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観光庁では、インバウンドの地方誘客に手助けとなるテーマ・ストーリーを持ったルートの形成を促進するため、具体的なモデルコースを中心に、地域の観光資源を活かした滞在コンテンツの充実、ターゲット市場へのプロモーション等、インバウンドのの周遊促進の取組などを「広域観光周遊ルート形成促進事業」として支援しています。そんな中、このほど観光庁は「広域観光周遊ルート」として、11のモデルコースを新たに公表しました。実際にどのようなコースがあるのか見てみましょう。

広域観光周遊ルートその1:「アジアの宝 悠久の自然美への道 ひがし 北・海・道」

広域観光周遊ルートその1:「アジアの宝 悠久の自然美への道 ひがし 北・海・道」 観光庁より

広域観光周遊ルートその1:「アジアの宝 悠久の自然美への道 ひがし 北・海・道」 観光庁より

広域観光周遊ルート「アジアの宝 悠久の自然美への道 ひがし 北・海・道」のコンセプト

人と自然の織りなすデザイン。超自然が生んだ奇跡の絶景。この道を旅する時の醍醐味は、めくるめく風景、 大地から海への食に至るまで、どこまでも続くコントラスト。

広域観光周遊ルート「アジアの宝 悠久の自然美への道 ひがし 北・海・道」の主な対象市場・ターゲット

  • アジア
    • 台湾、香港、タイ、シンガポール、 中国、 韓国 +インセンティブ、ラグジュアリー層
  • 欧米(米国、豪州、英国 など)
    • 大人の旅/グレード/時間&アクティブ⇒富裕層~中間層・時間のゆとりと行動志向の旅行者

広域観光周遊ルート「アジアの宝 悠久の自然美への道 ひがし 北・海・道」における目標

  • 訪日外国人客数の北海道シェア14.5%(H31年度)*H25年度:10.5%
  • 外国人延べ宿泊客数における北海道のシェア14.5%(H31年度)*H25年度:9.5%
  • 外国人延べ宿泊客数の道北・道東エリアのシェア22%(H31年度) *H25年度:18.8%

 

広域観光周遊ルートその2「日本の奥の院・東北探訪ルート」

広域観光周遊ルートその2「日本の奥の院・東北探訪ルート」

広域観光周遊ルートその2「日本の奥の院・東北探訪ルート」 観光庁より

広域観光周遊ルート「日本の奥の院・東北探訪ルート」 のコンセプト

色彩あざやかな四季を奏で、多くの文人を魅了してきた美しい自然と風土が育んだ歴史文化と食を探訪する旅

広域観光周遊ルート「日本の奥の院・東北探訪ルート」 の主な対象市場・ターゲット

台湾、香港、中国(上海・広州)、ASEAN、欧米、オーストラリア

広域観光周遊ルート「日本の奥の院・東北探訪ルート」 の目標

観光入込客数、宿泊者数等において、平成29年度に震災前の実績値を上回ること

 

広域観光周遊ルートその3「昇龍道」

広域観光周遊ルートその3「昇龍道」 観光庁より

広域観光周遊ルートその3「昇龍道」 観光庁より

広域観光周遊ルート「昇龍道」のコンセプト

日本の「まんなか」中部9県の広域共通のテーマである「サムライ」、「ものづくり」等をストーリー化して海外へ発信

広域観光周遊ルート「昇龍道」の主な対象市場

中華圏、東南アジア、韓国、米国

広域観光周遊ルート「昇龍道」の目標の設定

平成29年までに600万人泊。その後の目標は、上記目標の達成状況を踏まえて改めて設定。

 

広域観光周遊ルートその4「美の伝説」

広域観光周遊ルートその4「美の伝説」

広域観光周遊ルートその4「美の伝説」 観光庁より

広域観光周遊ルート「美の伝説」のコンセプト

  • 古くから日本の都として、常に歴史の中心に位置し、日本の歴史を創り上げてきた関西。1400年の悠久の時を超え、いにしえの歴史と文化・自然が織り成す魅力、非日常との出会い。
  • 5つの世界遺産をはじめとする歴史遺産や、信仰、神話、伝説の生まれた聖地を巡り、日本の伝統美や自然美、精神文化、生活文化の美意識にふれる旅。
  • まさに日本の真髄にふれる、それが「美の伝説 (英訳:THE FLOWER OF JAPAN ,KANSAI) 」である。

広域観光周遊ルート「美の伝説」の主な対象市場、ターゲット

東アジア、東南アジア市場及び欧米系のリピーター市場

広域観光周遊ルート「美の伝説」の目標の設定

  • 関西への訪日外国人訪問率 39%
  • 関西への訪日外国人旅行者数 740万人
  • 関西での外国人延べ宿泊者数 1,820万人
  • 関西での訪日外国人旅行消費額 約9,500億円

 

広域観光周遊ルートその5「せとうち・海の道」

広域観光周遊ルートその5「せとうち・海の道」

広域観光周遊ルートその5「せとうち・海の道」 観光庁より

広域観光周遊ルート「せとうち・海の道」のコンセプト

  • 世界に誇る“瀬戸内”の景色と“瀬戸内”でのみ味わえる貴重体験
  • “瀬戸内”に溢れる日本の「匠」と「自然風景」
  • ゴールデンルートの延長線上にある日本随一の確固たる幹線ルート

広域観光周遊ルート「せとうち・海の道」の 主な対象市場、ターゲット

欧米豪,台湾,タイ等の東南アジア等

広域観光周遊ルート「せとうち・海の道」の目標の設定

2020年までに瀬戸内7県の外国人延宿泊者数360万人泊(現状の3倍)

 

広域観光周遊ルートその6「スピリチュアルな島 ~四国遍路~」

広域観光周遊ルートその6「スピリチュアルな島 ~四国遍路~」

広域観光周遊ルートその6「スピリチュアルな島 ~四国遍路~」

広域観光周遊ルート「スピリチュアルな島 ~四国遍路~」のコンセプト

  • 四国遍路とお接待の心の文化
  • 日本の原風景が残る未知なる観光地
  • 1200年の歴史や文化に触れる旅

広域観光周遊ルート「スピリチュアルな島 ~四国遍路~」の目標の設定

2020年までに四国4県外国人延べ宿泊者数を2013年の3倍にあたる66万人泊へ

 

広域観光周遊ルートその7「温泉アイランド九州 広域観光周遊ルート」

広域観光周遊ルートその7「温泉アイランド九州 広域観光周遊ルート」

広域観光周遊ルートその7「温泉アイランド九州 広域観光周遊ルート」 観光庁より

広域観光周遊ルート「温泉アイランド九州 広域観光周遊ルート」のコンセプト

全国一の温泉源泉数と湧出量を誇る温泉、その温泉を育むダイナミックな自然、古くから海外との窓口だった歴史が育んだ豊かな食文化、世界文化遺産をはじめとする歴史・文化資源など、九州7県の多様な魅力を楽しむ広域観光周遊ルート。

広域観光周遊ルート「温泉アイランド九州 広域観光周遊ルート」の主な対象市場、ターゲット

個人旅行者(FIT)を主なターゲットと位置づけ、韓国、台湾、中国等のアジアからの旅行者に加え、今後増加が見込まれる欧州を対象市場とする。

広域観光周遊ルート「温泉アイランド九州 広域観光周遊ルート」の目標の設定

  • 九州7県の訪日外国人数(2018年:288.4万人)※法務省「出入国管理統計」における九州空海港の入国外国人数の合計
  • 九州の延べ宿泊者数に占める全国シェアの拡大(2018年:10%)※観光庁「宿泊旅行統計」における外国人延べ宿泊者数を基に算出

 

広域観光周遊ルートその8「日本のてっぺん。きた北海道ルート。」

広域観光周遊ルートその8「日本のてっぺん。きた北海道ルート。」

広域観光周遊ルートその8「日本のてっぺん。きた北海道ルート。」

広域観光周遊ルート「日本のてっぺん。きた北海道ルート。」のコンセプト

「きた北海道」とインバウンドの一大拠点「札幌」「旭川」をつなぎ、国が目指すインバウンド誘致4,000万人の一翼を担い、観光先進国化に貢献する。

広域観光周遊ルート「日本のてっぺん。きた北海道ルート。」の主な対象市場・ターゲット

  • アジア(香港、タイ、シンガポール、台湾等)、欧米(米国、豪州、英国等)
  • ターゲットFIT、テーマ型ツーリズム(食/自然/森/湖/鳥など)、リピーター

広域観光周遊ルート「日本のてっぺん。きた北海道ルート。」の目標の設定

  • 訪日外国人客数の来道者数 3,000千人(H32年度)*H26年度:1,541千人
  • 訪日外国人の北海道での延宿泊客数 8,000千人(H32年度)*H26年度:4,106千人
  • 札幌・旭川以外の当該エリアでの訪日外国人延宿泊者数 400千人(H32年度)*H26年度:174千人

