日本でも人気の高い韓国料理

日本でも人気の高い韓国料理

日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。今後日本でも人気の高い韓国料理のインバウンド消費の加速を考えると、さまざまな地域の人にとって影響の大きい存在になっていくことが想定されます。

韓国は日本と文化的に多くの類似点を持っている一方で、異なる点も少なくありません。今回は訪日する韓国人観光客の特徴について解説していきます。

インバウンドマーケティングで抑えておきたい韓国人の国民性、性格とは

「おとなりの国」とも表現される韓国は、日本との文化的な類似点を数多く持っています。箸を使う食習慣、儒教の影響といった歴史的な共通点があるだけでなく、韓国企業によるメッセンジャーアプリ「LINE」は日本で大きな人気を獲得しており、古今にわたって影響力の大きい国の1つだといえるでしょう。

しかしながら、相違点を抑えておくこともインバウンドビジネスを行ううえでは欠かすことができません。韓国人にはいったいどのような国民性、性格の特徴があるのでしょうか。

  • 儒教の影響が色濃く残っており、家族や親族などの身内を大切にし年長者を敬う傾向がある
  • 愛国心が強い
  • 気が強くストレートな感情表現を行い、曖昧なことを嫌う
  • 感情的な気質で、熱くなりやすい
  • せっかちで待つのは不得意

感情表現が弱く曖昧さをあまり気にしない日本人と比べて、感情的ではっきりしたことを好みます。また、日本以上に儒教的な感覚を持っている人が多く、周囲からの目を気にする傾向も強いようです。

「韓国=日本を嫌う人が多い反日の国」というイメージも強いですが、日本のエンターテイメントを楽しみ、日本企業の製品に信頼を持っている人も多いのも事実です。インバウンドビジネスを検討している人にとっては喜ばしい話ではありますが、なかには日本に対して複雑な感情を抱いている人もいるため、考慮が必要になることもあるでしょう。

訪日韓国人の観光スタイルは「若者」「短期滞在」「韓国からの行きやすさ」がキーワード

訪日旅行者の年代(平成27年10~12月期)

訪日旅行者の年代(平成27年10~12月期)

日本への来訪回数(平成 27 年 10~12 月期)

日本への来訪回数(平成 27 年 10~12 月期)

滞在日数(平成 27 年 10~12 月期)

滞在日数(平成 27 年 10~12 月期)

訪日する韓国人は20~30代が全体の50%以上を占めており、リピーターが多いのが特徴。週末を利用した3日間以下、大型連休や取得した休暇を利用した6日間以下の比較的短期間の滞在日程を組むことが多いです。航空券、宿泊券などがセットになった個人旅行向けのパッケージ商品はそこまで利用されておらず、それぞれ個別に手配するケースも少なくありません。団体旅行客は全体の10~20%程度で、1人もしくはパートナーや家族、友人などの身近な人と一緒に訪日するケースが大半。訪日外国人のなかでも最も日本に慣れている国のひとつと言えるのではないでしょうか。

訪問の多い都道府県は上位から順に東京都、大阪府、福岡県、千葉県、京都府。他国の訪日外国人のあいだでも東京都は定番の観光スポットですが、韓国人の場合は大阪府、福岡県も人気を集めています。すでに東京都に行ったことのあるリピーターが多いこと、大阪府の関西国際空港に韓国発の格安航空会社(LCC)が多く就航、福岡‐釜山間で定期フェリーが運行していることが原因だと考えられます。

J-POPや日本のアニメ、ドラマ関係のスポットが人気を集める一方で、日本での登山もブーム

韓国ではジャニーズ、浜崎あゆみをはじめとしたアーティストの楽曲、「妖怪ウォッチ」「ワンピース」などのアニメ、「ごくせん」「のだめカンタービレ」などのドラマが人気を集めており、日本のコンテンツが広く楽しまれています。訪日韓国人のなかには自分の興味のある音楽ライブやドラマのロケ地、聖地(アニメ作品の舞台となった場所)に足を運ぶ人も少なくありません。また、他国の観光客と比べると1人で旅行する女性が多く、マッサージを受けるなど美容を目的としたサービスを求める傾向も。円安や航空会社、船が安く利用できることも相まって、気軽に訪日する若者が増加しています。

韓国の主要都市である釜山、ソウルには気軽にハイキングが楽しめる山があり、健康を目的としたアウトドアレジャーとして登山が世代を問わず流行しています。国内に標高の高い山が少なく、それを求めて海外旅行に出掛ける人も多いらしく、登山を目的に日本に訪れる人も増加しています。

皮肉なことではありますが、2013年に起きた中央アルプス檜尾岳(長野県)で起きた韓国人登山者の死亡事故にはこのような背景があると言われています。事故で亡くなった方は薄手のカッパのみの軽装でした。同国内で楽しまれているような手軽な登山をイメージしていたのではないか、と言われています。

訪日韓国人観光客に人気のお土産とは

各国の平成27年(2015年)の旅行支出

各国の平成27年(2015年)の旅行支出

観光庁が発表している2015年のデータによれば、韓国人が日本旅行で使う1人あたりのお金は約7万5000円で、お土産などを購入する買物代は約2万2000円。これはアジア諸国と比べると半分程度の低い数値ですが、韓国は同年の訪日外国人の旅行消費額約3兆5000億円のうち、約9%(約3000億円)を占めています。いかに手軽に、多くの人が日本観光を楽しんでいるかが分かります。

