着地型観光とは?

着地型観光(着地型観光商品/着地型インバウンド)とは、旅行者の受入地域で開発される観光プログラムのことです。旅行者は、訪問先現地で集合、参加し、解散するような観光形態がとられます。特にインバウンドにおいては、観光立国のための重要課題である地方訪問促進に効果があるとして、注目を集めています。

着地型観光の特徴・メリットは?

着地型観光の特徴は、現地発の旅行商品開発にあります。都市部の観光ニーズをもとに開発される従来の観光商品(発地型観光)と違いは、現地のことに精通した人たちが旅行商品を開発することです。

これにより、その土地(観光地)ならではの体験ができる魅力的な旅行商品が開発でき、地方観光促進、地域の振興につながることが着地型観光のメリットと言われています。

なぜ今インバウンドで着地型観光なのか?

今、インバウンド業界で着地型観光が注目されていることには「FIT(個人旅行)客の増加」「地方インバウンドの促進」といった2つの要因があります。

FIT(個人旅行)客の増加

まず、FIT(個人旅行)客の増加について。これは、訪日外国人観光客数において圧倒的なシェアを誇る訪日中国人観光客の旅行スタイルの変化が大きなインパクトを与えています。

訪日中国人観光客の個人旅行・団体旅行割合推移

訪日中国人観光客の個人旅行・団体旅行割合推移

従来、訪日中国人観光客は団体旅行での訪日が大半でした。具体的には、2012年の訪日中国人観光客の団体旅行での訪日率は71.5%。それが2015年には56.2%まで減少しており、年々FIT(個人旅行)での訪日割合が増えてきています。

これは、中国での訪日旅行ブームにより訪日旅行経験者の増加が影響しています。初訪日の際は、もろもろの不安から団体旅行を選択する訪日中国人観光客が多く、逆に訪日経験者は、より深く訪日観光を楽しみたいといったニーズから、時間に自由が効くFIT(個人旅行)を選択するケースが多くなります。

地方インバウンドの促進

現状、インバウンドで潤っているのは主要都市圏、有名観光都市・リゾート地、ゴールデンルート圏内の地域のみであるのが実情です。

訪日外国人観光客全体の都道府県別訪問率ヒートマップ

訪日外国人観光客全体の都道府県別訪問率ヒートマップ

訪問率で見てみると、この傾向は明らかです。特に東北地方、山陰地方、四国地方の県の殆どが訪問率1%以下にとどまっています。

都道府県別 インバウンド消費額ヒートマップ

都道府県別 インバウンド消費額ヒートマップ

また、訪日ラボ独自調べによる都道府県別インバウンド消費額の推定によると、東京都がおよそ9000億であるのに対し、やはり、東北地方、山陰地方、四国地方の多くでは150億未満であり、インバウンドの恩恵を受けられていない現状があります。

このような、いわば「インバウンド格差」を埋めること、そして日本観光の奥深さのプロモーション、ひいてはリピーターの促進のためにも、着地型観光が、そのソリューションとして注目を集めています。

 

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