 

広域観光周遊ルートその9 広域関東周遊ルート「東京圏大回廊」

広域観光周遊ルートその9 広域関東周遊ルート「東京圏大回廊」

広域観光周遊ルートその9 広域関東周遊ルート「東京圏大回廊」 観光庁より

広域観光周遊ルートその9 広域関東周遊ルート「東京圏大回廊」のコンセプト

  • 2020年オリンピック・パラリンピック東京開催を控え、現状では東京都心部に一極集中する外国人観光客の受入状況を変え、関東やこれに隣接する各県まで広域的にその効果を拡大させようとする広域観光周遊ルート形成計画です。
  • この地域は、どこまでも街並みが続く巨大都市圏でありながら、豊かな山海に囲まれており、温泉、自然、歴史、祭から工場見学まで多様な観光資源が豊富です。
  • ルートのテーマ等の設定は、大自然を繋いだルートが2本(①群馬、新潟を経由し長野方面まで ②日光・会津を経由し日立・成田方面まで)のほか、江戸の文化が息づいた川越や佐倉等を中心に訪問先を変えたルートを2本としました。
  • 日本最大のゲートウェイである成田・羽田の他、茨城、新潟、福島の地方空港等を起点・終点として、各ルート上に点在する魅力的な観光資源の特性ごとに、全域に発達した鉄道・道路等公共交通が網羅され、ルート設定の基盤となっています。
  • 「Tokyo」の世界的な認知度をフル活用し、都心と周辺のコントラストの演出によるギャップ効果を活用したプロモーション等を展開し、その効果を最大化させます。

広域観光周遊ルートその9 広域関東周遊ルート「東京圏大回廊」の主な対象市場・ターゲット

中国、台湾、韓国、タイ等の東南アジア、欧米等のFITリピーター層

広域観光周遊ルートその9 広域関東周遊ルート「東京圏大回廊」の目標の設定

11都県の広域観光促進地域の外国人延べ宿泊者数を、平成32年度末までに1,609万人泊(約2.5倍)以上に増やす。中間年である平成30年度末までに1.75倍以上に増やす。

 

広域観光周遊ルートその10「縁(えん)の道~山陰~」

広域観光周遊ルートその10「縁(えん)の道~山陰~」

広域観光周遊ルートその10「縁(えん)の道~山陰~」

広域観光周遊ルート「縁(えん)の道~山陰~」のコンセプト

日本人が大切にする「縁」にスポットをあて、日本の最も古い歴史を有する地域である山陰で、「神話」・「伝説」をテーマに山陰の「自然」「歴史」「文化」を体験する旅

広域観光周遊ルート「縁(えん)の道~山陰~」のターゲット

旅慣れた、新しい発見を求める日本の心を探求するリピーター(欧米、香港、台湾)

広域観光周遊ルート「縁(えん)の道~山陰~」の目標

2020年に山陰両県の外国人延べ宿泊者数25万人泊(現状の2倍)

 

広域観光周遊ルートその11「Be.Okinawa 琉球列島周遊ルート」

広域観光周遊ルートその11「Be.Okinawa 琉球列島周遊ルート」

広域観光周遊ルートその11「Be.Okinawa 琉球列島周遊ルート」 観光庁より

広域観光周遊ルートその11「Be.Okinawa 琉球列島周遊ルート」のコンセプト

自然と人との触れ合いを通じて、本来の自分と向き合う旅

広域観光周遊ルートその11「Be.Okinawa 琉球列島周遊ルート」の主な対象市場、ターゲット

重点市場(台湾、香港、韓国、中国本土)、シンガポール、タイ、欧米豪露等のプレミアムFIT層

広域観光周遊ルートその11「Be.Okinawa 琉球列島周遊ルート」の目標の設定

沖縄観光推進ロードマップの目標に準拠※外国人延宿泊者数(万人泊)H27年度(現状値)437→ H30年度 868 → H32年度 1,325

 

まとめ

観光庁ではインバウンドを地方に誘客するため、テーマ性・ストーリー性を持った一連の魅力ある観光地をネットワーク化した広域観光周遊ルートの形成を促進し、海外へ発信を続けてきました。

今回策定された11のモデルコース、前回策定された20のモデルコースとあわせて、全国で31のモデルコースが策定されました。今後はモデルコースの海外への情報発信、旅行商品の開発の促進などで、インバウンドの地方誘客へ繋げていくことが望まれます。

<参考>

 

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