクインし、大きな割合を占めている。(略)子育てにお金をかける傾向の強い中国人の中でも、特に80後世代は子どもの健康や安全を重視し、日本製品を購入する人が多い。

と、子育て用品が中心の買い物構成であるのに対し、「90後」世代は

いわゆる『爆買い』される定番のお土産のイメージとは異なる商品がランクインしている。どれも趣味性が高く、個人の好みが強く出る商品と言える。短い滞在時間の中で免税店を走り回って大量購入するというよりは、時間をかけて吟味した上で納得したものを購入するといった類の商品であり、個人旅行化が進まなければランクインしてこない商品だ。

という特徴をもち、旅行スタイルも

90後は日本旅行の主な目的として「日本での様々な体験」をあげる人が半数を占める。「様々な体験」とは、「ドライブしたい」「温泉に入りたい」といった特定の体験ではなく、例えば「切符を買う」のような日本旅行をする上で体験すること全般を指す。

と、FITを前提として体験型の訪日旅行を楽しむ傾向にあるようです。

その他、ミレニアル世代についての解説記事はこちら

  • 訪日中国人観光客とミレニアル世代と団塊の世代と流行と
  • 爆買い後のインバウンドはどうなる?アジアのミレニアル世代

 

「爆買い」なき今、インバウンドは「FIT」を狙え–ニーズの多様化に合わせた施策を:CNET Japan

http://japan.cnet.com/sp/inbound/35086471/

「爆買い」なき今、インバウンドは「FIT」を狙え--ニーズの多様化に合わせた施策を:CNET Japan

「爆買い」なき今、インバウンドは「FIT」を狙え–ニーズの多様化に合わせた施策を:CNET Japan

先のニュースで「90後」を中心に訪日中国人観光客のFITの広まりが触れられていましたが、CNET Japanの記事でもFITについて言及されています。昨今ブームになっていた「爆買い」が

中国の景気減速、為替の円高に加え、中国政府が国外での購買品への課税を強化したことが影響しており、中国人1人当たりの消費額にブレーキ

がかかっており、爆買いブームが過ぎつつあることに触れつつ、

一方で、訪日客は2015年と比べ増加。特に、FIT(Foreign Independent Tour)と呼ばれる、団体旅行やパッケージツアーに頼らない個人旅行者が増えています。その結果、ニーズの多様化が生まれ、東京・京都といった「ゴールデンルート」以外の地域にも観光客が訪れることで、地方の観光需要創出が期待できるでしょう。

と、爆買いブームの収束に対してFITによる中国人訪日客数の増加、それによるゴールデンルート外のインバウンド需要の増加の可能性について言及しています。FITが増えるとなると、主要都市以外でも宿泊する可能性が上がります。現状では

特に首都圏で「爆買い」ならぬ「爆泊」によってホテルの空室不足が深刻化しています。(略)2020年の東京オリンピックでは、ホテル満室の影響による観光客の取りこぼしが懸念されています。特に空室不足が深刻だと言われている大阪は、宿泊施設の客室稼働率が85.2%と全国で最も高く、全国平均の60.5%と比べても大きく差が開いています。(略)大阪をはじめとした首都圏に訪日客が集中している実態

があるとのこと。そこでドミトリー・ホステル・ゲストハウスといった安宿に需要が生まれてきています。

実際にFIT客の増加によって安宿の需要は高まっています。(略)「hostel × japan」「guest house × japan」の(略)両キーワードとも検索数は右肩上がりとなっています。(略)欧米圏では既にFITが9割を超えていることもあり、自由な旅行スタイルが定着している傾向にあります。一方でアジア圏もFITは増加しており、それに伴い安宿の需要はさらに増加していくでしょう。

と、宿泊施設不足の解消とインバウンド需要の高まりから、安宿に注目があつまってきています。

宿泊地を考慮して割り出したインバウンド消費額ヒートマップや、訪問地まとめはこちら

 

ホットリンク、中国SNS上のクチコミを集計し、2016年上半期「中国トレンドExpressアワード」を発表:時事ドットコム

http://www.jiji.com/jc/article?k=000000133.000002235&g=prt

ホットリンク、中国SNS上のクチコミを集計し、2016年上半期「中国トレンドExpressアワード」を発表:時事ドットコム

ホットリンク、中国SNS上のクチコミを集計し、2016年上半期「中国トレンドExpressアワード」を発表:時事ドットコム

株式会社トレンドExpressが、中国のSNSのクチコミを元に爆買い対象商品を集計・表彰する「中国トレンドExpressアワード」2016年上半期を発表。その受賞商品として、医薬品カテゴリー、家電カテゴリー、生活雑貨カテゴリーより29部門の受賞商品を発表しました。
集計方法は

2015年11月から2016年4月の期間に中国のSNS上で「日本で○○を買った」と書き込まれた投稿516,930件を集計

したとのこと。またカテゴリーについては

医薬品カテゴリー12部門、家電カテゴリー9部門、生活雑貨カテゴリー8部門の計29商品を本アワード受賞商品として発表

と細分化して発表しています。

爆買い商品を含めた訪日中国人観光客のデータや特徴、国民性についてはこちらも参照下さい。

 

厳しい要件に応え、中国観光客向けWebサイトを短期間で立ち上げた秘策とは?:TechTarget ジャパン

http://members.techtarget.itmedia.co.jp/tt/members/1607/29/news01.html

厳しい要件に応え、中国観光客向けWebサイトを短期間で立ち上げた秘策とは?:TechTarget ジャパン

厳しい要件に応え、中国観光客向けWebサイトを短期間で立ち上げた秘策とは?:TechTarget ジャパン

愛知県観光協会のWebサイト「Aichi Now」の構築にあたって、対訪日中国人観光客対策のポイントや工夫点などを紹介。記事広告にはなりますが、中国のインターネット事情をからめて事例紹介しているので、有益な情報となると思われます。
中国のインターネット事情として

中国国内から他国のWebサイトへのアクセスが困難(略)。背景には、物理的に距離が離れているからだけではなく、中国国内のインターネット人口に対して国際接続帯域が不足している点があげられる。中国と海外との通信は常に混雑し、通信速度にストレスを感じやすい状況が生まれている。この速度面を解決するために、たとえ中国にサーバを配置しても、「ネットワークの南北問題」という課題が残る。これは、中国内のISP間での相互接続性の悪さにより、通信が遅延しがちな現象を指す。

と、主に表示速度にポイントを当てて現状を解説しています。また、中国でウェブサイトを制作する場合

事前に中国当局に対してインターネットでコンテンツを公開するために「ICP(Internet Contents Provider)」の登録申請が必要となるが、当局とのやりとりなど、登録には非常に手間が掛かる。

と、中国国外の業者が当たりそうな壁について紹介。その他、端末については

中国ではインターネット閲覧手段としてスマートフォンの利用が特に多いという点が、日本との大きな違いです。プロモーションに関しても、そのような環境の違いに合わせた方法を検討する必要があります

と、モバイルファーストが重要である点を強調している。

中国でのWEBサイト設立するために必要な手続きについてはこちらの記事で詳細に解説しています。

 

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