訪日外国人観光客やインバウンドに関する外部メディアのニュース中で、先週(8/21〜8/27)の注目ニュースをまとめました。プロモーションやマーケティングに役立つ情報が盛りだくさんのインバウンドニュースのまとめです。今回は宿泊施設不足にはやっぱりラブホ活用?欧米系訪日外国人は京都がお好き?など5選別。

先週・先々週の気になるニュースまとめはコチラ


 

変わるラブホ、外国人に照準 鏡撤去、ベッドはツインに:朝日新聞

変わるラブホ、外国人に照準 鏡撤去、ベッドはツインに:朝日新聞より引用

変わるラブホ、外国人に照準 鏡撤去、ベッドはツインに:朝日新聞より引用

先日訪日ラボでも取り上げた、訪日外国人観光客の増加による宿泊施設不足問題。このホテル不足問題解決の方法として、ラブホテルの活用が広まっています。朝日新聞によれば、

さいたま市郊外の埼玉スタジアム近く。畑や民家が点在するエリアに6月、「ホテルウィル浦和」が改装オープンした。全57室、宿泊人数は最大約100人。4階建ての屋上にはピンクと緑の派手なネオン。改装前の「ラブホ感」を色濃く残すたたずまいを見てやってくるカップルが今も後を絶たないが、改装後のターゲットは訪日中国人観光客だ。

と、訪日外国人観光客向けにラブホテルをリニューアルした埼玉の事例を紹介。ラブホテルの経営難により大幅なリニューアルをしており、

ベッドをダブルからツインに換え、ピンクの壁紙を白色に統一。大きな鏡は撤去し、テレビや冷蔵庫、空気清浄機を新調した。旅館業法が義務づける食堂やフロントを作り、風俗営業法上のラブホ営業許可は返上。広々とした風呂や洗面台はそのまま活用した。運営会社が中国系の旅行会社と月1350万円で貸し切り契約を締結。連日3~4台の大型観光バスが乗り付け、満室が続いている。

と、ラブホの営業許可を返上して、旅館業法に適合するようにリニューアルしました。中国系の旅行会社とも貸し切り契約の締結に成功。今後の行方に注目が集まります。

日本中小ホテル旅館協同組合によれば、

平日の空室率を平均60%と試算し「ラブホは年間2800万人の宿泊客を新たに受け入れられ、民泊なしでもホテル不足は解消できる」と提言する。ただネックは改装資金の調達。金融機関の多くは「風俗案件」としてラブホへの融資を避けるためだ。

と、ラブホテルの活用は宿泊施設不足の解消の具体的解決案としながらも、現状では資金調達が難しいことを話しています。

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訪日客、円高など響き9.4%増に鈍化 三菱UFJ系が来年見通し:日経新聞

訪日客、円高など響き9.4%増に鈍化 三菱UFJ系が来年見通し:日経新聞より引用

訪日客、円高など響き9.4%増に鈍化 三菱UFJ系が来年見通し:日経新聞より引用

今年のインバウンド市場は、訪日外国人観光客一人あたりの消費額は減少しながらも、外客数が順調に伸びており、まだ好調な印象です。2017年の訪日外客数の伸び率が鈍化すると提言した三菱UFJリサーチ&コンサルティングのレポートはどのようなものなのでしょうか。

同社によれば、日本全土においては、

17年は日本全体が6.8%増の2593万8千人を見込む。このうち、関東が4.6%増の1406万6千人、関西が13.3%増の1174万8千人となる。

との推測をしています。また今回、三菱UFJリサーチ&コンサルティングがメインの対象としたのは中部5県(愛知、岐阜、三重、静岡、福井)。これら中部地方においては

17年は前年比9.4%増の413万3千人と、16年見通しの28.3%増から鈍化する。

とのこと。その要因として、

中国人の査証(ビザ)発給要件を緩和した効果が一巡したほか、外国為替市場の円高が伸びを抑える。(略)中部は関東や関西に比べ訪日客が少ないものの、訪問率は徐々に上がっている。訪日客の関心が多様化しているほか、5月に開催された伊勢志摩サミットなどが認知度向上につながった。ビジネス目的に比べ観光目的の比率も高まっており、中部は底堅い増加が見込まれる。

としており、増加率は鈍化するものの、中部地方の底堅い推移をするとの見込みです。

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訪日客の倍増「実現可能」66%:日経新聞

訪日客の倍増「実現可能」66%:日経新聞より引用

訪日客の倍増「実現可能」66%:日経新聞より引用

政府の発表や訪日ラボを含む、大手新聞社やテレビ局、インバウンド系ニュースを取り扱う各メディアが、インバウンド市場の盛り上がりをリリースしていますが、一般世論としては、この盛り上がりをどう見ているのでしょうか。

日経新聞は、同社が運営する日経新聞電子版のユーザーを対象に、インバウンド需要に対する意識調査を実施。まず、政府が掲げる「2020年に訪日外国人観光客4000万人」という目標が達成可能と思うかについては、

