訪日外国人観光客やインバウンドに関する外部メディアのニュース中で、先週(9/25〜10/1)の注目ニュースをまとめました。プロモーションやマーケティングに役立つ情報が盛りだくさんのインバウンドニュースのまとめです。今回は進むIoTによるインバウンド対応、訪日中国人の抱く日本の印象など5選。

先週・先々週の気になるニュースまとめはコチラ


 

JR東日本と日立、東京駅で対話型ヒューマノイドロボットの実証実験:マイナビニュース

JR東日本と日立、東京駅で対話型ヒューマノイドロボットの実証実験:マイナビニュースより引用

JR東日本と日立、東京駅で対話型ヒューマノイドロボットの実証実験:マイナビニュースより引用

日立製作所が開発した対話型のヒューマノイドロボット「EMIEW3」を活用した訪日外国人観光客向けの実証実験が、JR東日本と共同で行われます。

「EMIEW3」とは、

公共スペースや商業施設などにおいて接客・案内サービスを行うことを目的に日立が開発したヒューマノイドロボット。東京駅を利用する訪日外国人の質問に回答できるよう、ロボットによる駅空間での対話や案内の研究を両社が共同で行った

ものであり、現状での対応は

「東京駅を発着する列車の案内」「東京駅構内・周辺施設(外貨両替所、コインロッカー、トイレなど)」「東京駅周辺の観光名所(東京スカイツリー、浅草、皇居など)」など

に関する質問に対して受け答えができるとのこと。日本語・英語・中国語に言語対応しています。2020年の東京オリンピックは宿泊施設だけでなく、訪日外国人観光客に”対応しなければならない”人手が不足することが見込まれており、これらのヒューマノイドロボットやAIといった技術が注目を集めています。

実証実験は10月3日〜10月28日まで、東京駅の「JR EAST Travel Service Center(東京訪日旅行センター)」で行われます。

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現金不要 買い物や温泉も指紋でOK 訪日客向けに実証実験へ 経産省:JAPAN style 訪日ビジネスアイ

現金不要 買い物や温泉も指紋でOK 訪日客向けに実証実験へ 経産省:JAPAN style 訪日ビジネスアイより引用

現金不要 買い物や温泉も指紋でOK 訪日客向けに実証実験へ 経産省:JAPAN style 訪日ビジネスアイより引用

続いてIoT技術によるインバウンド対策に関するニュースです。訪日外国人観光客が様々なデバイス(機器)で入力した情報を集約するシステム「おもてなしプラットフォーム」の実証実験が10月から始まります。

「おもてなしプラットフォーム」とは

訪日客が来日時に、指紋や手のひら(掌紋)などの生体情報とパスポートやクレジットカードなどの情報を登録すれば、宿泊手続きや買い物時の支払いがスムーズになる仕組みを、地域ごとに導入する。

というもの。実証実験は関東、関西、九州で行われ、関東では、

神奈川県箱根町や湯河原町などの観光地で、指紋認証による決済を導入する。温泉施設や飲食店、旅館・ホテルのチェックインなど約100店舗で利用できる。

関西では、

スマートフォンによる手のひら認証を使い、手をかざすだけで大阪市の水族館「海遊館」や隣接するショッピングモールなどで支払いができるようになる。

そして九州では、

福岡市で行きたい場所や好みの情報を受け取ることができるサービスを行う。

といった決済手段やリコメンドサービスに活用されます。

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日本を憎みながら育った中国人、訪日旅行で日本への感情が一変=中国報道:livedoorニュース

日本を憎みながら育った中国人、訪日旅行で日本への感情が一変=中国報道:livedoorニュースより引用

日本を憎みながら育った中国人、訪日旅行で日本への感情が一変=中国報道:livedoorニュースより引用

中国人の反日感情が、訪日前後で変化をきたしているとのこと。日本の民間非営利団体「言論NPO」が8月から9月にかけて中国での世論調査を実施。その結果によると、中国人の日本人に対する感情に改善が見られました。

その背景には訪日中国人観光客の増加、つまり実際に日本に来て、日本人や日本の文化を実経験した中国人が増加したことがあります。本記事では一例として中国人女性の訪日前後の感情の変化を紹介しています。女性は、

「一般的な中国人と同じく、日本を憎みながら育った」ものの、周囲で「大げさなほど日本を持ち上げ始めた」訪日経験者が増えたため、先入観抜きで日本を旅してみようと決めた

そして、訪日旅行から大変なショックを受けます。

最初の「ショック」は公衆トイレから始まったという。「普通の公衆トイレ」には窃盗を恐れずトイレットペーパーが2個も備え付けてあり、便座は多機能で、紙は質が良くて水に溶け(略)、「ここまで細かなところにまで国民の健康に気配りができるとは」と感心。トイレ1つから日本について多くのことが分かったようだ。

