国土交通省北海道運輸局企画観光部の資料によると、2013年度の統計では北海道を訪れた訪日外国人観光客は115万人でしたが、そのうち36%を占める41万人が訪日台湾人観光客でした。
訪日台湾人観光客の人気観光地として組み込まれているのが、札幌ドームでの北海道日本ハムファイターズ(以下、日ハム)戦です。では、何故日ハム戦が人気なのかというと、台湾出身のスーパースターである陽岱鋼(ヤン・ダイガン)選手が日ハムの中心選手として活躍しているためです。
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陽岱鋼(ヤン・ダイガン)選手の活躍をドームで観戦するツアーが大人気
台湾は元々野球人気が高い地域で、日ハムの試合も随時中継放送されています。陽岱鋼(ヤン・ダイガン)選手の活躍もリアルタイムで確認されているのです。
北海道は、以前は台湾では降らない「雪」が観光資源となっており、冬のツアーが人気でした。しかしながら、陽岱鋼(ヤン・ダイガン)選手の影響で、野球と旅行がセットになった夏のツアーパックが訪日台湾人観光客に大人気となりました。
ドーム球場は雨によるノーゲームが無い:確実に観戦体験できるのが日ハム観戦ツアーの強み
陽岱鋼(ヤン・ダイガン)選手の台湾での人気ぶりは、シーズン前のアリゾナや沖縄の日ハムのキャンプ地に、訪日台湾人観光客の姿があったほどです。そのため、訪日台湾人観光客向け北海道ツアーでは、札幌ドームでの日ハム戦がメインの企画として組まれているツアーが大人気です。
日ハムがホームとする札幌ドームは、ドーム球場のため雨で試合の中止がありません。そのため、せっかく訪日までしたのに雨でノーゲームで観戦できない、ということがなく、スケジュールが変わるということがありません。
専用の陽岱鋼(ヤン・ダイガン)シートに陣取る訪日台湾人観光客の前で、歓喜の本塁打
4月21日の対西武戦6回に登場した陽岱鋼(ヤン・ダイガン)選手は、陽岱鋼(ヤン・ダイガン)シートと呼ばれるバックスクリーン横に陣取った訪日台湾人観光客が数多く居るスタンドにホームランを打ち込み、大声援を送られていました。
テレビの中継画面でも、台湾からの応援団が大喜びする姿がしっかりと映っていました。
毎年夏には人気のアジアンフェスタが開催され、様々なプレゼントを用意
日ハムは、毎年夏にアジアンフェスタと題した観戦イベントを開催しています。当日は陽岱鋼(ヤン・ダイガン)選手の出身地である台湾のほか、中国、台湾、韓国、タイなどのアジア圏観光客全ての来場者が、パスポートを提示すれば観戦が無料になるというもの。
ホスト役の陽選手からのプレゼントという形でTシャツなどのグッズが無料でもらえます。今年は対象国を拡大して「ワールドフェスタ」が7月に開催されます。
昨年は訪日台湾人観光客を対象に試験的にスマートグラスによる観戦を実施
野球場のアナウンスや表記は日本人向けであるため、海外からの観光客にはプレー内容などが少し分かりにくい場面もあります。しかし、昨年9月に台湾人観光客の来場者を対象に札幌ドームで画期的なスマートグラスを体験する観戦が行われました。
リアルタイムで中国語の解説と画面が現われる画期的な体験実験が人気で大成功
台湾人観光客全員に眼鏡型のスマートグラスが配布されました。プレート同時進行で中国語による解説画面が表示され、球場の画面がテレビのように写るので、まさにリアルタイムでゲームの進行が楽しめるという画期的な試みでした。
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まとめ:訪日台湾人観光客を対象にした旅行と野球観戦が体験できるとパックが大人気です。
訪日台湾人観光客は年々増え続けている傾向にあります。特に、北海道は現地では体験出来ない冬景色や珍しい食べ物などが人気で、冬が人気でした。
しかし、ここ数年大きな変化が生じています。プロ野球の北海道に本拠地を置く日本ハムファイターズで、台湾出身の陽岱鋼(ヤン・ダイガン)選手が中心選手として大活躍しているからです。陽岱鋼(ヤン・ダイガン)選手のプレーを視ようと、シーズン中多くの訪日台湾人観光客が熱い声援を送っています。
訪日台湾人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日台湾人観光客
インバウンド施策をしていく上ではターゲットとなる方々がどのような特性や国民性を持っているのかを知るのは非常に重要です。このページでは台湾人は国として国民性としてどのような特徴や特性を持っているのか、訪日台湾人は日本国内でどのような行動を取っているのかを実際のデータを元に紐解いていきたいと思います。
訪日台湾人観光客の特徴
親日家が多いことで知られる台湾は、中国に次いで世界で2番目に日本観光が盛んな地域です。訪日台湾人観光客はテレビ番組などから日本の最新情報を入手していることが多く、人気のエンターテイメントや話題の商品についてよく知っています。
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