「思う」との答えが66.1%を占めました。

とのことで、世論的には政府目標は無茶な数字ではない、という印象の模様。付随するコメントを抜粋すると、

「実現可能かどうかというより、実現すべきだと思います。もはや製造業関連の輸出拡大はそれほど見込めないわけですし、観光収入をあげていくことが日本経済にとってとても大事です」(41歳、女性)
「中国、香港で4000万人近い観光客を誘致できているのであれば、日本でも可能であると思います」(32歳、男性)
「時にはガラパゴスともいわれるが、欧米文化ともアジアの文化とも異なる発展を遂げた日本という国には、世界の人々の興味を引くであろうものがまだまだある」(32歳、男性)
「アジアは人口や経済の規模が、21世紀に世界をリードする地域に育っているのだから可能だと思う」(57歳、女性)
「各企業や自治体が訪日外国人客を2倍にするためのアイデアを出し、それぞれ競い合って目標達成に向けた取り組みを盛り上げれば達成可能」(59歳、男性)

などの、近隣諸国での観光実績なども踏まえて、「努力すれば達成可能」とする声が多い印象。また、懸念点については、

「大都市圏では宿泊施設の飽和状態なので、地方への周遊をもっと推進しなければ達成は困難」(58歳、男性)
「需要はあるが都市部のホテルなど宿泊施設は稼働率100%」(57歳、男性)

や、

「思わないというより『絶対に実現してほしくない』。観光で得るものは少なく、偏っており、失う日本本来の良さや治安の良さの方が価値が高い」(66歳、男性)

という声も。日経新聞によれば回答者の属性が50歳以上の男性で77.35%を占めているので、保守的な意見も散見される結果となっています。

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GDO、インバウンド向け「日本でのゴルフの楽しみ方」動画をリリース:Markezine

GDO、インバウンド向け「日本でのゴルフの楽しみ方」動画をリリース:Markezineより引用

GDO、インバウンド向け「日本でのゴルフの楽しみ方」動画をリリース:Markezineより引用

国内の大手ゴルフ関連総合WEBサービス「GDO」が訪日外国人観光客向けに日本でのゴルフの楽しみ方を紹介する動画をリリースしました。日本のゴルフ場では定番のプレー後の入浴などは、日本にしかない文化。日本のゴルフ場の利用方法、マナー、エチケットなどは、ご多分に漏れずガラパゴス化しており、訪日外国人観光客にとっては戸惑う場面が少なくありません。

GDOによれば、

これまで、訪日外国人に向けた、日本のゴルフ関連情報の提供は少なく、特に、ゴルフ場到着後のクラブの取り扱いや、ロッカーなどは、海外からのゴルファーには戸惑うことも多く、また逆にゴルフ場側も十分な事前説明が行えず、各方面の課題となってきた。

と、今までの課題を提示。それを解決すべく、

GDOでは今回の動画配信によって、上記課題解決につなげるとともに、別バージョンの動画制作にもつなげていくことを目指す。また、単なる多言語による情報提供にとどまらず、インバウンド向けの予約サポートも含めたゴルフ関連サービス全般を、他社連携も視野に含め、今後も取り組みを進めていく。

との取り組みを進めていくとのこと。現段階では動画は英語版と、字幕対応での韓国語版・中国語版をリリースしています。

 

欧米人は龍安寺がお好き?観光のお国柄を知って施策に生かす:ITpro

欧米人は龍安寺がお好き?観光のお国柄を知って施策に生かす:より引用

欧米人は龍安寺がお好き?観光のお国柄を知って施策に生かす:ITproより引用

訪日外国人観光客は、その国籍によって訪日旅行の仕方がまったく違うのは今まで訪日ラボでもお伝えしたとおりです。ドコモ・インサイトマーケティングが「モバイル空間統計」を用いて、訪日外国人観光客の動向をレポート(※「モバイル空間統計」とは、ドコモが携帯電話の通信ネットワークの仕組みを用いてユーザーの動向を把握する統計情報のこと)。

3大都市圏(首都圏、中京圏、近畿圏)(略)以外への訪問が日本人は41%に上るのに対し、訪日外国人のそれは30%にも満たない。これはまだまだ訪日外国人は都市圏への訪問に集中しており、おもてなし施策次第ではまたまだ地方へ呼び込める余地があることを示している。

と、訪日外国人観光客の地方への観光はまだ普及していないとのこと。また、今回の調査では関西圏での調査に重点を置いており、

国籍別の滞在場所を分析してみると、米国は他のアジア圏の国と違い京都の人気が見て取れる。上位20位のうち11メッシュが京都となっており、京都の北部まで足を延ばしている。対して大阪の訪問は少ない。
韓国からの訪日客には大阪の人気が高い。上位20位のうち16メッシュは大阪となっている。他の国よりも神戸が人気であることも特徴的だ。
香港は大阪や兵庫のアウトレットモールのエリアが人気となっているのが特徴だ。
台湾は甲子園球場まで足を延ばしていたり、有馬温泉や箕面温泉などの温泉地が人気であったりと独特の動きがわかる。
中国は他国の平均的な動きを示し、満遍なく関西地域を滞在している。 このように国籍別の滞在場所を見ると、旅行ルートや目的を国籍別に浮かび上がらせることができる。

とのことで、京都などの歴史的建造物のある地域はおもに欧米系訪日外国人観光客の訪問が多く、買い物やUSJが楽しめる大阪はアジア系の訪日外国人観光客が訪問していることがわかります。

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