ラグビーW杯まで1年切りましたが、準備は万端ですか?/2020に向け急成長が期待される『欧米豪市場』をデータを元に切り込む!D2Cセミナー第3弾「2019年はラグビーワールドカップ!欧米豪訪日観光客の滞在分析とコミュニケーション手法」セミナーレポ

ラグビーW杯まで1年切りましたが、準備は万端ですか?/2020に向け急成長が期待される『欧米豪市場』をデータを元に切り込む!D2Cセミナー第3弾「2019年はラグビーワールドカップ!欧米豪訪日観光客の滞在分析とコミュニケーション手法」セミナーレポ

2018年9月26日、株式会社D2Cは「2019年はラグビーワールドカップ!欧米豪訪日観光客の滞在分析とコミュニケーション手法」を開催しました。

訪日ラボ、株式会社ナビタイムジャパン、株式会社オールアバウトが登壇した今回のセミナー。欧米豪の訪日外国人の傾向やデータ、コミニュケーション手法について各社が解説しました。今回はこちらのセミナーのレポートをご紹介します。

インバウンド対策なにから始めたら良いかわからない?

2019年はラグビーワールドカップ!欧米豪訪日観光客の滞在分析とコミュニケーション手法 訪日ラボ田熊

訪日ラボ田熊

訪日ラボ田熊

9月20日を持って、ラグビーワールドカップ日本大会まで残り1年を切りました。ラグビーが盛んなオーストラリアやイギリスからの訪日外国人が、多く訪れることがラグビーワールドカップ開催時には予想されます。

そのため、欧米豪から訪れる訪日外国人対策が注目されています。そこで欧米豪訪日外国人の傾向や、ラグビーワールドカップがインバウンド市場にもたらす影響について田熊が解説しました。

なぜ、今、欧米豪なのか?政府の後押しと消費額が高いのがポイント!

近年、インバウンド業界では「欧米豪」というワードをよく耳にすると思います。しかしながら、なぜ、欧米豪に注目が集まっているのでしょうか?その理由を田熊が解説。

2018年6月12日に策定された「観光ビジョン実現プログラム2018」にもある通り「欧米豪を中心とするグローバルキャンペーンの推進」として、観光庁主導のもと、欧米豪からの訪日外国人を増やす動きを行っています。

さらに、欧米豪訪日外国人は、アジア地域の訪日外国人よりも宿泊日数や消費額単価が高い傾向にあります。つまり、欧米豪訪日外国人は、日本にとって顧客単価が高く、優良なお客さまだと、捉えることができるでしょう。

観光庁が欧米豪からの訪日外国人に向けたマーケティング活動を積極的に行なっている、欧米豪訪日外国人は消費額単価が高い。これらの理由により、今後は欧米豪訪日外国人に対してインバウンド対策を注力していくことが重要になると、田熊が解説しました。

ラグビーワールドカップは地方創生の切り札?!

欧米豪訪日外国人が多く訪れる可能性があるラグビーワールドカップは、地方創生の切り札になるかもしれません。なぜならば、オリンピックのように主要都市だけで開催するのではなく、全国12都市で開催するため、地方に訪日外国人が訪れる機会が豊富にあるからです。

ちなみに、前回のラグビーワールドカップイングランド大会では、約40万人の観光客が観戦に訪れました。さらに、選手や選手とともに訪れる家族などを含めるとさらに人数が多くなると考えられます。選手村などでは、訪日外国人たちが消費をすることにより、その地域での消費額が増えます。また、大会期間中は交流人口が増加するため、その地方の経済が活性化すると考えられるでしょう。

Q.なぜ地方創生にインバウンドが重要なの?→A.人口減1人分を訪日客8人で賄えるから:訪日客は日本人観光客の3倍以上消費する

2017年7月19日の観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、2017年前半期のインバウンド消費額は史上初めて 2兆円 を突破しました。また、2017年に入ってからも 7カ月連続で前年を上回る訪日外国人観光客数を記録 しており、日本国内で「インバウンド誘致」はホットなキーワードになっています。加えて、インバウンド誘致は地方の過疎化・人口減少など 日本の抱える諸問題を解決する手立てとしても注目を集めています。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモー...

ビッグデータで探る最新訪日観光トレンド ~欧米豪VS アジア~ ナビタイムジャパン小竹氏

株式会社ナビタイムジャパン小竹 輝幸氏

株式会社ナビタイムジャパン小竹 輝幸氏

セミナーの第二部では、株式会社ナビタイムジャパン(以下、ナビタイム) 交通コンサルティング事業部 小竹 輝幸氏がナビタイムが抱えるビックデータを元に訪日外国人の動向を解説しました。

ナビタイムでは、世界初のナビゲーション技術「トータルナビ」をコアに、移動手段ごとに最適化されたサービスを提供。「NAVITIME for JapanTravel」といった訪日外国人向け経路検索・多言語観光案内アプリや「Japan Official Travel APP」と呼ばれる日本政府観光局の公式訪日外国人向けアプリを提供しています。

これらのアプリを活用して取得している「経路検索条件データ」という、経路検索をした情報やインバウンドGPSデータ(利用者同意の下、日本国内で2分間隔に取得したGPS情報)について、今回のセミナーにて小竹氏が説明しました。

欧米豪に人気の市区町村を発表!1位はなんと熊本?

