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2015年の訪日外国人観光客数が約2000万人にも迫りつつあり、アジア諸国の経済成長が、インバウンド需要を押し上げています。訪日旅行の観光地として人気があるゴールデンルート。それ以外の地方でもっとも人気を獲得しているのは北海道です。

ここ十数年来、北海道は、観光地としてアジアでの知名度が高くなってきています。もともと、豊かな自然に恵まれた大地やリゾート地として人気がありましたが、アジア諸国の中間層の拡大が、北海道の観光需要の推進している一因となっています。そんな北海道の中心地である札幌観光の目玉の一つが「お祭り」です。

 

四季折々の祭り:春の祭り

日本では、春は「別れ」「旅立ち」の季節です。そして、寒くつらい冬を乗り越えて、さまざまな自然の息吹があちらこちらで見え隠れするようになります。ゴールデンウィーク中の遅い桜の花見の季節を終えると、札幌は「さっぽろライラックまつり」が行われます。

さっぽろライラックまつりの様子:bemall.jpより引用

さっぽろライラックまつりの様子:bemall.jpより引用

この祭りが始まったのが、1959年(昭和34年)。長い冬を耐え抜いた札幌は、野外散策を楽しむ季節を迎えます。大通公園の会場には約400本ものライラックが植えられており、ちょうどこの季節が見頃です。また、ライラックの苗木のプレゼントもあります。

北海道の四季の特徴:春

長く寒い冬を乗り越えたあと、札幌では、草花や木々の芽吹きがあちらこちらで見られます。札幌は、その中心である札幌駅や大通公園からでも、車で30分から1時間ほどで豊かな自然に触れることができる「自然とともにある街」です。国際免許の取得如何にもよりますが、アイスバーンと化している冬の季節は無理としても、雪が溶けて走りやすくなった春から秋の季節であれば、ドライブ旅行も楽しめます。

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四季折々の祭り:夏

遅い北の夏を告げる7月に入ると、豊平川花火大会が催され、夏の夜空をきらびやかな花火が彩ります。7月下旬からお盆まで、大通納涼ビアガーデンが開催されます。全国でも珍しい公園内でのビアガーデンで、1959年(昭和34年)より開催されています。

豊平川花火大会の様子:sapporocollective.comより引用

豊平川花火大会の様子:sapporocollective.comより引用

FIT(個人旅行者)向けには、やはり豊平川花火大会でしょう。豊平川近郊は混雑が予想されますが、東京近郊の花火大会ほどではありません。浴衣の貸し出し&着付けなどをセットとして、札幌の街を歩いていただけるような旅行商品は、訪日外国人観光客に喜ばれるのではないでしょうか。

その他の夏祭り

6月上旬に開催れるYOSAKOIソーランまつりは、1992年から始まった高知県のよさこい祭りと北海道のソーラン節を融合させた新しい祭りです。「街は舞台だ」を合言葉に、大通公園を中心として市内約30カ所で開催されています。6月15日には、北海道神宮例祭である札幌まつりが催されます。札幌まつりは、1869年に開拓三神(大国魂神・大那牟遅神・少彦名神)を祀ったのが始まりとされています。

YOSAKOIソーラン祭りの様子:welcome.city.sapporo.jpより引用

YOSAKOIソーラン祭りの様子:welcome.city.sapporo.jpより引用

また、夏の最後の風物詩である北海盆踊りも行われます。浴衣姿の参加者による行列は、見物客を魅了するとともに、自らも参加したくなるような、そんな気持ちにさせてくれるお祭りです。

サッポロ・シティ・ジャズは、札幌市内さまざまな会場で、50日間にわたって開かれるジャズのイベントです。2007年に始まった国内でも最大級のジャズフェスティバルであり、約10万人の動員数を誇っています。単に、道内のジャズ振興だけではなく、北海道全体の文化普及活動に貢献しています。お盆や夏の祭りが過ぎ去ると、札幌の短い夏は終わりを告げ、秋の足音が聞こえてくるようになります。

 

四季折々の祭り:秋と冬

さっぽろホワイトイルミネーションの様子:mapio.net

さっぽろホワイトイルミネーションの様子:mapio.net

さっぽろホワイトイルミネーションは、1981年(昭和56年)に開始されたイベントで、11月に開催されます。大通公園や駅前通りが30万個以上のLEDでライトアップされます。雪景色の中にライトアップされる街の風景は、訪れる人々を幻想の世界へと誘います。

四季折々の祭り:その他の秋冬の祭り

毎年9月中旬から約2週間開催される北海道秋の味覚祭がさっぽろオータムフェストです。北海道全域から生産者や料理人、醸造者の方々が集い、腕前を振るいます。市民・道民はもちろん、訪日外国人観光客も訪れます。

また、さっぽろ雪まつりは、1950年(昭和25年)、戦後間もない厳しい時期に、市民の冬の娯楽をもたらすイベントとしてはじめられました。すっかり、札幌の冬の風物詩となった現在では、大通会場、さとらんど、つどーむの3会場で雪像が設置されています。来場者は毎年200万人を超えます。

 

まとめ:地方インバウンド需要の今後

観光立国の旗印のもと、北海道庁は来道観光客数年間100万人を目標に掲げ、様々な観光施策に取り組んでいます。例えば、札幌経済特区としての札幌通訳案内士試験実施などは、観光客を受け入れるための体制強化施策の一環です。また、宿泊施設、特に高所得者層向け宿泊施設の充実も喫緊の課題でしょう。

今後、コト消費へのニーズの高まり、そして東アジア圏訪日外国人観光客のFIT(個人旅行)へのシフト・リピーター化などの背景から、地方でのインバウンド需要が見込まれます。北海道は今後、先進事例としてあらゆる面から地方インバウンドの教科書になっていくものと思われます。

 

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