訪日外国人観光客が日本を訪れる際に利用するアプリ、サイトは数多くありますが、その中でもグルメ情報だけに限らずタウン情報を一挙にまとめているのが、2014年4月に日本市場に進出して以来急速にユーザー数を伸ばしているYelp(イェルプ)です。

Yelp(イェルプ)とは?

Yelp日本語版スクリーンショット

Yelp日本語版スクリーンショット

Yelp(イェルプ)は2004年10月にアメリカのサンフランシスコで生まれたサービスで、「ローカルビジネスと人々を繋げるクチコミサイト」です。地域のクチコミサイトと言うと、訪日外国人観光客も多く利用する「食べログ」も似たようなサイトと言えますが、大きく異なるのは、Yelp(イェルプ)はレストラン以外のお店(ショッピング/レジャー/ナイトライフ)などに関する情報とクチコミが見られる点です。

 

主要32カ国でサービスを提供

Yelp(イェルプ)は現在32カ国でサービスを提供しています。世界中でどれだけ使用されているかという数字としてわかりやすいのがユニークユーザー数です。(※Yelpではユニークビジター数と呼んでいるようです。)

Yelp(イェルプ)によると、2016年のQ2期間中にアプリからYelp(イェルプ)を利用したユニークビジターは、月平均して約2,300万人。モバイル、ウェブから利用したユニークビジターは約6,900万人で、2016年のQ2期間中までに集まったレビューは1.08億件となっています。

日本市場に進出したのは2014年4月で、今までに進出したどの国よりも速いスピードでユーザー数が増えているようです。人気の理由は、現地にコミュニティマネージャーを置いて現実世界でコミュニティを形成していること、レビューの質にこだわっている点などが上げられます。

 

現実世界にコミュニティがある

Yelpが提供するイベント

Yelpが提供するイベント

Yelp(イェルプ)では、実際に現地にコミュニティマネージャを置き、サイトでレビューを書いてくれるユーザーを集めてイベントを行なっています。現地でのコミュニティを持っているという点が、日本発祥のクチコミサイトとは大きく異る点だと言えるでしょう。

また、公式イベントとは別にユーザーがイベントを作成出来るという特徴もあり、リアルに人々がつながる事で信頼出来るコミュニティが生まれ、より信頼性の高いクチコミが集まるようになっています。

 

レビューの質

多くのクチコミサイトがレビューの品質、信頼性の確保に様々な手法を用いていますが、Yelp(イェルプ)では、Facebookとの連動を推奨し、実名・顔出しでのレビューを推奨しています。

また、レビューの信頼性はシステムでレビュアーのレビューの質、信頼性、Yelp(イェルプ)でのアクティビティなどから自動判別される仕組みとなっています。そのため現在では、全レビューの中で75%が信頼できるレビューであるとされています。

 

ユーザー側の機能

Yelp(イェルプ)は店舗やビジネスの情報をゼンリンとパートナー契約を結ぶ事によって集めており、これによってユーザーは店名、ジャンル、地域などの検索でローカルビジネスを発見しています。ユーザーはローカルビジネスの評価、クチコミの投稿、チェクインをすることが出来ます。

チェックインとは、ユーザーがそのお店を利用した時に、「ここに来ました」という情報を入力出来る機能です。チェックインをした場合、チェックインオファーと呼ばれる割引を提供をする店舗があること、チェックインバッジという、ある種の称号がもらえるというゲーム感覚がユーザーに喜ばれています。

 

ビジネスユーザー側の機能

ビジネスユーザーがYelp(イェルプ)で出来る事は、ビジネス情報の登録・編集、レビューへの返信(※レビューの削除、内容の変更は出来ません)、写真の投稿、チェックインオファーの作成などです。

ビジネスページ検索画面

ビジネスページ検索画面

まず、自分のビジネスが登録されているかどうかをビジネスオーナー専用のページ(https://biz.yelp.co.jp/)から確認します。店舗名と場所で検索結果に存在しない場合は、「あなたのビジネスをYelpに加える」というリンクから登録を行います。

ビジネスページ検索結果

ビジネスページ検索結果

既にあなたのビジネスがYelp(イェルプ)に登録されている場合(※前述のとおりゼンリンとパートナー契約を結ぶ事によって、ほとんどのビジネス情報は予め登録されています。)「このビジネスを登録する」というボタンから登録を進めます。

ビジネスオーナー向け店鋪情報編集画面

ビジネスオーナー向け店鋪情報編集画面

ビジネスオーナー向け画面から店舗の詳細情報を入力出来ますが、店舗情報には住所、電話番号、カテゴリのほか、予約や宅配の可否、クレジットカードの利用、駐車場の有無などが入力可能です。名物/自慢、歴史という内容を入力すると、サイト上では「このビジネスより一言」という項目として表示されます。

スポット情報の例:代々木公園を英語版で見た場合

スポット情報の例:代々木公園を英語版で見た場合

Yelp(イェルプ)は日本に進出後、日本人の間でも広がりを見せ、レビューも着実に増えていますが、Yelp(イェルプ)を訪日外国人観光客が使用する場合、ほとんどの場合は母国語、もしくは英語で使用することになります。

日本語以外の言語で表示した場合、営業時間、駐車場の有無、Wi-Fiの有無などの「ビジネスの詳細」情報は選択した言語(※この場合は英語)に自動で変換されますが、レビューは自動変換はされず、ユーザーが選択したサイトの言語で書かれたレビューのみがデフォルトで表示されるようになります。

訪日外国人観光客向けに重要になってくるのは、店舗情報部分の紹介文言を日本語だけでなく、英語でも入力すること、そして英語で書かれているレビューには英語で返信するということです。

またビジネスユーザーとして登録すると、店舗の写真、飲食店であれば料理の写真などを店舗情報に登録出来ますが、ここで登録した写真は言語を切り替えてもページに表示されますので、しっかりと登録しておいたほうが良いでしょう。

チェックインをしてくれたユーザーに、割引を提供出来るチェックインオファーを設定しておくのも良いでしょう。なお、このチェックインオファーは管理画面からチェックイン数と、チェックインオファーの引換数などの確認も可能です。

 

まとめ:インバウンド集客に親和性の高いクチコミサイトYelp(イェルプ)

訪日外国人観光客向けに親和性の高いクチコミサイトということでYelp(イェルプ)をご紹介しましたが、こうしたクチコミを集めるのも、メニューや各種案内などの英語対応、英語もしくは母国語しか話せないお客さまにも翻訳アプリを使うなどして誠心誠意対応するなど、日々の積み重ねがあってこそです。

英語人口はノンネイティブも含めると、約18億人ほどいると言われていますし、東京オリンピックが開催される2020年には多くの外国人が来訪する事が見込まれています。こうした層を取り込むためにも、これからはビジネス情報は日本語以外の言語でも発信することを意識したいですね。

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