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訪日外国人観光客やインバウンドに関する外部メディアのニュース中で、先週(12/25〜12/31)の注目ニュースをまとめました。プロモーションやマーケティングに役立つ情報が盛りだくさんのインバウンドニュースのまとめです。今回は地方にインバウンド誘致するにはブランド化が重要、訪日中国人の日本食や地震に対する最近の反応など5選。

前回・前々回の気になるニュースまとめはコチラ

 

知名度がなくアクセスも悪い観光地をどうプロモーションするか:インバウンドBiz

知名度がなくアクセスも悪い観光地をどうプロモーションするか:インバウンドBizより引用

知名度がなくアクセスも悪い観光地をどうプロモーションするか:インバウンドBizより引用

インバウンド市場でコト消費が盛り上がるなか、地方誘致に注目が集まっています。本記事はどのようにしてアクセスの悪い地方にインバウンド誘致をするかを解説。

インバウンドBizによれば、インバウンド市場には以下のフェーズ、すなわち

「未開期」―海外市場における知名度がなく、訪れる外国人が少ない時期
「黎明期」―海外で知名度が生まれ、外国人が現れ始めた時期
「増加期」―外国人が前年比で大きく伸び始めた時期
「隆盛期」―国内外で外国人が多く訪れる地域として広く知られるようになった時期
「成熟期」―訪れる外国人数と地域の受け入れキャパシティがほぼ飽和し、観光の内実が多様化していく時期
「過多期」―外国人の受け入れキャパシティを超えることで、地域社会に問題が発生する時期
「減少期」―外国人からネガティブな評価が生まれ、減少傾向がみられる時期

があるとのこと。この「未開期」にあたる地方はどのようにして集客をしたら良いのでしょうか。一例としてあげられているのが、小坂観光協会の取り組みです。

同協会はは、小坂温泉郷の「炭酸温泉」が、インバウンドにおいてキラーコンテンツになるとし、その魅力をアピールするためにまずは内部からセミナーを開催していきます。

そこで、まず取りかかったのは、温泉郷の方たちに“マーケティング脳”を植えつけるための勉強会だった。ときには、外部から講師を呼んで、地域が儲ける仕組みづくりもレクチャーした。

さらに、外部にも”埋もれた観光資源”である炭酸温泉をアピールすべくセミナーを開催し、その狙いを

今回のように小坂にしかない稀少な資源である炭酸泉でつながるファンの方たちを集めることで、その方たちが核になり、SNSなどを通じて伝播していくことが誘客の可能性として直接の効果があると考えている。

としています。まずは内部での観光教育および自地域の観光資源の発掘、そして外部への地道なアピールをしていくことが地方インバウンドにおいて重要になると説いています。

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「熱い思い」では通用しない 観光プロモ下手の日本人:日経スタイル

「熱い思い」では通用しない 観光プロモ下手の日本人:日経スタイルより引用

「熱い思い」では通用しない 観光プロモ下手の日本人:日経スタイルより引用

続いて観光プロモーションに関する記事です。日本人は殊、観光に関するプロモーションが下手であるとよく言われますが、その要因はどのようなものなのでしょうか。

本記事によれば、アジア人の訪問観光地選定にはパターンがあると言います。

アジアの人がどこを旅行するのかを考える際、旅行先の写真をフェイスブックに投稿して、たくさんの「いいね!」がつくのかが重要な判断基準になります。読者から「いいね!」がつくかどうかは、その場所が本当に良いかどうかよりも、その国の人にとってブランド価値があるかどうかで決まります。そのため人気のツアーを作るには、どこに行って何を撮ったら「いいね!」を押してもらえるか、という視点が重要です。そして海外の人に向け、観光名所や料理を戦略的にブランド化していく必要があります。

と、「ブランド価値の創出」がこれからのインバウンドにおいて重要になってくるとしています。それに対して、日本人はこのブランド化が上手くできず、

日本人は本当にプロモーションが下手で、海外向けのプロモーションが全然足りていません。一流の観光名所や料理、買い物をする場所などが豊富にあり、治安も良く、決して他国にひけをとらない観光立国としての要素を持っているのに、うまくプロモーションができていないので、日本の価値をブランド化できていません。この点が非常にもったいないと感じています

といった現状となっています。また、インバウンドプロモーションにおいて陥りがちなミスとして、日本人と訪日外国人観光客のブランド価値の相違があり、

上海で東京の表参道ツアーを企画したことがありました。表参道の有名美容室でカリスマ美容師に髪を切ってもらい、流行のカフェやショップを回って買い物をするというツアーです。「これは絶対に当たる!」と思い、日本航空と組んで2ページの広告を打ちました。しかし、申し込みはゼロでした。

表参道を巡ることの価値が消費者に伝わっていないのに、伝わっているはずだと思い込んでしまうといったことは、マーケティング活動で、よく起こるミスの一つですね。

といったように、日本人が感じるブランド感が、海外に周知されているかどうか、されていないのであれば、どのようにブランド価値を創出・周知していくかが重要になってきそうです。

