訪日中国人データ


爆買いという流行も後押しし、2015年の中国人訪日外客数は前年の約2倍となる499万人となりました。また、2015年の訪日中国人によるインバウンド消費額は約23万円で前年比10%増程度ですが、訪日外客数増加の後押しをうけ、訪日中国人全体のインバウンド消費額はなんと5,583億円。これは全インバウンド消費の1/4超を占める数字です。

人気の買い物スポットはドラッグストアで、訪日中国人の8割が買い物をしています。これは、日本の化粧品類やトイレタリー(シャンプーやリップクリームといった身だしなみ用品)、医薬品の品質が高く評価され、購買意欲が非常に高いことを示しています。ビザの関係で日本へ気軽に行けなかった数十年前は、違法の並行輸入業者から購入してまで日本の薬を手に入れたい、というほどに「日本の薬は効き目がある」と評価されてきました。そのため、訪日旅行が手軽になった昨今では、訪日中国人がドラッグストアに殺到するのも納得です。

さらに、「12の神薬」の流行がさらなる後押しをしています。「12の神薬」とは、昨年から中国で人気のSNS「微信」(ウェイシン、英語名:wechat(ウィーチャット)、FacebookとLINEの間の子のようなサービス)で爆発的に拡散され、話題となった12種類の薬のことです。「神」は日本語での「神曲」や「神対応」と同じく、中国語でも「すごい」とか「すばらしい」といった意味で使われています。「12の神薬」は以下のとおりです。

  • 「12の神薬」
    • サンテボーティエ 目薬 参天製薬
    • アンメルツヨコヨコ 消炎鎮痛剤 小林製薬
    • サカムケア 液体絆創膏 小林製薬
    • 熱さまシート 冷却材 小林製薬
    • イブクイック 頭痛薬 エスエス製薬
    • サロンパス 消炎鎮痛剤 久光製薬
    • ニノキュア 外皮用薬 小林製薬
    • ハイチオールC L-システイン製剤 エスエス製薬
    • ビューラックA 便秘薬 皇漢堂製薬
    • 口内炎パッチ大正A 口内炎治療薬 大正製薬
    • 命の母A 女性保険薬 小林製薬
    • 龍角散 のど薬 龍角散

こう見てみると、日本人にとって納得のものもあれば「そこまでか?」と思ってしまうものまであり、SNSの集客力を物語る例となっています。

また、現在では中国国内でもこれらの日本製品を買えないことはないのですが、関税などが上乗せされ、そして物価上昇の煽りをうけて非常に高値で販売されています(たとえば、日本では300円程度で購入できるハンドソープが1000円程度で売られていることも)。

近年ドラッグストアで買い物カゴいっぱいにした中国人をよく見かけるようになり、ドラッグストアの免税店化が進んだり、中国語表記が増えたりしたのはこういった背景があります。

また、中国人は派手好き、見栄っ張りという傾向があるため、訪日中国人相手にインバンド消費を狙うにはパッケージングを豪華にすることも大切になります。先述の「神薬12」にはリストアップされていないものの、赤くてキラキラしたパッケージングのロート製薬の目薬「リセ」の人気も非常に高いです。というのも、単純にパッケージが目に入りやすいということと、「土産映え」するからというのが理由のようです。

 

中国人の年間訪日外客数と月別推移

中国人の年間訪日外客数

中国人の年間訪日外客数

中国人訪日外客数の月別推移

中国人訪日外客数の月別推移

中国での主な休暇

  • 元旦
    • 2016年のスケジュール
      • 1月1日~1月3日(3連休)
    • 概要
      • 太陽暦の元日(1月1日)です。週末とあわせて3連休になります。中国では旧暦(農暦)に従って「春節」(Chinese New Year/旧正月)に新年を祝うので、「元旦」はごく普通の休日で、お正月の雰囲気はあまりありません。
  • 春節(旧正月)
    • 2016年のスケジュール
      • 2月8日~13日(7連休)
    • 概要
      • 2016年の旧暦元日は2月8日です。その前日、2月7日の旧暦除夜(農暦除夕)から連休が始まり、2月13日(旧暦1月6日)まで7連休になります。6日(土曜日)と14日(日曜日)は振替出勤日で、平日扱いです。2017年以降の春節(旧暦元日)は次のとおりになります。
        • 2017年1月28日
        • 2018年2月16日
        • 2019年2月5日
        • 2020年1月25日
      • 旧暦元旦のことを中国では春節と呼びます。日本で言うところの「旧正月」です。英語では「Chinese New Year」と言います。 中国ではもともと旧暦(農暦)の1月1日を「元旦」と呼んでいましたが、中華民国建国時に太陽暦が公用暦に採用されたため、従来の元旦(旧暦元旦)は「春節」と改称されました。
  • 清明節
    • 2016年のスケジュール
      • 4月4日~4日(3連休)
    • 概要
      • 2016年の清明日は4月4日です。週末とあわせて3連休になります。
        「清明」とは、1年を24にわける「二十四節気」のうち、春分の次の節気です。春先の清らかな様子をあらわした「清浄明潔」という語を略した言葉です。
      • 中国ではこの日にお墓参りをする風習があります。そのため「清明節」は「掃墓節」(Sao Mu Jie)とも呼ばれます。
  • 労働節
    • 2016年のスケジュール

