【地方誘致】廃校の観光利用 こんなに活用事例があったの知っていました?聖地巡礼編

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昨年12月、国土交通省は空き家になった古民家や住宅を地域資源と捉え、観光振興などを目的とした用途変更に柔軟に対応する方針を明らかにしました。

古民家を使った旅館やレストランがオープンしやすく! 国交省、市街化調整区域の建造物を観光振興などに運用する方針

国土交通省は平成28年(2016年)12月27日、空き家になった古民家や住宅を地域資源と捉え、観光振興などを目的とした用途変更に柔軟に対応する方針を明らかにしました。類似の取り組みは各地で行なわれており、さらに活性化する可能性があります。 訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的な

インバウンド需要が高まり、主要観光地での宿泊施設が不足するほどである一方で、地方でのインバウンド誘致が進んでいなかった課題を是正する案として、古民家の活用に注目があつまります。

また、同様の地方の抱える問題として、加速する少子高齢化があります。これによって地方では廃校が続出。しかしながら、この廃校になった校舎を観光に活用する動きが活発になってきています。

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廃校を聖地巡礼に活用する動き

廃校になった校舎は、アニメやドラマ、映画において、その素材取材やロケがしやすいという特徴があり、モデルや舞台に活用されるケースが数多くあります。特にアニメの場合、主人公の設定年齢が学生であることが多く、テーマとして活用するのにうってつけの素材と言えます。

さらに、廃校になっているからこそ通常の授業も行われておらず、アニメやドラマのモデルとなった地を訪問する聖地巡礼もしやすいというメリットもあります。

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元来、自然発生的に流行となった聖地巡礼ですが、近年では国内旅行者やインバウンド向けに地方の観光資源として活用されるケースが増加しています。

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今回は、その聖地巡礼で廃校が脚光を浴びているケースをピックアップしました。

 

 

アニメ『けいおん!』 滋賀県 豊郷町:豊郷町立豊郷小学校 旧校舎

wikipedia 豊郷町立豊郷小学校より引用

wikipedia 豊郷町立豊郷小学校より引用

滋賀県は豊郷町にある豊郷町立豊郷小学校。その2代目校舎(旧校舎)は、2009年に放映された深夜アニメ『けいおん!』のキャラクターたちが通う高校がこの校舎と酷似しており、『けいおん!』のモデル地として認知されています。そのため、聖地巡礼として訪れるファンが数多く居ます。

これをうけ、地元商工会も町おこしを目的とし、「けいおんでまちおこし実行委員会」を開設。旧校舎内にて「けいおん!カフェ」の開業や、ライブの開催を実行しています。さらに、旧校舎内の音楽室(『けいおん!』作中の軽音楽部の部室のモデルとされる)には、ファンが持ち寄った楽器(『けいおん!』キャラクターが使用しているものと似たモデル)や、関連グッズなどが展示されています。

アニメ『中二病でも恋がしたい!』 滋賀県 日野市:旧鎌掛小学校

ニコニコ大百科 日野町立鎌掛小学校より引用

ニコニコ大百科 日野町立鎌掛小学校より引用

滋賀県日野町の旧鎌掛小学校は2001年に廃校となった小学校校舎です。NHK連続テレビ小説『芋たこなんきん』のロケ地や、TVアニメ『中二病でも恋がしたい!』でキャラクターが通う高校のモデルになったとして周知されています。施設内の一部は、『中二病でも恋がしたい!』作中の教室やキャラクターたちの部室が再現されており、アニメの世界観が楽しめることから聖地巡礼が人気となっています。

また、聖地巡礼として有名なだけでなく、2003年からは里山体験などの環境学習や地域交流・活性化イベントの活動拠点「しゃくなげ學校」という施設として活用されています。

アニメ映画『劇場版 ガールズ&パンツァー』 茨城県 久慈郡:旧上岡小学校

大子町観光協会より引用

大子町観光協会より引用

茨城県久慈郡にある旧上岡小学校は、明治時代に建てられた木造の小学校校舎です。平成13年3月31日に廃校になったものの、ロケ地や地域住民の陶芸や絵画教室等にも活用されています。連続テレビ小説『花子とアン』『おひさま』や『さとうきび畑の唄』のロケ地、そしてアニメーション映画『劇場版 ガールズ&パンツァー』の舞台モデルになったことで有名です。

建物3点が国の登録有形文化財に登録されており、土・日・祝日のみですが校舎内見学ができるため、アニメファンやドラマファンの聖地巡礼スポットとなっています。

アニメ『のんのんびより』 埼玉県 比企郡:小川町立小川小学校 下里分校

聖地巡礼マップより引用

聖地巡礼マップより引用

埼玉県比企郡にある小川町立小川小学校 下里分校は、2003年に休校、2011年に廃校となった小学校校舎です。廃校の中でも状態が良いことから、廃校ファンに人気が高いほか、2013年から放送されたアニメ『のんのんびより』のキャラクターたちが通う小中併設校のモデルとして認知されています。

校舎内への立ち入りは開放されていないものの、外観を楽しむことが可能であることから、聖地巡礼として人気スポットとなっています。また、「小川町七夕まつり」の駐車場として活用されることもあります。

映画『暗殺教室~卒業編~』 群馬県 みなかみ町:旧入須川小学校

みなかみ町 ロケ地一般公開より引用

みなかみ町 ロケ地一般公開より引用

群馬県みなかみ町にある旧入須川小学校は、映画『暗殺教室~卒業編~』のロケ地となりました。これをうけ、みなかみ町では、昨年4月から8月にかけてロケ地となった旧入須川小学校を一般公開化。パンフレットからは、『暗殺教室』の聖地巡礼をフックに、地域の観光活性化の狙いが見て取れます。

アニメ『天地無用!』 岡山県 高梁市:旧吹屋小学校

高梁市観光協会より引用

高梁市観光協会より引用

岡山県高梁市の旧吹屋小学校は、1873年に建造され2012年の閉校まで1世紀以上使用された歴史ある木造校舎です。1992年から放送されているアニメ『天地無用!』シリーズのキャラクターたちが通う高校の公式モデルとなっています。作中でも岡山県を舞台に物語が進行しており、この旧吹屋小学校に限らず、高梁市や倉敷市の風景がふんだんに使用されており、「ご当地モノ」アニメのはしりとして有名です。

高梁市観光協会でも、聖地巡礼マップを作成・配布するなど、地域観光の促進のため積極的なアピールを展開しています。

 

まとめ:廃校の聖地巡礼でのインバウンド利用価値

少子高齢化によって続出する廃校は、地方にとって悩みの種でしたが、「聖地化」することによって、翻って観光資源となるケースが続出しています。インバウンドにおいても2015年にはおよそ100万人の訪日外国人観光客聖地巡礼を実施しており、インバウンドにおける取り組みも効果を期待できそうです。

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訪日ラボセミナーレポートのご紹介&最新版インバウンド情報まとめ

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【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】

【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

インバウンド情報まとめ 2024年3月

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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 訪日客向け“相撲エンタメショーホール” 大阪にオープン / 2023年年間宿泊者数 1位は韓国【インバウンド情報まとめ 2024年3月】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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