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日本料理は高くて美味しくない! それでも中国人が食べたがるのは広告のせい=中国:サーチナ

日本料理は高くて美味しくない! それでも中国人が食べたがるのは広告のせい=中国:サーチナより引用

日本料理は高くて美味しくない! それでも中国人が食べたがるのは広告のせい=中国:サーチナより引用

訪日中国人観光客の「食」に関する消費行動に関して、本記事は中国本土でのメディアの論調を取り上げています。

「日本料理は高くて美味しくないのに、なぜこれほど多くの中国人が食べたがるのか」

と中国メディアが主張し、

日本料理の人気に異議を唱えており、非常に多くの中国人が日本に旅行してまで日本料理を食べようとするのは、背後にそうさせる力が働いているからだと論じている。

との展開を見せているとのこと。もちろん、日本料理好きの訪日中国人観光客は一定層おり、日本旅行をしてまで本場の日本料理を食したい、と考えることは認めているものの、

「非常に多くの中国人」が日本に出かけてまで日本料理を食べようとするのは不自然だと主張

しています。その不自然さの説明については、

この「不自然さ」の理由、つまり中国で日本料理を食べる中国人は多くないにも関わらず、多くの中国人が日本に旅行してまで日本料理を食べようとするのは、「日本メディアの天地を埋め尽くすほどの広告の爆撃」によると説明。記事は「これこそまさに日本人の普通を超えたビジネス頭脳であり、少量の広告で最大の収益を得る投資である」と主張し、多くの中国人を日本に旅行させ、日本料理を食べるよう駆り立てているのは広告によるもの

という見解をみせており、記事の偏向性は見られるものの、中国向けインバウンドプロモーションにおいて、このような論調が出てきていることは注意が必要かもしれません。

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日本ならお腹を壊すことはない? 訪日したら生モノも積極的に=中国:サーチナ

日本ならお腹を壊すことはない? 訪日したら生モノも積極的に=中国:サーチナより引用

日本ならお腹を壊すことはない? 訪日したら生モノも積極的に=中国:サーチナより引用

一方別の中国メディア「今日頭条」では、「日本を訪れたら必ず食べるべき美食」について紹介する記事を掲載しています。

今日頭条は、食べるべき日本食の1つめとして寿司をピックアップ。

「イカやマグロといった寿司だけでなく、牛肉を乗せた寿司もある」と紹介したうえで、「寿司は旨すぎる」と絶賛。また、「刺し身」についても同様に日本で新鮮な刺し身を一度は食べるべきだと伝えた。

その他、あん肝、和牛、どら焼き、たこ焼きなどについても紹介しています。どら焼き、たこ焼きの人気の理由については、

「ドラえもん」は中国でも有名だが、どら焼きはドラえもんの好物として中国でも広く知られている。また、たこ焼きは2010年に上海市で行われた上海万博でも大人気となったことは記憶に新しい

と、寿司、和牛などといったの有名日本料理のみならず、ドラえもんや上海万博といったアニメやイベントがきっかけで有名、人気になってきている日本食もある模様。

また、中国人は基本的に中国国内では生モノを嫌厭する傾向にあるものの、日本においてはそのような嫌悪感はないらしく、その理由は、

日本で生モノを食べるに当たっては中国と違って鮮度管理がしっかりなされているため、お腹を壊す心配がほとんどないことも、中国人が日本で積極的に生モノを食べてみようと思える要因なのかも知れない

と締めくくっています。

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茨城地震に驚いた!部屋から飛び出してきたのは全員中国人だった=中国:サーチナ

茨城地震に驚いた!部屋から飛び出してきたのは全員中国人だった=中国:サーチナより引用

茨城地震に驚いた!部屋から飛び出してきたのは全員中国人だった=中国:サーチナより引用

先日発生した茨城地震。茨城県北部で昨年末28日、マグニチュード6.3、最大震度6弱の地震が発生しましたが、年末年始休暇を利用して旅行に来ていた訪日中国人観光客を驚かせた模様です。

中国版Twitter「微博(weibo)」では、

「東京初日に地震に遭遇し、慌ててホテルの部屋から飛び出したところ、同じように廊下に飛び出してきたのはすべて中国人で、日本人はいなかった」

「酔っ払いすぎてフラフラし始めたのかと思った」

「体調不良で目眩がしているのかと思った」

といった投稿が見られ、地震の不慣れさからか、対応に戸惑いがあったり、そもそも地震だと認識できなかった訪日中国人観光客が多かったことが見て取れます。

サーチナでは、

中国では地震を体験したことのない人も多いため、地震発生時における正しい行動を知らない人も多いようだ。例えば、微博には地震発生を受けて、「慌ててホテルの部屋から飛び出した」というコメントがあるが、本来は地震の揺れが収まるまで身を守ることが正しい行動とされる。

としており、地震大国日本でのインバウンド向け災害対策の整備が重要であることを説いています。

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