都道府県人気ランキング

都道府県人気ランキング

ナビタイムのアプリを利用している訪日外国人の移動データを集計して作成した、欧米豪訪日外国人から人気の都道府県ランキングを小竹氏が解説をしました。

このランキングは2016年から2017年にかけて、各都道府県に訪れた欧米豪訪日外国人数が増加したデータを元に作成されたものです。増加率TOPの都道府県は熊本県南小国町でした。小国町にある黒川温泉の訪問者数が、2016年から2017年にかけて354%増だったことから、温泉というコンテンツの人気の高さが伺えます。

そして2位は広島県 呉市でした。呉市には大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)という博物館があり、欧米豪訪日外国人から人気を得ています。呉市は戦艦大和が建造された軍港であり、日本一の海軍工廠のまちとして栄えた歴史があります。軍艦や軍艦工場などについて知ることができる大和ミュージアムは、2017年に入り、欧米豪訪日外国人から注目を集めているようです。

3位は千葉県 鋸南市。鋸南市では地獄覗きや石切場、大仏広場、日本寺といった山歩きが楽しめるスポットが人気でした。地獄覗きや石切場などは登山道として有名であり、欧米豪訪日外国人は自然体験を好む傾向が見て取れます。

前例の無いインバウンドではPDCAを回し続けることが重要!

インバウンド対策ではPDCAが重要

インバウンド対策ではPDCAが重要

講演の最後には「近年、訪日外国人がドンドン増えてきている。現状を正しく把握しすばやく仮説検証を行なっていくことが重要」と小竹氏が力説しました。

今までの前例がないインバウンド業界。何が訪日外国人にウケるかもあまりわからない現状であり、各インバウンド担当者の方々は、何をすればいいのかわからなく、困惑している方々が多い状況です。

だからこそ、データを元に、訪日外国人の動きを客観的に把握し、仮説を考え、まず試しに施策を走らせてみることが重要になります。そして、うまく行った施策を育てていくのが今のインバウンド業界において必要な取り組みなのだ、と小竹氏が語りました。

WEB、SNSを活用した 欧米豪ユーザーの心を掴むコミュニケーションとはAll About Japanキアラ氏

All About Japan 編集長テルスオロ キアラ氏

All About Japan 編集長テルスオロ キアラ氏

最後の講演は、All About Japan 編集長であり、イタリア人とアメリカ人のハーフであるテルスオロ キアラ氏による「WEB、SNSを活用した 欧米豪ユーザーの心を掴むコミュニケーションとは」というテーマです。キアラ氏は、欧米の人としての目線を活かし、欧米豪訪日外国人に伝わる表現方法や民族性について語りました。

「欧米豪」ではなく「欧」、「米」、「豪」:一括りにしてはいけない理由

欧米豪は一括りにしてはいけない

欧米豪は一括りにしてはいけない

欧米豪といって、一括りにしてはいけない。欧、米、豪、によって民族性が異なります」と講演の最初にキアラ氏が解説しました。さらに「だからこそ、民族性に合わせたマーケティング活動が重要になる」とキアラ氏は続けます。

具体的には、たとえば「豪(オーストラリア)」であれば

  • 旅好き
  • 個人主義・マイペース
  • 誇張した広告表現はあまり好まない
  • Facebookを頻繁に活用する(2人に1人が活用している)

などの特徴があり、「欧」のなかでも主要インバウンド顧客であるイギリス人であれば、

  • 英語圏の日本人のような気質がある、我慢しがちで丁寧
  • クルーズ旅行に関心がある
  • 「派手」より「感動」の演出が好き
  • 曖昧な表現は好まない

というような特徴がある、と各国の民族性の違いを紹介しました。

対象にする国が変わればマーケティングのスタイルが変わってくるということを、イタリア人とアメリカ人というキアラ氏の立場を活かしながら、わかりやすく解説していきます。

欧米豪ユーザーのー心を掴む上で重要なことは、ユーモアとわかりやすさ

講演の最後では、「欧米豪と一括りにはできないが、ある程度の共通点がある」と前置きをし「ユーモアとわかりやすさを意識した発信が欧米豪向けでは重要」と説きます。

お客様は神様ではなく、大切なお友達:ユーモアが欧米豪に大切な理由

欧米豪にはユーモアが重要

欧米豪にはユーモアが重要

日本人の接客は丁寧すぎて、少し近寄りがたい所もある」とキアラ氏は言います。欧米豪では、気さくに、友達に話しかけるような接客が好まれます。さらに、欧米豪訪日外国人はユーモアが好きなので、面白おかしく日本のことを伝えてあげることが重要とのこと。

日本といえば、富士山:わかりやすい訴求が欧米豪にはウケる

わかりやすく伝えることが欧米豪圏には重要

わかりやすく伝えることが欧米豪圏には重要

上掲のスライドでは、イイネを数多く獲得するのは富士山の方だとキアラ氏は解説しました。その理由は、日本らしいものであり、かつ、欧米豪訪日外国人に認知されているものが活用された発信であるためです。一方で、外国人に認知されていないものを発信してもイイネを獲得することは難しいようです。わかりやすく、日本がイメージできるものを発信することが重要なのです。

まとめ:ワールドカップまであと1年!欧米豪訪日外国人が増えてくるのは間違いなし!受け入れ体制の強化はできていますか?

ラグビーワールドカップ開催まで残す所、1年を切りました。今後、欧米豪訪日外国人が増えることは確実でしょう。みなさまは欧米豪訪日外国人を受け入れる準備はできていますか?

まだまだ進んでいないようでしたら、今回のような最新のインバウンド対策が学べるセミナーにご参加されてはいかがでしょうか。株式会社D2Cでは定期的にインバウンドマーケティングセミナーを開催予定です。次回も開催予定ですので、興味がある方はご参加されてみてはいかがでしょうか。

インバウンド対策なにから始めたら良いかわからない?

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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