鉄道業界で進む海外進出:JR東日本がシンガポールにインバウンド拠点「JAPAN RAIL CAFE」開設

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

訪日外国人観光客の増加から、日本国内の企業はインバウンド誘致を進めています。

以前の記事でご紹介したように、鉄道業界でも訪日外国人観光客誘致に注力しており、その取り組みは多岐にわたります。

最近、鉄道業界では、東南アジアなど訪日旅行が人気のアクティビティーとなっている国に、インバウンド拠点を構えることで訪日外国人観光客の誘致を図る試みが行われています。

<関連記事>

JRグループ、インバウンド向け鉄道パス「JAPAN RAIL PASS」販売方法を拡充:さらなる地方訪問進むか

訪日外国人観光客が年々増加している中、国内の各業界の間でインバウンド誘致が注目されはじめています。以前の記事でもご紹介したように、鉄道業界でも訪日外国人観光客受け入れ環境の整備にさまざまな取り組みやサービスの開始を行っています。JRグループでは、訪日外国人観光客向けのサービスとして新たな取り組みを開始します。<関連記事> 目次JRグループ6社、インバウンド向けパス「Japan Rail Pass」を国内でも販売へ:来年3月8日より7日間大人3万3000円から:車両種類、期間ごとの購入が可能...

鎌倉駅のインバウンド対策とは?:JR東日本が駅舎リニューアル、訪日外国人向け「観光案内所」拡充も

格安航空会社(LCC)の普及や、中国や東南アジア諸国などを対象にしたビザの条件緩和、また円安が進んだことなどを理由に、訪日外国人観光客の数が増え続けています。訪日外国人観光客に人気の観光地は、以前であればゴールデンルートに偏っていました。しかし、最近では今まで注目度の少なかった地方部にも訪日外国人観光客は増えています。そういった背景を踏まえ、地域の魅力をより多く発信するため、鉄道会社や自治体は、駅や訪日外国人観光客向け観光案内所のリニューアルを実施しています。 目次JR東日本株式会社「JR...

鉄道業界で進むインバウンド対策:東急電鉄 インバウンド向け通訳サービス「SMILE CALL(スマイルコール)」400台を一斉導入

訪日外国人観光客が日本国内を周遊するにあたって、国内の交通機関におけるインバウンド対策は必須です。これまでのご紹介した交通業界のインバウンド誘致に向けた取り組みとして、JR東日本では、インバウンド向けに鎌倉駅のリニューアル実施や、運行廃止の寝台特急「北斗星」を再利用したインバウンド向けホステルを開業。小田急電鉄では、タイに新事務所を開設しました。また、東京メトロでは訪日外国人観光客向け対策広報キャンペーンとして「すすメトロ!」を展開しています。国内の鉄道業界におけるインバウンド対策が進む中...

 

<オススメ記事>
中国インバウンド 今後の動向は?【訪日ラボが徹底予測】

JR東日本、シンガポールにインバウンド拠点「JAPAN RAIL CAFE」を12月4日に開業

「Japan Rail Cafe」外観イメージ:Facebookより引用

「Japan Rail Cafe」外観イメージ:Facebookより引用

東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)では、シンガポール中心部に「JAPAN RAIL CAFE」を2016年12月4日に開業します。

Platform for real Japan, Platform for real communication”がコンセプトに:訪日観光の情報発信などを実施

「Japan Rail Cafe」機能イメージ:プレスリリースより引用

「Japan Rail Cafe」機能イメージ:プレスリリースより引用

「JAPAN RAIL CAFE」は、日本の観光情報の発信や、訪日旅行に興味を持つ人同士の情報交換などを促進するための場所。

「Platform for real Japan, Platform for real communication」(本物の日本を体感できる「場」、お客さま同士が情報交換できる「場」~)が運営コンセプトとなっており、ASEAN における新しい形態のインバウンド拠点をめざすとのこと。

具体的な活動内容として、

  1. 情報発信・訪日サポート・・・日本政府観光局(JNTO)や他企業・自治体と連携し日本の魅力を紹介
  2. コミュニケーションツールの設置・・・訪日旅行時の思い出の写真の展示や伝言板の設置により現地人同士の情報交換を促進
  3. カフェ・物販・・・JR東日本フードビジネスがエキナカで展開するカフェレシピをもとに「和」にこだわった飲食物の提供。また、日本独自の食品や雑貨等の販売

