ラグビー好きオーストラリア人は試合前にビールを飲み、観戦中にビールを飲み、試合後にビールを飲む→W杯は飲食店に勝機!欧米豪向けインバウンド対策セミナーレポート

ラグビー好きオーストラリア人は試合前にビールを飲み、観戦中にビールを飲み、試合後にビールを飲む→W杯は飲食店に勝機!欧米豪向けインバウンド対策セミナーレポート

2019年4月8日(月)に訪日ラボ、オーストラリア大使館商務部、株式会社オールアバウトが「1日でわかる!欧米豪向けインバウンド対策セミナー」と題して無料セミナーを開催しました。定員50名の所、募集開始しわずか2日間で満席。急遽、席数を増席し80名まで募集をしました。当日も80名近くの方々が参加され、大盛況にてセミナーを終えました。今回は本セミナーのレポートを紹介します。


これだけは押さえておきたい!~欧米豪訪日観光客の基礎情報~

訪日ラボ田熊
訪日ラボ田熊

セミナーのトップバッターは訪日ラボインバウンド研究室、室長の田熊で「これだけは押さえておきたい!~欧米豪訪日観光客の基礎情報~」という題材で話しました。田熊は主に下記の3つについて語りました。

  • インバウンドの概況
  • 欧米豪観光客を迎えるにあたっての課題
  • 明日からできるプロモーション

欧米豪はVFR観光がキモ!口コミサイトの重要性も

欧米豪を狙うのであればVFRは外せない」と田熊は示唆しました。VFRとは「Visiting Friends and Relatives」の略で、つまり「友人や親族訪問を目的とした旅行」を意味します。日本政府観光局(JNTO)発表統計「訪日外国人消費動向調査」によれば欧米豪の旅行者は「訪日旅行前に役立った旅行情報源 」で日本在住の親戚や知人を参考にする割合が多いと述べています。そのため日本に住んでいる外国人に日本の良さを伝えてもらう活動が重要になります。

それと、口コミの活用にも田熊は触れました。先程の「訪日旅行前に役立った旅行情報源 」でもある通り、欧米豪の方々は、口コミサイトや自国の友人を情報源にしています。口コミを促進するために口コミサイトの運用が欧米豪訪日外国人を取り組むポイントになります。

訪日ラボ田熊セミナー資料より抜粋
訪日ラボ田熊セミナー資料より抜粋

ラグビーワールドカップ、オリンピックを見据えて考える欧米豪ユーザーに向けたコンテンツマーケティングとは

All About Japanの編集長キアラ氏
All About Japanの編集長キアラ氏

株式会社オールアバウトが運営するAll About Japanの編集長キアラ氏がセミナーの第二部では登壇しました。訪日メディアであるAll About Japanでは、日本について詳しくない外国人でも日本の深い魅力を知ってもらえるようramen, hiking, working in Japanなど、テーマに特化した形で日本を紹介しています。外国人に向けて様々な日本のコンテンツを発信し続ける中で培われた、オーストラリア人に響くコンテンツの作り方を中心にキアラ氏が語りました。

欧米豪は一括りにしてはいけない、しかし共通点はある

セミナーの冒頭で「欧米豪を一括りにしてはいけない」と前置きを伝えてから。欧米豪ユーザーには共通があると話しました。

そもそも欧米豪を一括りにしてはいけない理由は、欧、米、豪、によって民族性が異なるからです。そのためマーケティングの手法も変わります。

具体的には、たとえば「豪(オーストラリア)」であれば

  • 旅好き
  • 個人主義・マイペース
  • 誇張した広告表現はあまり好まない
  • Facebookを頻繁に活用する(2人に1人が活用している)

などの特徴があり、「欧」のなかでも主要インバウンド顧客であるイギリス人であれば、

  • 英語圏の日本人のような気質がある、我慢しがちで丁寧
  • クルーズ旅行に関心がある
  • 「派手」より「感動」の演出が好き
  • 曖昧な表現は好まない

というような特徴がある、と各国の民族性の違いを紹介しました。

それでも欧米豪ユーザーは共通点もあります。

キアラ氏のプレゼン資料より抜粋
キアラ氏のプレゼン資料より抜粋

上記の図のようにユーモアが好き、そして、WEBリテラシーが他の国に比べて高いことです。そのため、WEBサイトのデザインや文章についてかなり細かく見られます。WEBリテラシーが高いユーザーを意識して情報を発信していかなければなりません。

オーストラリア人にウケるコンテンツとは?

