この記事は約3分で読み終わります。

飲食店が訪日外国人観光客をおもてなしするためのインバウンド対策を考える際に、相手の立場に立つと「食べることが出来ないもの」「食べてはいけないもの」「食べたくないもの」でそのニーズを整理することが出来ます。

世界で最も信仰している人が多い宗教はキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教の3つと言われていますが、、こうした宗教には戒律によって「食べてはいけないもの」を定めている場合があります。それではヒンドゥー教徒の訪日外国人観光客お客様を接客する際に、飲食店が気をつけるべきインバウンド対策のポイントは何なのでしょうか?

宗教別インバウンド対策基礎知識:ヒンドゥー教徒の分布

ヒンドゥー教徒が世界で最も多いのはインドで、ヒンドゥー教徒全体の80%以上がインドの人だと言われています。その次にネパール、スリランカ、バングラディシュと続いていきます。日本ではあまり馴染みのないヒンドゥー教ですが、実は日本で神様として崇められている毘沙門天、韋駄天、阿修羅などはヒンドゥー教においても違う名で知られる神様です。

宗教別インベウンド対策基礎知識:ヒンドゥー教徒が食べてはいけないものとは

厳格なヒンドゥー教徒は肉食全般を避けるため、牛、豚、鶏、魚介類全般、卵を食べません。また仏教徒と同じく五葷(ごくん:ニンニク、 ニラ、ラッキョウ、玉ねぎ、アサツキ)と呼ばれるネギ科の植物は、臭いが強いため修行のさまたげになるという理由から食べられません。

一般的に乳製品は大量に摂取する傾向が強く、カーストが高い位の人ほど肉食を避ける傾向があります。中には肉を食べる人もいますが、その対象は鶏肉、羊肉、ヤギ肉に限定されます。

牛は宗教上神聖な生き物とされているため、食べることが禁忌とされています。また豚は不浄な動物と見なされており、厳格なヒンドゥー教徒の中には肉類に触れた調理器具で料理が作られることや、肉類が触れた食器で料理が提供される事に嫌悪感を持つ場合もあります。やはり、宗教別のインバウンド対策において特に注意すべきは牛肉、豚肉であり、ヒンドゥー教でも同じことが言えます。

 

宗教別インバウンド対策実践編:ヒンドゥー教徒向けに飲食店が注意すべき点

ヒンドゥー教徒にとって一般的に生ものは食べる習慣が無く、不浄の観点から他人の料理を取り分けることに拒否感を感じる方がいます。中には異なるカーストと食事を共にすること、ノンベジタリアンと一緒に食事することを嫌がるベジタリアンもいます。

宗教別インバウンド対策実践編:ヒンドゥー教徒向けに食材別で注意すべき点

ヒンドゥー教における「牛肉」

ヒンドゥー教の三大神の一人であるシヴァ神が牝牛に乗っているため、ヒンドゥー教徒にとっては牛は神聖な生き物であるため、食べることは禁忌とされています。当然、牛肉や骨などから作られるブイヨン、ゼラチン、肉エキスが含まれた食べもの、そうした物を利用して作られた料理を食べる事は出来ません。

ヒンドゥー教における「豚肉」

豚肉はヒンドゥー教の教えでは不浄なものとされているため、基本的にヒンドゥー教徒が豚肉を食べることはありません。牛肉と同様に豚肉そのものだけではなく、ブイヨン、ゼラチン、肉エキス、ラードなど豚の肉、骨などから作られたものも避けなければいけません。

ヒンドゥー教における「魚介類」

多くの肉類と同様に魚介類を食べないヒンドゥー教徒も多く、生であろうと調理されたものであろうと食べる事が出来ません。日本料理には欠かせない鰹節を使用した料理全般も食べる事が出来ませんので、肉類を使用しない料理であれば、昆布出汁で代用するなどの工夫が必要です。

 

まとめ:ヒンドゥー教徒向けインバウンド対策とは

ヒンドゥー教では肉食全般、魚介類全般を避ける傾向が強いため、ヒンドゥー教徒の訪日外国人観光客に純粋な日本料理を楽しんでもらおうとするのは難しいと言えます。ただ、五葷(ごくん:ニンニク、 ニラ、ラッキョウ、玉ねぎ、アサツキ)を除くベジタリアン向けの料理で、昆布出汁を使用した料理であれば食べる事が出来るヒンドゥー教徒も多いでしょう。いずれの場合も予約時や食事の提供前に、何を食べる事が出来ないのかを確認することがインバウンド対策として重要となります。

<参考>

 

訪日ラボに「いいね」をして
最新情報を受け取る

インバウンド最新情報をお届けします。

これ以上前の記事はありません…