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2016年9月の訪日オーストラリア人観光客は約4万人で、前年同月比18.4%増加。2016年1月は前年同月比15.4%増で、人口比(オーストラリアの人口はおよそ2300万人)で考えれば、訪日旅行は人気のアクティビティーとは言えませんが、近年ではスポーツツーリズムの普及により、安定して訪日豪州人観光客数は伸び続けています。

今回は、そのような訪日オーストラリア人観光客向けインバウンド対策として、オーストラリア人を外国人雇用する場合に知っておくべき国民性や賃金の目安について解説していきます。

 

オーストラリア人を外国人雇用する際に知っておくべき国民性

訪日オーストラリア人観光客向けにオーストラリア人を外国人雇用する場合、また面接をする際に知っておきたいのが、オーストラリア人の国民性です。

オーストラリア人の国民性を理解するには、歴史的背景を知る必要があります。

オーストラリアは、建国されてから数百年と比較的歴史の浅い国です。しかし、建国前にもさまざまな歴史がありました。

オーストラリア大陸にはもともと先住民であるアボリジニが住んでいました。

14世紀になると、ポルトガル人やオランダ人などヨーロッパ人がはじめてオーストラリアに上陸。しかし、価値のある土地と認識されず、その後100年間もの間、ヨーロッパからオーストラリアには探検隊が派遣されることはありませんでした。

しかし、18世紀に入ると、イギリスの探検家キャプテン・クックがシドニー郊外に上陸。東海岸を調査し、その一帯を「ニュー・サウス・ウェールズ」と名づけて英国王室による領有化宣言をしました。

1788年には、初代総督であるアーサー・フィリップ率いる船団がシドニー湾に上陸。流刑囚780人を含む1,200人がオーストラリアに連れてこられ、もともとオーストラリアに住んでいた先住民アボリジニは、英国王室領の不法滞在者となり、奴隷にされ、虐げられるようになります。

その後、19世紀半ばまでに、およそ15万人以上の囚人が大陸に送り込まれることに。炭鉱の発見や羊毛の生産などで開拓が急速に加速し、1829年に正式に全オーストラリアがイギリスの領有と宣言されることとなりました。

1800年代は、いわゆる「ゴールドラッシュ」の時期と呼ばれ、金鉱を求めて、大量の人がオーストラリアに移民してきます。政府は、非ヨーロッパ系移民よりも白人を優先する政策を採択。オーストラリアに白豪主義が生まれました。

その後、ニュージーランドを除く、オセアニア6植民地がオーストラリア連邦として成立。イギリスの自治領となります。第一次世界大戦、第二次世界大戦を経て、オーストラリアは経済成長を達成。多民族国家へと発展し現在に至ります。

このような背景から、オーストラリアはアメリカ、カナダのように、イギリスから文化的・歴史的影響を受けています。

また、広大な大地と温暖な気候から、おおらかで楽天的な国民性を兼ね備えています。自らを「オージー」と呼び、愛国心も強い傾向にあります。

その他では、オーストラリア人には以下の傾向があると言われています。

  • 陽気でのんびりしている
  • 山や海など自然が好き
  • 勝負事が好き
  • 仕事よりプライベートや家族との時間を優先する
  • 我が強い
  • 時間にルーズ

オーストラリア人の仕事や会社に対する価値観

前述のとおり、オーストラリアには、イギリス人やアメリカ人、カナダ人と比較的似通った国民性を持ち合わせています。

仕事より、自分のプライベートの時間、家族との時間を優先する傾向にあり、自然を愛します。

また、オーストラリア人はスポーツを愛します。ラグビーやサッカー、野球は国民的人気を集めています。近年では、スポーツツーリズムを目的に訪日するオーストラリア人も増えており、オーストラリア人をもてなす際、スポーツを通じたアクティビティーを組み込むことは良い選択肢になります。

また、オーストラリア人は、他英語圏の国々のように、ローコンテクスト文化を持ち合わせているため、ビジネス上のミーティングなどでも常に直接的で解りやすい表現を好み、寡黙であることを評価しません。「Yes」「No」とはっきり伝えたり、自分の思っていることをきちんと言葉で表現することが重要です。

 

オーストラリア人を外国人雇用する際に知っておくべき母国での平均年収

オーストラリア人を外国人雇用するにあたって、募集をかける際、または雇用条件を交渉する際に参考になるのが、母国での平均年収です。

平均年収の算定にあたって、スイスの大手金融機関であるUBSが作成・公表している調査「Prices and Earnings」と、日本の厚生労働省が作成・公表している「賃金構造基本統計調査」をもとにして、オーストラリアの平均年収を算出しました。東京の平均年収と比較して見てみましょう。

2012年2015年
オーストラリア413万円580万円
日本(東京)406万円460万円

オーストラリアは、日本と同じように先進国の1つとして数えられています。

平均年収を比較してみると、物価がオーストラリアのほうが高いとはいえ、2012年、2015年ともに日本人の平均年収よりも高い数値となっています。

そのため、日本でオーストラリア人を雇用する際には、賃金や待遇面に関して、十分留意するがあるでしょう。自国で働くより日本で働いていたほうが好待遇であると認識させる必要があります。

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<参考>

※UBSの「Prices and Earnings」はニューヨークの平均年収を100として、世界各都市の平均年収を比較。その比較値を東京を100として算出しなおし、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」による東京の平均年収と掛け合わせることで各都市の平均年収を算出。同一国に複数都市ある場合は、その平均値を平均年収とする。

 

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