All About Japanを運営する中で培った、オーストラリア人ウケする日本のコンテンツを紹介しました。

キアラ氏のプレゼン資料|オーストラリア人に人気のコンテンツ
キアラ氏のプレゼン資料|オーストラリア人に人気のコンテンツ

その他にもオーストラリア人に対してマーケティングをする際に抑えておくべき点をキアラ氏は伝えました。

キアラ氏のプレゼン資料|オーストラリア人への訴求のポイント
キアラ氏のプレゼン資料|オーストラリア人への訴求のポイント

上記に挙げたポイントの中でも重要視されるのはAuthenticity(信頼性)と伝えていました。オーストラリア人は目が肥えているので、極端に作りすぎているマーケティングメッセージは受け入れられなく、自然なメッセージやユーモアを交えたもの、大げさではなく、地に足の着いたメッセージが受け入れられます。これらをうまく伝えているCMとして「Crocodile Dundee Super Bowl」の動画を紹介していました。


「オーストラリア人外交官が語る!訪日オーストラリア人旅行者の特徴」

オーストラリア大使館 商務部からスタニレビッチ氏と梅原氏
オーストラリア大使館 商務部からスタニレビッチ氏と梅原氏

セミナーの最後はオーストラリア大使館 商務部からスタニレビッチ氏と梅原氏が登壇しました。オーストラリア大使館商務部は貿易と投資を通し、オーストラリアの経済に貢献することをミッションに掲げ観光の部門では日本の企業や自治体に対して、オーストラリアの観光関連企業の紹介などをしています。

本セミナーでは、オーストラリアの観光対策の事例や訪日オーストラリア人旅行者の特徴について紹介をしました。

オーストラリアで日本が人気の理由

日本は旅行先として人気が上がっている」と梅原氏がセミナーの冒頭で語りました。

「TRAVELLER」というオーストラリアの旅行情報サイトでは、2018年の行き先検索ランキングで、日本が1位となりました。さらにABS(Australian Bureau of Statistic)の統計によると、オーストラリア人が旅行先で行った国として、2017年、日本が8位にランクインしました。その伸び率は17.2%と、他の旅行先と比較しても高いものです。

オーストラリア人旅行者が旅行先を決める際に重視する点の1つに、Value for Money (価値に見合った体験ができる)が挙げられますがスキーをするにしても、日本食を食べるにしても、物価の高いオーストラリアと比べ、日本はリーズナブルに質の高い経験ができる、とオーストラリア人の目に映るそうです。

梅原氏のプレゼン資料より|オーストラリアでは日本ブームが起きている
梅原氏のプレゼン資料より|オーストラリアでは日本ブームが起きている

オーストラリア人ラグビーファンの特徴:とにかくビールをたくさん飲む!

セミナーの後半ではオーストラリア人のラグビーファンについて、Rugby AUのデータを元に話がありました。オーストラリアのラグビーファン数は430万人(国民の約18%)で平均年齢は45歳。他のスポーツファンに比べ、社会的に地位・平均収入が高い人が多い傾向にあるとのことです。

梅原氏のプレゼン資料より|ラグビーファンの行動パターン
梅原氏のプレゼン資料より|ラグビーファンの行動パターン

上記は梅原氏がまわりのオーストラリア人ラグビーファンにインタビューをしたもので、オーストラリア人は試合前、試合中、試合後とビールを楽しむため、大会期間中のビール需要は高まりそうです。

まとめ:迫るラグビーワールドカップ!受け入れ対応の準備はできていますか?

欧米豪、特にオーストラリア人のインバウンド対策について具体的な事例を交えながら話をした「1日でわかる!欧米豪向けインバウンド対策セミナー」定員50名を上回る80名が参加し、大盛況で終えることができました。

2019年はラグビーワールドカップもあることから、欧米豪に向けたインバウンド対策の関心度が高いことがわかります。ラグビーワールドカップ開催まで半年を切っています。すでにインバウンド対策は準備万端でしょうか?もし、まだ取り組めていないようでしたら、このようなセミナーに出てみて最新の情報を仕入れてみてはいかがでしょうか。


関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!