リオ五輪の裏側で行われていた訪日プロモーション:東京五輪だけでなく、全国各地を紹介

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平成28年(2016年)8月23日、リオオリンピックの閉会式で行われた日本のパフォーマンスを見ましたか?

任天堂のマリオ、サンリオのハローキティ、コナミのパックマン、小学館のドラえもん……など世界的に人気のキャラクターが多数登場。映像と設備を組み合わせ、「マリオになった安倍首相がドラえもんの力を借りて、日本から真っ直ぐに地中を通過しブラジルの土管から登場する」という前代未聞のパフォーマンスは世界的に注目を集めました。これまでオリンピック情報を扱ってこなかったゲームメディアまで取り上げています。2020年の夏季オリンピック、パラリンピックは日本だということを、アピールすることに大きく成功したと言えるのではないでしょうか。

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さて、このようなパフォーマンスは「日本」という漠然とした印象を与えることには役立ちますが、何か具体的な事柄を知ってもらう、楽しみにしてもらうためのものではありません。

肯定的なイメージを醸成するような効果はありますが、東京オリンピック、パラリンピックをきっかけに訪日外国人観光客を集め、さまざまな観光地に足を運んでもらうためには、また別の取り組みが必要となります。いったい、どのような施策が行われていたのでしょうか。今回は、リオオリンピック、パラリンピックで実施されていた日本のプロモーション活動についてご紹介します。

 

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リオ五輪を活用した訪日外国人観光客向けのプロモーション

ブラジルで開催されているリオオリンピック、パラリンピックの機会を活用して、次期開催国である日本が訪日外国人観光客向けのプロモーション活動を行う。しかも日本国内ではなく、ブラジルで。実施する国が違うようにも、気が早いようにも感じられる話ですが、これは実際に行われています。五輪はそれだけ重要なイベントなのでしょう。

日本のキャラクターを活用し、世界的に注目を集めた引継式とは対照的に、日本の観光地の魅力を詳細に紹介する内容になっています。瞬間的に騒がせる引継式のパフォーマンスと、縁の下の力持ちのように機能する地道な情報発信といった具合に、二本柱の施策として理解できるかもしれません。

リオデジャネイロに日本の魅力を紹介するブースを設置

ブラジル、リオデジャネイロ州に位置する「Tokyo 2020 JAPAN HOUSE」では、リオオリンピック、パラリンピック開催期間中、「Visit Japanブース」が設置され、訪日外国人観光客向けのプロモーションが行われました。

同施設には2020年東京オリンピック、パラリンピックのコンセプトやエンブレムなどを見ることができる「東京2020組織委員会エリア」、関係各社が出店する「パートナーエリア」が設置されています。これらは主に2020年東京オリンピック、パラリンピックのイメージを伝えることが主な目的です。

その一方で、日本の食文化や伝統文化、観光情報などを紹介する「関係省庁エリア」、その他の道府県の風景、歴史的建造物などを紹介する「自治体エリア」、茶道、浴衣、書道などが体験できる「文化体験エリア」なども用意されています。

さらにステージショーが行われ、沖縄県の伝統芸能「エイサー」をベースに空手の型を取入れたパフォーマンスを行う「琉球国まつり太鼓」などが参加しています。

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海外メディア向けに画像や動画を提供

このほかにも、メディア向けの情報発信が各種行われています。

ライブラリーサイト「ジャパン・オンライン・メディアセンター(JOMC)」では、47都道府県の観光資源の映像、画像が著作権フリーで配信されます。記事などを制作するときの良質なフリー素材として使えるというわけです。

また、報道機関との連携によるテレビやインターネットでのコンテンツ配信も。アトランタオリンピック陸上競技・金メダリストであるカナダのドノバン・ベイリー氏が日本の歴史、伝統文化などを体験する映像がBBC ネットワークで放映されるほか、AP通信、ロイターなど世界各国のメディア向けに日本を紹介するコンテンツを発信し、ニュースへの掲載を図ります。

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まとめ:4年後に向け、今からしっかりとした取り組み

東京オリンピック、パラリンピックが行われるのはリオオリンピック、パラリンピックから4年も先のこと。しかし、すでに積極的なプロモーション活動が行われています。東京都の話はもちろん、その他の道府県、日本の伝統や文化に関する情報も発信されています。

東京オリンピック、パラリンピックは訪日外国人観光客を対象とするインバウンドビジネスにとって、またとないチャンスです。これだけ周到に準備をしていても、やり過ぎということにはならないのではないでしょうか。旅行業者、観光業者の方も4年後を視野にいれた取り組みを行っていくべきなのではないでしょうか。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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