を実施するとのこと。

また、今回ご紹介している「JAPAN RAIL CAFE」には、大手旅行会社である株式会社ジェイティービー(以下、JTB)も提携。

「JAPAN RAIL CAFE」に専用旅行カウンターを設置し、訪日外国人観光客向けの鉄道パスや、一部観光施設の入場券などを販売します。

事前にFacebookページも開設:1,351件のいいねを獲得 オープンやサービス内容をPR

「Japan Rail Cafe」Facebookページ:Facebookより引用

「Japan Rail Cafe」Facebookページ:Facebookより引用

オープン事前に「JAPAN RAIL CAFE」をPRするためのFacebookページを運営しています。

Facebook上では「JAPAN RAIL CAFE」のサービス内容や、日本文化に関するもの、オープンまでの進捗状況などが投稿されています。1,300件以上のいいねを獲得しており、国内国外からも注目を集めています。

このように、海外を拠点としたインバウンド誘致に取り組むJR東日本。

小田急鉄道でも、訪日外国人観光客誘致に海外進出に乗り出しています。

<関連記事>

「旅行会社」×「インバウンド」①:JTBの訪日外国人観光客集客への取り組みとは?

年々訪日外国人観光客は増え続けています。東京オリンピックも開催される2020年に向け、政府は訪日外国人観光客数の目標4000 万人を掲げています。そんな追い風を受け、魅力的なインバウンド市場になっているのが旅行業界です。国内の大手旅行会社は、訪日外国人観光客を集客するため、様々な取り組みを行っています。この記事では、大手旅行会社・株式会社JTBのインバウンド対策について説明していきます。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客...

 

小田急鉄道ではタイ・バンコクに新事務所を開設

小田急電鉄株式会社(以下、小田急鉄道)では、2016年9月27日よりタイ・バンコクに、駐在員事務所を開設しています。

主な活動内容として、

  1. 現地旅行会社やメディアに向けた小田急電鉄の商品の売り込み
  2. 現地旅行博覧会などを通じて、タイ人へ小田急電鉄に関する情報提供の実施
  3. タイ、または近隣東南アジア諸国での情報収集

の3つが行われています。

小田急電鉄は、「東南アジアのハブ」と呼ばれるタイ王国の首都 バンコクに新事務所を開設することで、タイの旅行会社との関係性強化、タイや近隣東南アジア諸国に関するリサーチを進め、新宿、箱根、江の島・鎌倉をはじめとする小田急電鉄沿線への一層の誘致を進めていくとのこと。

<関連記事>

小田急、タイ・バンコクに新事務所開設:訪日タイ人観光客誘致 インバウンド対策に取り組む

訪日外国人観光客の増加を背景に、鉄道業界では様々なインバウンド対策に乗り出しています。近畿日本鉄道では、車両を豪華に仕上げた観光列車の導入を始めます。26日、同社は、大阪阿部野橋(大阪市)から吉野(奈良県)間を運行する観光特急を報道陣に公開。9月から運行が開始されます。主なターゲットは、裕福なシニア層と訪日外国人観光客。車内設備を豪華にすることで、長距離移動も快適になり、また車窓から美しい景色も楽しむことができることから、訪日外国人観光客への観光PRにつながるとしています。JR西日本とJR...

 

まとめ:インバウンド誘致を目的に海外進出が進む鉄道会社

上記でご紹介したJR東日本や小田急鉄道の試みのように、国内の鉄道会社では国外にインバウンド拠点をつくることにより、訪日外国人観光客の誘致を図っています。

海外を拠点に日本の観光情報を発信したり、現地に自企業のPRを行ったりすることで、潜在的なインバウンド対策になります。

訪日ラボセミナーレポートのご紹介&最新版インバウンド情報まとめ

訪日ラボでは、インバウンド対策に課題を抱えるご担当者様向けに、お悩み・課題解決を支援すべく、最新レポートの公開や無料のオンラインセミナーを実施しています。

【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】


【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

インバウンド情報まとめ 2024年3月

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
 訪日客向け“相撲エンタメショーホール” 大阪にオープン / 2023年年間宿泊者数 1位は韓国【インバウンド情報まとめ 2024年3月】


今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」


スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに