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昨日26日、Google(グーグル)はスマートフォンアプリ版「Google翻訳」をアップデートしました。このアップデートで、前回お伝えした「Google翻訳」のAR(拡張現実)技術を活用した「Word Lens」機能が日本語に対応しました。

 

カメラで写した文字をオフライン&リアルタイム&ARで翻訳できる「Word Lens」がついに日本語対応!!

スマホアプリ版Google翻訳の機能「Word Lens」が日本語対応に

スマホアプリ版Google翻訳の機能「Word Lens」が日本語対応に

「Word Lens」とはスマートフォンアプリ版「Google翻訳」の2015年のアップデートで追加された機能です。スマホのカメラで写した文字列をオフライン、かつリアルタイムで翻訳してくれる画像内テキスト翻訳機能です。AR(拡張現実)技術を利用しており、カメラに写っている文字列に覆いかぶさる形で翻訳文が表示されます。

前回お伝えしたとおり、「Word Lens」は、いままで、英語、中国語、フランス語、スペイン語などに対応していましたが、今回のアップデートにより日本語が追加。日本語は「Word Lens」の対応言語として30言語目になります。これにより、英語→日本語および日本語→英語での「Word Lens」を使った翻訳が可能になりました。

Googleでは、バンド「OKAMOTO’S」を起用してプロモーションPVを作成。この「Word Lens」の機能を歌詞のリアルタイム翻訳を通じてわかりやすく伝えています。

リアルタイム翻訳機能「Word Lens」の使い方

「Word Lens」の使い方は非常に簡単です。例としてTripAdvisor英語版を開いた時に表示されるポップアップを翻訳してみます。

TripAdvisor英語版トップページ:tripadvisor.com

TripAdvisor英語版トップページ:tripadvisor.com

まず、「Google翻訳」のアプリを立ち上げて、翻訳元の言語と翻訳先の言語を選択します。そして画面のカメラアイコンをタップします。その後、カメラが起動するので、画面内に翻訳したいテキストを合わせると、リアルタイムで翻訳されます。

「Word Lens」の使い方

「Word Lens」の使い方

翻訳精度は、新翻訳方式GNMTが採用されていないのか、少々機械翻訳っぽさがあるものの、テキストの読み取り精度・速度ともに非常に優れています。

リアルタイム翻訳機能「Word Lens」の利用シーン

インバウンドにおける「Word Lens」の利用シーンは、主に2つのケースが考えられます。1つめがインバウンド調査、そして2つ目が接客時です。

例えば、海外のサイトを調査しようとした時、テキスト形式で表示されている文字列であればコピー&ペーストで翻訳することが可能です。しかし、画像内に入っている文字についてはいちいち自分でテキストとして翻訳アプリなどに打ち込む必要があります。

英語であれば、自分で打ち込むことも可能ですが、この「Word Lens」を使えば即座に翻訳が完了することから、調査の効率アップに寄与します。

また、接客の現場では、訪日外国人観光客のお客様に、英語で書かれたガイド本などを見せられて質問される場合もあります。そのような即時性が求められる際にも、このリアルタイム翻訳「Word Lens」は活躍するでしょう。

 

リアルタイム翻訳機能「Word Lens」をいろいろと試してみる

それでは、「Word Lens」の英語から日本語への翻訳の精度についていろいろと試してみましょう。

商品の場合

タリーズの缶コーヒーの例

タリーズの缶コーヒーの例

英表記のある缶コーヒーのパッケージを「Word Lens」で翻訳してみると、「バリスタの」「ラテ」「ホット&コールド」などといった英表記部分がきれいに翻訳されています。

WEBサイトの場合

Amazon.comの例

Amazon.comの例

アメリカEC(ネット通販)最大手Amazon.comの画面を「Word Lens」で翻訳してみると、『Explore your Prime delivery options』が「探検 あなたの プライム配送オプション」と、少々片言の翻訳に。『Welcome』などの単純な単語翻訳は問題なく出来ています。

書籍の例

マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』英語版の例

マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』英語版の例

2011年に話題となったマイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』英語版の書影を「Word Lens」で翻訳してみると『JUSTICE』は問題なく「正義」と翻訳。『WHAT’S THE RIGHT THING TO DO?』は正しくは「正しいこととは何なのだろうか?」といったところですが、改行があるためか「右側のは何です 周辺の観光名所は?」という意味が通らない翻訳に。

マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』英語版の例2

マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』英語版の例2

また、本文の方もテストしてみた所、こちらはだいぶ厳しい翻訳です。文章が長文であること、そして改行が多数あることから、機械翻訳の難易度が高いことのほか、文字サイズが小さいこともあって、少し手がブレるだけで翻訳内容がコロコロ変わります。

 

まとめ:まだまだ改良の余地があるものの、無料で提供されていることが素晴らしい!

「Word Lens」の精度について3つの例を検証してみて、

  • 単語や短文は問題なく翻訳可能
  • 改行があると意味の通る翻訳は難しい
  • 長文の翻訳には適さない

という特徴があることがわかりました。

翻訳精度にはまだ改良の余地があるものの、Google(グーグル)は翻訳関連サービスについて立て続けにアップデートしていることから、これらの課題も早々に解決する見込みがあります。

なにより、無料で公開されているアプリですので、とりあえずインバウンドの現場でお試しで使ってみる、ということが簡単にできることが素晴らしいと言えます。

<参考>

 

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