訪日韓国人観光客の民泊利用:Airbnb(エアービーエンドビー)を使う訪日外国人観光客の7%が韓国人

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日本から最も近い国である韓国は、釜山からJR九州の高速船ビートルで3時間程度で福岡の博多港に行けるため、非常に訪日旅行がしやすい国だと言えます。

訪日韓国人観光客数も2015年は400万人を超え、中国に次いで多くなりました。その消費額はインバウンド消費の8.7%にあたる3,008億円にのぼり、国別消費額ランキングでは第5位になります。このように、経済波及効果が比較的大きい訪日韓国人観光客の民泊事情についてご紹介します。

 

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訪日韓国人観光客の民泊利用状況

訪日外国人観光客によるAirbnb(エアービーアンドビー)を利用した民泊ゲストの総数は525,200人。その内訪日韓国人観光客が占める割合は7%で、36,764人となっています。これは19ヵ国で集計した中の12位となります。

訪日韓国人観光客は大半がホテルを利用する

訪日韓国人観光客の宿泊先利用率は1位が洋室中心のホテル(80.8%)。続いて2位が旅館(11.2%)、3位がユースホステル・ゲストハウス(9.9%)、4位親族・知人宅(6.9%)、5位が2.6%のその他(民泊など)と続いていきます。

 

訪日韓国人観光客の民泊利用の地域別割合

訪日韓国人観光客の民泊を利用するゲストの宿泊先は東京が最も多く全体の47%を占めています。続いて大阪が23%、京都が15%となっています。以降は韓国に近い福岡やその他九州圏が多くなります。

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訪日韓国人観光客の民泊利用者を集客するためには

訪日韓国人観光客を民泊で集客するためには、訪日韓国人観光客の日本旅行に期待していることを分析すると、ヒントが見えてくるかもしれません。

訪日韓国人観光客の訪日目的:JNTOより引用

訪日韓国人観光客の訪日目的:JNTOより引用

訪日韓国人観光客の主な観光目的は「日本食を食べること」が最も多く65.2%、「ショッピング」が43.1%で「温泉入浴」が30.2%と続いています。圧倒的にグルメ目的で訪日している韓国人観光客が多いため、RPサイトやアプリ、ガイドブックやフリーペーパーなどにクーポンなどを付けておくと集客効果が期待できるでしょう。

 

韓国籍ホストによる違法民泊が横行している

大阪には在日朝鮮、韓国人や中国人が多く在住していますが、大阪生野区で全国初となる違法民泊ホストが逮捕、書類送検されています。自治体に届け出をしていないことはもちろん、消防法にもまったく準拠しておらず劣悪な環境でゲストを宿泊させていたようです。このようなホストが蔓延すると風評被害で日本の民泊の信用を失いかねないため、対応が急がれます。

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まとめ:訪日韓国人観光客の民泊誘致のカギは安さ

訪日韓国人観光客は一人当たりの旅行消費総額が主だった訪日国16ヵ国中最も低く、宿泊費用に関してもとりわけ低くなっています。これは日本から近く訪日しやすいことが考えられます。そのため、安く宿泊できる民泊を訪日前の韓国人にPRすることができればより多くの集客が可能になると考えられます。

<参照>

訪日韓国人観光客インバウンドデータ集

データでわかる訪日韓国人観光客

2000年代から、日本語を学ぶ学生が増えています。その理由は、日韓交流の増加により日本語が就職に有利と判断され始めていること、日本文化に対する関心が高くなってきていることなどが挙げられます。実際に、韓国の日本語学習者数は約91万人(2006年)と世界の中でもトップで、世界の日本語学習者の約3割(30.6%)を占めていることになります。

訪日韓国人観光客の特徴

日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。

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【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

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「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】


【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他

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この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

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インバウンド情報まとめ 2024年3月

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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