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2016年11月2日、日本政府観光局(JNTO)により、2016年1月から10月までの訪日外国人観光客数が2,000万人を超えたとの報道発表がありました。

訪日外国人観光客数は異例のペースで増えており、JNTOは2020年の訪日外国人観光客数4,000万人誘致を目指して、これからもインバウンド誘致に向けた取り組みを加速させていくとしています。

「インバウンド誘致」は、国内でホットなキーワードとなっており、訪日外国人観光客の受け入れ環境の整備を目的に、外国人雇用に乗り出す企業も出てきています。

外国人雇用する際の諸問題を回避するために、各国のもつ国民性や仕事観を頭に入れておくことは重要です。

訪日ラボでは、外国人雇用に関して、「中国人」「台湾人」「香港人」「韓国人」「カナダ人」「オーストラリア人」「タイ人」「イギリス人」「アメリカ人」と、外国人の出身国別に平均年収や仕事観、国民性などに関して解説してきました。

今回と次回の二回で「まとめ編」と題し、これらの外国人を雇用する際に考慮しておくべき国民性や仕事観を重要な部分のみピックアップしてご紹介します。

 

中国人を外国人雇用する際に知っておくべきこと

中国人の国民性

中国人にはメンツや意地を重んじ、家族や親族、自分と同じような経済力、ライフスタイル、価値観などを持つ仲間を大切にする心理があります。

また、中国人には以下の傾向があるといわれています。

  • 強い行動力を持ち、団体行動はあまり得意ではない
  • 特別なもてなしをされるのが好き
  • 親しい人に対してはとても親切だが、無関係な人には冷たい
  • 頑固なところがあり、自分の言い分をなかなか譲らない

中国人の仕事や会社に関する価値観

中国では、地縁や血縁、派閥を中心にした人間関係の中で社会が動いています。そのため、会社組織内においても、一度「仲間」と認識すれば比較的礼節をもって接する傾向にあります。

また、中国人の仕事や会社に関する価値観には、以下のような傾向があります。

  • 約束や契約に関し、自分の不利益に関わることに厳格
  • 逆に相手の不利益にはアバウト
  • 雇用時の待遇に関し、細かい質問や確認を求める

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台湾人を外国人雇用する際に知っておくべきこと

台湾人の国民性

台湾は、中国や日本、アメリカなどからの影響を強く受けており、また、海外文化の受容にとても積極的な国民性です。親日家が多いことでも有名で、特に若者は日本のエンターテイメントなどに関心が高いと言われています。

また、台湾人には以下の傾向があるといわれています。

  • 明るくおおらかな性格で、初対面でもすぐに打ち解ける
  • 冒険心の強いチャレンジャーが多く、失敗を恐れない
  • 勝負事が好き
  • 面子、個人の自由を重視し、独立心が強い
  • 血縁関係による結びつきが強い
  • 流行に敏感で、日本のカルチャーに興味をもつ若者が多い

台湾人の仕事や会社に関する価値観

台湾には、儒教の思想・倫理観が残っており、中国的な家族制度の影響があります。そのため、台湾国内の会社組織においては、中国と似たような傾向があり、トップダウン型が多い傾向にあります。

また、台湾人の仕事や会社に関する価値観には、以下のような傾向があります。

  • 時間と利益を重視する
  • 長期的な企業の展望よりも、短期の利益を重視する
  • 「面子」を重視する

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香港人を外国人雇用する際に知っておくべきこと

香港人の国民性

香港は、中国の特別行政区という立ち位置ながら、大陸の中国人とは異なる文化、国民性を持っています。歴史的背景から、中国の一部であるにもかかわらず、資本主義経済を採用する特殊な地域であり、文化的背景もイギリスの影響を色濃く受けています。

香港人の国民性の特徴は以下のとおり。

  • 中国人としてのアイデンティティが弱い
  • エンターテイメントなどへの関心は強い
  • 自立心が強く、周囲の意見に左右されない。
  • 無表情で冷たい印象を受けるが、世話好きな一面もある
  • 個人主義的な考えを持つ
  • 損得勘定をする反面、好きなものにはしっかりお金を使う
  • せっかちで、気が強い

といったように、中華圏文化と欧米圏文化のハイブリット的な性質を持つことが特徴です。

香港人の仕事や会社に関する価値観

ビジネス面でも香港人の国民性は欧米圏と中華圏のハイブリッドであるということが言えます。

また、香港人の仕事や会社に関する価値観には、以下のような傾向があります。

  • 肩書を重要視する
  • 意思決定やリスク管理、効率性に長ける
  • 「面子」を重視する
  • 競争心が強い

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韓国人を外国人雇用する際に知っておくべきこと

韓国人の国民性

現在でも頻繁にメディアに取り上げられているように、日本と韓国は歴史的な問題を抱えており、日本に対してあまり印象を持っていない韓国人も大勢います。

現在の50歳~60歳代には強烈な半日思想を持つ韓国人も多く、今もなお解決に至っていないという現状がありますが、近年のインターネット・スマートフォンの普及による情報量・ソースの多様化により、今の韓国人の若者にはそこまで半日感情がないといった話もあります。

どちらにせよ、韓国人を外国人雇用する場合は、お互いの持つ歴史的認識の違いは頭に入れておくべきでしょう。

一般的に、韓国人には以下の傾向があるといわれています。

  • 儒教の影響が色濃く残っており、家族や親族などの身内を大切にし年長者を敬う傾向がある
  • 愛国心が強い
  • 気が強くストレートな感情表現を行い、曖昧なことを嫌う
  • 感情的な気質で、熱くなりやすい
  • せっかちで待つのは不得意

韓国人の仕事や会社に関する価値観

韓国国内の会社は、オーナー経営が殆どで、資本と経営の分離がなされていないケースが数多くあります。また前述の通り、韓国では儒教の影響が色濃く残っているため、組織体系は典型的なトップダウン、縦割り形式です。

また、韓国人の仕事や会社に関する価値観には、以下のような傾向があります。

  • 年齢や肩書を重視する
  • 人間関係や上下関係を重視する
  • 意思決定~行動に時間を要する
  • 自分の感情を比較的素直に表現する
  • 「面子」を重視する

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まとめ:外国人雇用の際には各国のもつ国民性・仕事観の把握を

訪日外国人観光客を誘致する際の対策として、外国人を雇用する企業が増えています。

外国人を雇用する際に、あらかじめ各国の持つ国民性・仕事観などを頭に入れておくことで、雇用後に待遇や人間関係を原因に揉めるなどの問題を回避することができ、円滑な外国人雇用が可能になるでしょう。

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