国内最大級の外国人向け情報サイト「ガイジンポット(GaijinPot)」で、2019年に外国人が訪れるべき日本の観光地トップ10が発表されました。外国人ライターの声をもとに選出された都市の評価ポイントの傾向を探り、外国人目線から最新のインバウンド需要と今後の地方誘客の可能性を見ていきましょう。
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2019年に外国人が訪れるべき日本の観光地トップ10
本ランキングは、ガイジンポットの外国人ライターたちの声をもとに、編集部が外国人目線で2019年に注目すべき日本の観光地をまとめたものです。欧米圏の読者に向けて日本の景観、グルメ、体験などの観光情報を取材・発信している観点から、以下の3点の公式な評価基準のもと選定しました。
- 先進性・独創性をもつ観光についての社会的・技術的イノベーションが存在すること
- 2019年に重要な発展計画が存在する、あるいはイベントが行われること
- ガイジンポット編集部が独自に着眼している世界の旅行・観光トレンドの1つが反映されていること
ガイジンポットの公式ウェブサイトでは、ランクインした都市ごとに選出理由を具体的な魅力とともに掲載し、2019年に開催される地域ならではのイベントや祭り、旅行のベストシーズン、東京からのアクセスもあわせて紹介しています。
〜2019年に外国人が訪れるべき日本の観光地トップ10ランキング結果〜
- 鳥取県
- 福岡市(福岡県)
- 代官山(東京都)
- 小豆島(香川県)
- 甲州市(山梨県)
- みちのく潮風トレイル(青森県〜福島県)
- 三重県
- 鶴岡市(山形県)
- 房総半島(千葉県)
- 静岡西部(静岡県)
1位は鳥取県:ポップカルチャーゆかりの地と大自然アドベンチャーが訪日客を魅了
ランキングで1位を獲得したのは鳥取県です。大手旅行会社H.I.Sやカナダのツアー会社G Adventuresが、鳥取砂丘を巡る訪日外国人観光客向けのツアーを企画するなど、今後訪日客の増加が期待されています。選出理由としては、名探偵コナンなどのポップカルチャーが有名な観光地や鳥取砂丘などの大自然の中で素晴らしいアクティビティを体験できる点が挙げられます。2019年に開催される祭りとしては、大山夏山開き祭りを紹介しました。毎年6月始めに大山登山の安全を祈願し、山頂では厳かな神事が執り行われ、登山者にはお神酒が振る舞われます。
インターネット上における英語での情報発信が存在感を増していることも、訪日客を惹きつける要因の1つです。2018年にはアメリカのテレビ番組内で、コナンタウンとして知られる北栄町が紹介されただけでなく、鳥取県産の松葉ガニが世界一高価なカニに認定されたことなど、海外における鳥取県の認知向上に繋がる動きが見受けられました。鳥取県は大自然だけでなくポップカルチャーや地元ならではの食といった観点も含め、魅力溢れる日本の旅先として世界中から注目を受けていると言えるでしょう。
2位は福岡市がランクイン!LGBTフレンドリーかつ国際ビジネスの拠点として評価
第2位にランクインした福岡県福岡市は、日本でもっともLGBTコミュニティーに寛容な都市の1つとして知られています。訪日客にとっては、地方都市へのアクセスもよく、都会と田舎の両方の風景を気軽に楽しめる点が評価理由の1つです。食の観点では、近年世界中で人気となっているとんこつラーメン発祥の地として注目を集めています。2017年には福岡県の認知度の向上と訪日客誘致を目的とし、とんこつラーメンをキーワードにInstagramを利用したキャンペーンを実施しました。キャンペーン応募者は1万人を超え、4ヵ国から当選者を訪日旅行に招待するなど、福岡の魅力発信に力を入れています。2019年に開催される地域ならではの祭りとしては、ユネスコ無形文化遺産に登録されている博多祇園山笠を紹介しました。
訪日旅行の視点だけでなく、国際ビジネスの場としての活躍にも期待です。福岡市はG20サミットのホスト都市の1つであり、スタートアップが事業を始めるにあたって外国人にとっても利便性の高い都市と評価されています。ビジネスの国際化に伴い、観光事業の多様化にも期待できると言えるでしょう。
まとめ:訪日客の地方都市へのさらなる注目の高まりを期待
「2019年に外国人が訪れるべき日本の観光地トップ10」では、大都市だけでなく地方都市も多くランクインしていることから、訪日客の地方都市への注目がますます高まっていくことが期待されます。2020年のオリンピックに向けて、訪日外国人観光客のさらなる地方誘客促進の動きが見込まれます。今後は地域ごとの独自の "体験"などの魅力を海外にPRし、何度来ても新しい発見がある国として日本を確立することで、リピーターを獲得していくことが重要となるでしょう。
<参考>
GaijinPotTravel:TOP10 JAPAN TRAVEL DESTINATIONS FOR 2019
PRTIMES:株式会社ジープラスメディアプレスリリース
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