そして、

日本人について、「貧しくて木材も買えないからベッドも作れないのだ。床に寝るなんて汚くないのか?」と誤解していたが、(略)畳は上等な材質であり、日本は汚いどころか「嫉妬するほど」空が真っ青で、日本の家屋も、外が蒸し暑くても家の中は涼しい、気候に合ったつくりになっていたと日本人の知恵を高く評価した。

偏見による日本文化への誤解も、ショックとともに解消していきます。そして本事例を

訪日旅行で「長年にわたって築きあげてきた固定概念が一瞬で崩れた」という筆者は、「日本に3日もいれば、中国人の頭に30年かけてこびりついた世界観、人生観、価値観は一変する」とし、さらに多くの中国人が自ら日本を見るよう強く勧めている。

と締めくくっており、中国本土での反日教育の度合いや、翻って訪日中国人観光客の訪日満足度がいかに高いかを知れる事例となっています。

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増加する訪日中国人客 「国慶節」に直接交流を:大阪日日新聞

増加する訪日中国人客 「国慶節」に直接交流を:大阪日日新聞より引用

増加する訪日中国人客 「国慶節」に直接交流を:大阪日日新聞より引用

続いて訪日中国人観光客の日本に対する印象関連の記事です。本記事の中国人の日本人に対する印象のデータソースは直上のニュースと同じく「言論NPO」による調査です。

本記事での「言論NPO」担当者のコメントによれば

中国人の訪日経験者の半数以上が日本に良い印象を持っていたことから「直接交流」の効果を挙げた。また、日本側でも「民間交流によって中国人の存在が身近になっている」と考える割合が増加したことを引き合いに相互理解の必要性を説いた。

と、こちらも「日本人と中国人の直接交流」による和解が発生していると分析しており、「マイナスイメージに『歯止め』が掛かっている」と締めくくっています。

また訪日中国人観光客に対する接客対応などに関しても触れています。まず、訪日中国人観光客の出身地に関しては、

上海や北京、広東省の出身者が50%を超えた2015年に比べ、16年の割合は29%しかない。その分、(略)「経済発展する内陸部が増えている」

と紹介しており、今後「沿岸部=リピーター」、「内陸部=初訪日者」という構図が続きそうです。また、初訪日者割合がまた増えるにあたって注意すべき点として、

「中国ではパッケージと中身がかなり違うので購入前の開封はよくある」

をあげています。そのため、小売店などでインバウンド売上の構成比率において訪日中国人観光客が多い店鋪は特に、商品の空き箱や注文カードだけを店頭に置くシステムなどで対応することを勧めています。

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訪日外国人に大受け カワイイ・モンスター・カフェ:NIKKEI STYLE

訪日外国人に大受け カワイイ・モンスター・カフェ:NIKKEI STYLEより引用

訪日外国人に大受け カワイイ・モンスター・カフェ:NIKKEI STYLEより引用

原宿にある日本のポップカルチャーを発信するカフェ「KAWAII MONSTER CAFE(カワイイ・モンスター・カフェ、KMC)」の訪日外国人観光客に大人気になっています。

KAWAII MONSTER CAFEは、歌手「きゃりーぱみゅぱみゅ」のアートディレクターを務める増田セバスチャン氏がプロデュースしたもので、「次世代のカワイイ」をコンセプトにしています。このポップでカラフルな「カワイイ」が訪日外国人訪日外国人に刺さっており、

来店客数は16年9月20日で16.9万人を突破

したとのこと。また、その運営において「メニューの工夫」「接客の工夫」「伝え方の工夫」を試行錯誤したとのこと。

「メニューの工夫」については、

客の反応を見ながらできるだけ写真映えするメニューを並べるようにしている。(略)どれもフォトジェニックで写真を撮る人が多い。しかも見た目は毒々しいのだが、使っている材料はどれも自然由来成分で健康にも目配りが行き届いている。

と、写真をとり、またSNSにシェアしたくなるようなメニューになるように工夫しているとのこと。そして「接客の工夫」については、

「モンスターガール」(略)(は、)コスチュームとともにKMCの目玉の一つ(略)。もちろん客との写真撮影もOKで、店内を回遊しやすくしている。客との接点を増やすことが、店内のにぎわい感を生んでいる。

と、こちらも一体感とシェアを狙っていることがわかります。いうなればディズニーランドと同じ戦略です。そして最後に「伝え方の工夫」は、

実際に来店した人たちが店内で写真を撮り、インスタグラムやフェイスブックに投稿することが集客につながるようになった。現在は来店客の約3割が海外からで、米国や欧州からの客が目立つという。その外国人も日本をひと通りは知っている人たち。彼らが「今、一番新しいTOKYOを見たい」と集まって来る。

と、顧客の口コミベースの集客戦略としているとのこと。その口コミ投稿でフックとなるのが、上記の写真映えのするメニューや「モンスターガール」、そして店内のカラフルでポップな空間であり、これらの世界観がSNS上でも効いており、現在の訪日中国人観光客人気に繋がった模様。

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