訪日香港人データ


2015年の日本政府観光局(JNTO)訪日外国人観光客統計によると、香港は前年比64.6%増の152万4300人と中国本土に次ぐ2番目の大きな伸びを示しました。他の訪日国と比較すると、国別トップは中国で499万3800人(2014年比107.3%増)、2位は韓国400万2100人(45.3%増)、3位は台湾367万7100人(29.9%増)、香港はそれに続く4番目となりました。

人口比でみると、中国が270人に1人、韓国が12.6人に1人、台湾が6.4人に1人、そして香港は4.7人に1人で人口の2割を超え、一躍トップに躍り出ます。また、年代別で分析すると、20代から50代まですべてが2割を占めているのは香港だけのため、あらゆる世代が満遍なく訪日している傾向にあります。

香港人サラリーマンに対する調査によれば、年休20日中14日を海外旅行に充てているほどに海外旅行好きの香港人。その中でも訪日リピーターが多く、今後も安定して香港人訪日客は伸びる見通しがあります。というのも、香港人にとって日本は、地理的に近いのももちろんのことながら「ハズレが少ない」観光地であるという認識があるためです。

そんな訪日香港人ですが、植民地としての歴史が長かったため、自国へのアイデンティティ(帰属意識)というものをあまり持ち合わせていません。よって、訪日観光において文化や歴史に対する興味があまりない傾向にあります。このような背景とリピーターが多いこともあいまって、おみやげ品や大きな買い物より、自分のためのショッピング、特に服やカバンといったファッションに関する買い物を楽しむ傾向にあります。

香港の物価の高さから、日本旅行がリーズナブルに感じることもリピーターを生む要因となっています。香港人はグルメで、日本料理もブームです。街のあちこちに日本料理の看板が見られるようになりましたが、どこも値段が高い高級店ばかりです。日本に来れば、香港だと日本円で1万円を超えるような値段の食事を数千円で食べることができることも香港人にとっての訪日観光の魅力となっています。

 

香港人の年間訪日外客数と月別推移

香港人の年間訪日外客数と月別推移

香港人の年間訪日外客数と月別推移

香港人訪日外客数の月別推移

香港人訪日外客数の月別推移

香港での主な休暇

  • 元旦
    • 2016年のスケジュール
      • 1月1日
    • 概要
      • 中華圏である香港では旧暦1月1日(春節/チャイニーズ・ニューイヤー)に新年を祝うので、太陽暦1月1日の街は比較的普通です。
  • 春節
    • 2016年のスケジュール
      • 2月8日~2月10日
    • 概要
      • 2016年の旧暦元旦は2月8日です。香港では旧暦元旦から3日間が祝日です。2017年以降の旧暦元旦は以下の日程になります。
        • 2017年1月28日
        • 2018年2月16日
        • 2019年2月5日
        • 2020年1月25日
  • 耶蘇受難節(レント)
    • 2016年のスケジュール
      • 3月25日、26日
    • 概要
      • キリスト教の祭日です。イエス・キリストが十字架で処刑された日(聖金曜日)から、3日目に蘇って弟子たちの前に現れたとされる「復活祭」(イースター)の前日までの2日間が耶蘇受難節(レント)の祝日になります。復活祭(Easter Sunday)は、日付ではなく、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と定められており、その前々日が聖金曜日(Good Friday)とされるので、休みの日程(日付)は毎年変わります。 なお、キリストが磔刑に処せられた日を「Good Friday」と呼ぶのは不思議に感じますが、これは「God’s Friday」が転じたものだと説明されています。
  • 復活節翌月曜日
    • 2016年のスケジュール
      • 3月28日
    • 概要
      • 復活祭イースターの翌日(月曜日/Easter Monday)は、ヨーロッパの多くの国と同様、香港でも祝日です。
  • 清明節
    • 2016年のスケジュール
      • 4月4日
    • 概要
      • 「清明」とは、1年を24に分ける「二十四節気」のうち、春分の次の節気です。春先の清らかな様子をあらわす「清浄明潔」という語をちぢめて「清明」といいます。中国では、清明節に墓参りをする習慣があります。日本でいえばお盆のようなものです。そのため「清明節」は「掃墓節」(Sao Mu Jie)とも呼ばれます。
  • 労働節
    • 2016年のスケジュール
      • 5月1日(2日に振替)
    • 概要
      • International Labour Day(メーデー)です。米国の労働組合連盟の統一ストライキが1886年の5月1日におこなわれたことがメーデーの起源です。英国植民地時代の香港では祝日ではありませんでしたが(イギリス本国にもメーデーの祝日はない)、返還翌々年(1999年)から中国本土に倣って祝日とされました。 ちなみに、労働節が祝日に加わった際に、年間祝日日数を一定に維持するために、その前年に祝日になったばかりの「抗日戦争勝利記念日」(8月第3月曜日)が公休日からはずれました。
  • 仏誕節
    • 2016年のスケジュール
      • 5月14日
    • 概要
      • お釈迦様の誕生日です。旧暦の4月8日。日本の「花まつり」、「灌仏会」にあたります。香港が英国から中国に返還された1997年の翌々年(1999年)から祝日になりました。
  • 端午節
    • 2016年のスケジュール
      • 6月9日
    • 概要
      • 香港の端午節は旧暦5月5日です。 香港の端午節の恒例行事としては、ドラゴンボート(龍舟)のレースが有名です。世界最大規模、100チーム以上が出場する赤柱(スタンレー)のレースのほか、香港仔、沙田、屯門など各所でドラゴンボートレースが開催されます。
  • 香港特別行政区成立記念日
    • 2016年のスケジュール
      • 7月1日
    • 概要
      • 香港は1997年7月1日に英国から中国に返還されました。主権移譲の式典は、1997年6月30日の晩に、英国チャールズ王子と江沢民中国国家主席が出席し、湾仔の香港会議展覧中心で挙行されました。毎年7月1日の朝には、香港の行政長官や行政会議議員、政府高官らが出席して、香港会議展覧中心前の金紫荊広場で記念式典がおこなわれます。
  • 中秋節の翌日
    • 2016年のスケジュール
      • 9月16日
    • 概要
      • 中華圏の三大節句のひとつ中秋節は、旧暦の8月15日です。中秋節の夜には家族が一緒に過ごす習慣があるため、翌日が休日になっています。
  • 国慶日
    • 2016年のスケジュール
      • 10月1日
    • 概要
      • 中華人民共和国の建国記念日(国慶節)です。1949年10月1日、毛沢東は北京の天安門の上に立って、中華人民共和国の成立を宣言しました。
  • 重陽節
    • 2016年のスケジュール
      • 10月9日(10日に振替)
    • 概要
      • 旧暦9月9日。二つの奇数(陽)が重なるため重陽節と呼ばれます。漢代の伝説にちなみ、この日には山登りなどのスポーツをするとよいと言われます。この日に墓参りをする家庭も多いようです。
  • クリスマス
    • 2016年のスケジュール
      • 12月25日(27日に振替)
    • 概要
      • 中国語でクリスマスは「聖誕節(Sheng dan jie)」。 メリークリスマスは「聖誕快楽!(Sheng dan kuai le)」。
  • ボクシング・デー(Boxing day)
    • 2016年のスケジュール
      • 12月26日
    • 概要
      • クリスマスの翌日です。貧しい人たちのために教会が寄付を募ったクリスマスプレゼントの箱(Box)を開ける日なので、「Boxing Day」の名がつきました。

訪日香港人の滞在日数

訪日香港人の平均滞在日数の推移(2005年〜 2014年 )

訪日香港人の平均滞在日数の推移(2005年〜 2014年 )

訪日香港人の年齢比

訪日香港人の性・年齢別構成(2014年)

訪日香港人の性・年齢別構成(2014年)

訪日香港人のインバウンド消費額

訪日香港人のインバウンド消費額

訪日香港人のインバウンド消費額

訪日香港人のインバウンド消費額内約

訪日香港人のインバウンド消費額内約

訪日香港人のインバウンド消費額内約

訪日香港人の買い物の傾向

  • 訪日中の買い物台
    • 72,145円
  • 免税手続きをした人
    • 64.5%
  • 免税品の買い物代
    • 51,236円
  • 買い物をした場所
    • 1位:百貨店・デパート:78.4%
    • 2位:ドラッグストア:70.0%
    • 3位:コンビニ:69.1%
    • 4位:スーパーマーケット:67.0%
    • 5位:空港の免税店:59.7%
  • 買ったもの
    • 1位:菓子類:64.1%:9,631円
    • 2位:服(和服以外)・カバン・靴:62.0%:34,148円
    • 3位:医薬品・健康グッズ・トイレタリー:61.0%:15,198円
    • 4位:食料品・飲料・酒・タバコ:59.2%:10,691円
    • 5位:化粧品・香水:46.9%:20,912円
  • 買い物の傾向
    • バーゲンセールのタイミングに併せて訪日する人もいる
    • リピーターが多いため、おみやげ品や大きな買い物より、自分のためのちょっとしたショッピングを楽しむ傾向

 

香港基本データ


香港の国旗

香港の国旗

香港の正式名称

中華人民共和国香港特別行政区(中国語: 中華人民共和國香港特別行政區 英語:Hong Kong Special Administrative Region of the People’s Republic of China)

香港の首都

中環(広: ジョンワン 英: セントラル)

香港の人口

723.5万人(2014年)

香港の公用語

広東語、英語

香港の主要宗教

仏教、道教、キリスト教徒

香港と日本との時差

-1時間

香港の通貨

香港ドル (HKD)
1万円=644.79香港ドル
1ドル=7.75香港ドル(2016年1月1日時点)

香港の名目GDP

2909億ドル、世界38位(2014年)

香港の1人あたりの名目GDP

40,032ドル、世界25位(2014年)

香港の平均初任給

223,840円

香港の物価

地下鉄初乗り料金:約68円
ビッグマック価格:約290円

解説

訪日香港人のインバウンド対策として留意すべきは、訪日香港人が使う言語です。
香港の公用語は、広東語と英語です。中国の公用語である普通話(北京語)も中国返還以降の普通語教育や中国本土からの観光客・移民の増加により、以前よりも普及しています。ですが、香港人にとっては、歴史的背景から、まだ普通話で話すことに抵抗を感じる人が少なくない状況です。また、英語は基本的にビジネス用に使われます。

香港の言語教育

英語教育は従来幼稚園段階から開始され、中・高校の授業も一部の科目を除いて英語で実施されました。しかし、中国返還後は普通話(北京語)教育に力が入れられており、英語教育の時間が減少傾向にあります。そのため、現在の30代未満の若年層世代では英語力が低下していると言われています。

普通話(北京語)と広東語の違い

香港の街には繁体字のネオンが光る

香港の街には繁体字のネオンが光る

普通話(北京語)も広東語も、大きくくくれば「中国語」で、両者は、言ってみれば中国語の方言と言えます。ですが、その方言の違いが大きすぎて、ほとんど別の言語として捉えるべきです。例えば、同じ日本語でも、標準語話者にとって沖縄方言(ウチナーグチ)が理解できないのと同じです。
普通話(北京語)も広東語では、語順、接続後、助数詞、語気助詞などの文法が異なるほか、同じ意味を表す言葉の発音も全く異なります。例えば日本人にも馴染みのある「你好」。これは普通話では「ニーハオ」ですが、広東語で「ネイハウ」と読みます。また、「私は日本人です」をそれぞれで発音すると、普通話では「ウォ・シー・リーベンレン」、広東語では「ウォ・ハイ・ヤッパンヤン」となります。

簡体字と繁体字の違い

前述の発音の違いの他、同じ中国語でも本土と香港では、使われる文字も異なります。大陸では簡略化した「簡体字」、香港や台湾では「繁体字」が用いられます。その違いは、例えば日本語の「観光」であれば、簡体字で「观光」、繁体字で「觀光」と表記します。香港人相手には簡体字版でもおおよその内容は理解してもらえる可能性がありますが、誤解を防ぐためにも、訪日香港人向けのインバウンド対策としては、印刷物や配布物には繁体字での表記をすると良いでしょう。

 

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