人気のお土産は、国内で購入すると高い日本のお菓子や化粧品、医薬品など。普段から使える日常的なアイテムを購入していく人が多いようです。最近では輸入ビールが人気を博しており、口コミから日本のビールもファンの数を増やしています。

訪日韓国人観光客に人気のお土産

  • ROYCEのチョコレート
  • こんにゃくゼリー(マンナンライフ)
  • 東京ばな奈(グレープストーン)
  • アサヒ、サッポロなどのビール
  • ロイヒつぼ膏(肩こり、腰痛薬/ニチバン)
  • アイボン(洗眼薬/小林製薬)
  • 洗顔専科 パーフェクトホイップ(洗顔料/資生堂)

中国、台湾人観光客はドラッグストアで買物していくケースが多いのですが、韓国人は空港の免税店やコンビニを利用することが比較的多くなっています。

韓国で人気のSNS、ポータルサイトとは

韓国で人気を集めているSNSは、日本とあまり変わりません。

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • KakaoTalk(カカオトーク)

「KakaoTalk」とは、韓国のカカオ社が提供しているメッセンジャーアプリ。テキストメッセージや画像、動画のやりとり、無料通話などの機能を搭載しており、日本での提供も行っています。

一方、人気を集めているポータルサイトは日本とは大きく異なります。こちらは丁寧に解説していきましょう。

NAVER(ネイバー)

韓国企業、NAVER Corporationが運営をおこなっているポータルサイト。日本ではニュース記事などをまとめて紹介する「NAVERまとめ」が有名ですが、韓国では検索エンジンサービスとして同国内トップのシェアを獲得しています。国内の人々の生活習慣や必要としている情報などをしっかり把握し、厳しくサイトの管理を行っているのが特徴で、同国内ではGoogleやYahoo!以上に利用されています。

欲しい情報が的確に入手できるため、韓国人の多くはNAVERで検索してサイトを訪問し、ブックマークなどはあまり使わないとも言われています。

Daum(ダウム)

DAUMはNAVERに次いで人気を集めている、韓国で2番手のポータルサイト。運営元であるダウム・コミュニケーションズは2014年にカカオ社と合併し、Daum Kakao(ダウムカカオ)になりました。

日本では定番のメッセンジャーアプリ「LINE」を提供しているLINE株式会社はNAVERの子会社にあたり、韓国のIT業界ではDaum KakaoとNAVERの2社がポータルサイト、メッセンジャーアプリなどの分野でしのぎを削っています。

また、韓国は日本よりもインターネットが浸透しており、ガイドブックや旅行会社のサイトよりも個人ブログを情報源として旅行プランを立てる人が多いと言われています。すでに有名ブロガーを使ったPR活動を行い、成果をあげた日本の事業者も現れています。

焼酎などを飲みながら、仲間と楽しむ韓国人の食事スタイル

韓国にはお酒好きな人が多く、ロック、ストレートの焼酎などを片手に仲間とのおしゃべりを楽しみながら食事を取ります。お茶を飲むのは食中ではなく、食後。日本と違って食器は手に持たずに、ご飯はスプーンで、おかずは箸で食べます。健康に対する関心が高いため、料理や食材の効能を説明すると興味深く聞いてくれると言われています。

食事の質だけでなく量も重視する傾向があるので、提供する際には考慮するようにしたいものです。また、韓国の食卓では当たり前と言っていいほどキムチと汁物料理が出るので、用意すると喜ばれるでしょう。

もうひとつ注意したいのは、副菜のおかわり。韓国の食堂ではキムチなどの副菜は基本的に無料でおかわりできます。日本との文化の違いに気づかずに、韓国人観光客がおかわりを注文して追加料金が発生した場合、悪い印象を持たれてしまうかもしれません。事前に説明して、トラブルは回避するようにしましょう。

儒教の影響から上下関係を重んじる韓国のマナーとは

儒教の影響が大きい韓国では、日本以上に上下関係が重んじられています。注意すべきマナーをいくつか取り上げてみましょう。

目上の人の前でお酒を飲むときは、視線を避けて横向きに飲む

目上の人の前でお酒を飲んだり、タバコを吸ったりするのはマナー違反とされています。飲む場合は、相手から見えないように顔を背け、手などで口元を隠して飲みます。

お酒の注ぎ足しはしない

亡くなった人への儀式にお酒を注ぎ足す行為があるため、グラスが空になってから注ぐのがマナー。

男性の前では、女性はタバコを吸わない

韓国では女性用トイレには灰皿が用意し、女性用の喫煙スポットとしていることが多いようです。

主要な国際旅行博

韓国の主な国際旅行博は以下の通りとなっています。

ハナツアー博覧会(HTS)

  • 2016年のスケジュール
    • 6月9~12日
    • 来場者数8.7万人(2014年)

韓国国際観光展(KOFTA)

  • 2016年のスケジュール
    • 6月9~12日
    • 来場者数12万人(2014年)

釜山国際観光展(BITF)

  • 2016年のスケジュール
    • 9月9~12日
    • 来場者数10.1万人(2014年)

 

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