2015年の流行語にもなりました『爆買い』はインバウンドの代表例です。日本の市場から切っても切り離せないインバウンドについて、ご紹介します。
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インバウンドの意味
東京オリンピックの開催により注目度の高いキーワードである「インバウンド」。「インバウンド」とは訪日外国人旅行全般のことをいいます。
そもそもインバウンド(inbound)とは「入ってくる、内向きの」という意味の英語の形容詞です。そこから転じて、日本から見た時に外から内に入ってくる旅行、つまり訪日外国人旅行を指すようになりました。海外旅行はアウトバウンド(outbound)といいます。
「インバウンド」とは原義では『入ってくる』『内向きの』という意味で、そこから転じてこちら側から積極的にアクションを取るのではなく、外部流入からの受付や迎え入れるという受け身の状態を指します。
業界によって、その使われ方は様々で、一般企業では受付業務、IT系企業では受信や内向きの通信の意味、そして旅行業界や観光業界では旅行者の誘致を指します。
さらに、その旅行者の誘致の中でも、最近では「インバウンド」を外国人観光客を呼び込んだり、海外から日本へ訪れる観光客そのものを表す用語としてインバウンドを使うようになりました。逆に日本人の海外旅行はアウトバウンドと言われます。
また、訪日外国人の買い物を始めとした消費活動を特に「インバウンド消費」または「インバウンド需要」と呼び、今後更なる市場拡大が確実視され、重要度が日々高まっています。
拡大するインバウンドマーケティング
前述の通り、「爆買い」流行語になるほどインバウンド消費は目まぐるしく拡大しています。
2015年1~8月の期間における訪日外国人客数は前年同期比49%増の1287万人。年々外国人旅行者数は増えており、更なる市場の成長戦略を国土交通省観光庁から発表されています。百貨店や商業施設、ホテル、レストランでは、このインバウンド需要の取り込みが急務となっています。
日本の更なる経済成長の兆しを逃すまいと、国を挙げての『おもてなし』が始まっているのです。
日本に求められる事
日本ならではの丁寧なサービス、丈夫で便利な物づくりが大前提だとされています。
インバウンド消費により、よく売れるからと言って薄利多売を狙って品質を落としてしまうと訪日外国人にとって日本で消費するメリットがなくなるため、リピーターを失ってしまうリスクが有ります。
店鋪には英語や中国語を始めとした外国語に明るいスタッフを揃え、円滑なコミュニケーションが取れるようにすることや、外国人観光客が情報を得るためのパンフレットやサイト、ガイドブック、案内標識やレストランのメニューなどに記載される言語を更に増やすといった取り組みも期待されます。
また、言語対応の他にも文化の違いにも対応する必要があります。特に重要なのは食文化で、柔軟な対応が求められています。例えば、豚や牛、またそれらのスープを一切使用しないメニューなどの用意です。
イスラムにおいては、豚肉を食べることは禁じられているほか、その他の食品でも加工や調理に関して一定の作法が要求されます。飲食店側のアピールとして、それらに対応できるようなメニュー(イスラム法でいうところの「ハラール」)の考案は大きな武器になるでしょう。
まとめ
2020年のオリンピック開催に向け、数年間でインバウンドマーケティングはどんどん広がっていくでしょう。
観光スポットや店内表示に外国語表記の明示が増え、グローバル化が急激に進みますが、日本の良いところを残し、風情溢れる素敵な国という意識は高く持たなければなりません。
今だからこそ良き日本の文化を大事に、上手く世界へ発信していきましょう。
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2023年年間の訪日外客数は2,500万人を突破。外国人消費額は5兆円で、過去最高額となっています。また、2024年1月の訪日外客数が268万8100人となり、2019年1月(268万9339人)とほぼ同数となったと発表され、今後さらなる伸びが見込まれます。
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