[まとめ編②]インバウンド対策で外国人雇用する際に知っておくべきこと

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最近では訪日外国人観光客をより快適におもてなしするために、外国人雇用に乗り出す店舗や観光施設が増えています。外国人雇用する際にはそれぞれの国民性や価値観などに関して理解を深めることは重要です。そこで訪日ラボでは、「中国人」「台湾人」「香港人」「韓国人」「カナダ人」「オーストラリア人」「タイ人」「イギリス人」「アメリカ人」を雇用する際に注意すべきことなどに関して解説してきました。前回の記事([まとめ編①]インバウンド対策で外国人雇用する際に知っておくべきこと)の続編として、今回は、「カナダ人」「オーストラリア人」「タイ人」「イギリス人」「アメリカ人」を外国人雇用する際に頭に入れておくべき国民性や仕事観を重要な部分のみピックアップしてご紹介します。

 

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タイ人を外国人雇用する際に知っておくべきこと

タイ人の国民性

歴史的に、東南アジア諸国で唯一どこの植民地にもならなかったことから、タイは他の東南アジア諸国とは一線を画した、仏教から成る文化、習慣をもっています。

一般的に、タイ人には以下の傾向があると言われています。

  • 学ぶこと・教育に熱心
  • 人前で怒りを表さない
  • 侮辱されることに敏感
  • 仏教を中心とした宗教心が強い
  • 階級意識が強い
  • 温和で対立を避ける

タイ人の仕事や会社に関する価値観

タイ人はセンシティブでバランス感覚に優れており、外交でも特定の国と対立しないことで、悪く言えば八方美人な傾向があります。

ビジネス時にも、温和で対立を避ける傾向があり、ソフトな印象を持ちやすいですが、侮辱されることに敏感な面があるので、抗議したり、会社で部下を叱ったりする場合、人前でなく、一対一で話すことが大切です。

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アメリカ人を外国人雇用する際に知っておくべきこと

アメリカ人の国民性

アメリカは、歴史的背景から良くも悪くも政治的、文化的に常に世界をリードしている国といえます。

また、「人種のサラダボール」をも言われるように、白人、黒人、アジア人、ヒスパニックなど多くの人種が共存している国でもあり、さまざまな価値観、宗教に寛大な傾向にあります。

アメリカ人には一般的に以下の傾向があると言われています。

  • 個人主義の意識が強い
  • 勤勉、節約、誠実さがモットー
  • 宗教、人種、思想など人と違うのがあたりまえと考える
  • 社交的
  • 比較的マイペース
  • 愛国心が強い

アメリカ人の仕事や会社に関する価値観

感情を表に出す傾向が強く、仕事上で人と出会ったときは、ハグをしたり、握手を交わしたりするのがあたりまえです。

また、ビジネス面においてアメリカ人は競争心や向上心が強く、結果のためならば自己犠牲をいとわない傾向にあります。ビジネスの考え方としては、常に効率性を追い求める傾向にあり、無駄を嫌います。必要とあらばドラスティックな手段も採用します。

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カナダ人を外国人雇用する際に知っておくべきこと

カナダ人の国民性

カナダはほとんどが移民で成り立っているという珍しい国です。ヨーロッパ、南アメリカ、アジアなど、地域を問わず世界中から多くの人々がカナダに移住してきます。

そのため、「多様性」が尊重される社会が実現しており、争い事も少なく治安も良好。壮大な自然と、おだやかな国民性を背景に繁栄を築いています。

これらの背景から、カナダ人には以下の傾向があると言われています。

  • 平和主義で、のんびりしている
  • 人と「違う」ことを当たり前と考え、個性を尊重する
  • 謙虚で礼儀正しく、日本人に比較的近い
  • アメリカに対抗意識を燃やす
  • 家庭を大事にする
  • 時間にルーズ

カナダ人の仕事や会社に関する価値観

先述の通り、カナダ人は家族を大事にする傾向にあります。そのため、日本やアメリカなど他の先進国と比較した場合、仕事に対しての熱量に差があるかもしれません。

また、カナダ人は自分の意見をはっきり述べますが、空気を読むことにも長けており、こういった点においては、ビジネス時などは日本人と打ち解けやすい傾向にあります。

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イギリス人を外国人雇用する際に知っておくべきこと

イギリス人の国民性

イギリス人には以下の傾向があると言われています。

  • 個人の行動や考えに立ち入らない
  • 他人との距離を保ちたがる
  • 皮肉を好む
  • 地域愛が強い
  • 感情を表に出したがらない
  • 礼儀正しく親切

イギリス人の仕事や会社に関する価値観

イギリス人は、先述の通りプライバシーを大切にし、相手に迷惑をかけないようにするという事がマナーになっているために、ビジネス上などではじめて人に会う場合、少し距離をおいてコミュニケーションをとる傾向にあります。

またイギリスも、日本と同じように島国であることから「島国気質」を持ち合わせており、イギリス人は、内向的で感情を表に出したがらない傾向にあります。

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オーストラリア人を外国人雇用する際に知っておくべきこと

オーストラリア人の国民性

オーストラリアはアメリカ、カナダのように、イギリスから文化的・歴史的影響を受けています。

また、広大な大地と温暖な気候から、おおらかで楽天的な国民性を兼ね備えています。自らを「オージー」と呼び、愛国心も強い傾向にあります。

その他では、オーストラリア人には以下の傾向があると言われています。

  • 陽気でのんびりしている
  • 山や海など自然が好き
  • 勝負事が好き
  • 仕事よりプライベートや家族との時間を優先する
  • 我が強い
  • 時間にルーズ

オーストラリア人の仕事や会社に関する価値観

オーストラリア人の仕事や会社に関する価値観に関して、以下のようなことが言えます。

  • 自分のプライベートの時間を比較的優先する
  • 直接的でわかりやすい表現を好む
  • 他人からの評判を気にせず、自分の意見を通そうとする

基本的にオーストラリア人は、他英語圏の国々のように、ローコンテクスト文化を持ち合わせているため、ビジネス上のミーティングなどでも常に直接的で解りやすい表現を好み、寡黙であることを評価しません。

また、スポーツを愛していることから、オーストラリア人と親交を深める際には、外部でのアクティビティーを活用すると良いでしょう。

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まとめ:外国人雇用の際には各国のもつ国民性・仕事観の把握を

訪日外国人観光客を誘致する際の対策として、外国人を雇用する企業が増えています。

外国人を雇用する際に、あらかじめ各国の持つ国民性・仕事観などを頭に入れておくことで、雇用後に待遇や人間関係を原因に揉めるなどの問題を回避することができ、円滑な外国人雇用が可能になるでしょう。

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訪日ラボセミナーレポートのご紹介&最新版インバウンド情報まとめ

訪日ラボでは、インバウンド対策に課題を抱えるご担当者様向けに、お悩み・課題解決を支援すべく、最新レポートの公開や無料のオンラインセミナーを実施しています。

【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】

【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

インバウンド情報まとめ 2024年3月

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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詳しくはこちらをご覧ください。
 訪日客向け“相撲エンタメショーホール” 大阪にオープン / 2023年年間宿泊者数 1位は韓国【インバウンド情報まとめ 2024年3月】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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