日本への旅行者が多く、日本との親和性が非常に高い訪日台湾人観光客ですが、2015年は中国に伸び率の面で圧倒的に下回ってしまいました。消費動向や年齢別に見る旅行消費額を知ることで需要を把握し、適切なインバウンド誘致に繋げる対策を考えていきましょう。

 

訪日台湾人観光客の人数、旅行消費総額

27年度の訪日台湾人観光客数は3,677,100人。前年度と比較して29.9%の伸び率となっており、訪日国の中で3位の数字となっています。また、旅行消費総額は5,207億円で全体の15%を占め、中国に次いで2位となります。台湾の人口は2,348万人ですから、いかに日本の市場に注目していて消費意欲が高いかが伺えます。

訪日台湾人観光客の費目別旅行消費額

観光庁の調べによると、訪日台湾人観光客の費目別旅行消費額は以下の通りです。

  • 宿泊料金:1,325億円
  • 飲食費:948億円
  • 交通費:562億円
  • 娯楽・サービス費:183億円
  • 買物代:2,188億円
  • その他:1億円

買い物代が非常に突出しています。諸外国の中でもかなり高い数値ですが、一人当たりの消費額が突出しているわけではなく、訪日台湾人観光客数の多さからこの数値になっています。

 

訪日台湾人観光客の一人当たりの費目別旅行消費額

訪日台湾人観光客の一人当たりの旅行消費総額は以下の通りです。

  • 宿泊料金:36,048円
  • 飲食費:25,794円
  • 交通費:15,286円
  • 娯楽・サービス費:4,965円
  • 買物代:59,500円
  • その他:28円

これらの数字の特徴的な点を挙げるとしたら、やや飲食費が平均よりも下回るというところでしょう。その分買物代が平均をやや上回っていることから、食費を抑えてショッピングに使っていることが分かります。また、消費者層が40代以下の女性が多いことも食費が抑えられる要因になっていると考えられます。

訪日台湾人観光客が旅行に期待していること

日本政府観光局(JNTO)の単数回答アンケートデータによれば、訪日台湾人観光客が最も旅行に期待をしていることは、「日本食を食べること」が1位で24.8%、「ショッピング」が2位で15.7%となっています。ショッピングにお金を使いつつも、メインに据えているのはあくまでもグルメのようです。

 

訪日台湾人観光客の年齢別旅行消費額

訪日台湾人観光客の年齢別に見た旅行消費額は以下の通りです。

  • 男性
    • 20歳未満:68,048円
    • 20代:84,488円
    • 30代:95,834円
    • 40代:79,137円
    • 50代:99,513円
    • 60代:84,349円
    • 70歳以上:85,165円
  • 女性
    • 20歳未満:85,147円
    • 20代:88,381円
    • 30代:83,542円
    • 40代:88,937円
    • 50代:110,729円
    • 60代:88,780円
    • 70歳以上:69,704円

この数字から見えてくるのは、女性は40代まで一定して8万円以上を消費していることです。これは40代以下の女性が訪日台湾人観光客全体の60%を占め、グルメとショッピングを目的にしていることの現れだと捉えることができます。

訪日台湾人観光客の訪日回数と一人当たりの旅行消費額

訪日台湾人観光客の訪日回数ごとに見た一人当たりの旅行消費額は以下の通りです。

  • 1回目:67,169円
  • 2回目:71,257円
  • 3回目:73,976円
  • 4回目:90,995円
  • 5回目:93,256円
  • 6~9回目:92,429円
  • 10~19回目:116,866円
  • 20回目以上:157,554円

訪日回数を重ねるたびに消費額が上がっていく傾向があります。これは回数が増えると訪日旅行に慣れて、よりいろんな観光地へ赴くようになり、グルメやショッピングを楽しむ傾向があることを表していると考えられます。

 

まとめ:消費の大きい魅力的な訪日台湾人観光客の誘致戦略

訪日台湾人観光客は旅行消費額が高く、リピーターも7割を超えています。特に40代以下の女性を狙ったグルメとショッピングにおける戦略は有効な手段になり得るでしょう。国内の企業や自治体には長期的な目線でインバウンド対策を行い成果を上げている事例もありますので、2020年を目途に今から対策に乗り出しましょう。

 

訪日台湾人観光客インバウンドデータ集

 

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