      • 5月1日(2日に振替)(3連休)
    • 概要
      • 5月1日は、インターナショナルレイバーデー(メーデー)です。2016年は日曜日と重なるため、翌月曜日が振替休日になり、週末とあわせて3連休になります。
      • メーデーは、米国の労働組合連盟が1886年5月1日におこなった統一ストライキや労働運動を起源とし、現在は多くの国で祝日とされています。とくに中国を始めベトナムや北朝鮮、ロシアなど(元)社会主義国ではいずれも祝日に指定されています。
  • 端午節
    • 2016年のスケジュール
      • 6月9日~11日(3連休)
    • 概要
      • 中国の端午節は旧暦の5月5日です。2016年は6月9日にあたります。国務院の通達により翌日(10日)も休日となり、3連休になります。
        6月12日は振替出勤日です。
      • 端午節は春節・中秋節とならぶ中華民族の三大節句のひとつですが、国定休日になったのは2008年からで、比較的新しい休日です。中国でも端午節には「ちまき」(中国語では「粽子」(zong zi))を食べます。 中国の「粽子」は日本のちまきのようなお菓子っぽさがなく、おにぎりのように米粒の形状がはっきりした「食糧っぽい」食べ物です。
  • 中秋節
    • 2016年のスケジュール

      • 9月15日~17日(3連休)
    • 概要
      • 中国の中秋節は旧暦8月15日です。2016年は新暦9月15日(木曜日)にあたります。国務院の通達により翌16日(金曜日)も休日となり、土曜日まで3連休になります。18日(日曜日)は振替出勤日です。
      • 中国の中秋節は、家族で月餅を食べる習慣があります。また、お世話になっている人に月餅を贈る習慣もあり、 中秋節が近づくとデパートには高級月餅が並びます。中華民族の大切な祝日ですが、国定休日になったのは2008年からで、比較的新しい休日です。
  • 国慶節
    • 2016年のスケジュール
      • 10月1日~7日(7連休※6日(土)と14日(日)は振替出勤日)
    • 概要
      • 中華人民共和国の建国記念日です。1949年10月1日、毛沢東は天安門に立ち中華人民共和国の建国を宣言しました。
      • 例年、法定祝日3日間に週末連休2週分(4日間)を振替により繋げて7連休(10月1日~7日)になります。8日(土曜日)と9日(日曜日)は振替出勤日で、平日扱いになります。

訪日中国人の滞在日数

訪日中国人の滞在日数(2014年)

訪日中国人の滞在日数(2014年)

訪日中国人の年齢比

訪日中国人の性・年齢別構成(2014年)

訪日中国人の性・年齢別構成(2014年)

訪日中国人のインバウンド消費額

中国人の訪日中のインバウンド消費額

中国人の訪日中のインバウンド消費額

訪日中国人のインバウンド消費額内約

訪日中国人のインバウンド消費額の割合

訪日中国人のインバウンド消費額の割合

訪日中国人の買い物の傾向

  • 訪日中の買い物代
    • 161,974円
  • 免税手続きをした人
    • 68.0%
  • 免税品の買い物代
    • 113,435円
  • 買い物をした場所
    • 1位:ドラッグストア:83.6%
    • 2位:空港の免税店:79.4%
    • 3位:百貨店・デパート:74.6%
    • 4位:コンビニ:62.7%
    • 5位:スーパーマーケット:59.3%
  • 買ったもの
    • 1位:化粧品・香水:74.0%:47,640円
    • 2位:菓子類:70.5%:13,614円
    • 3位:医薬品・健康グッズ・トイレタリー:69.6%:39,714円
    • 4位:食料品・飲料・酒・タバコ:59.4%:16,816円
    • 5位:服(和服以外)・カバン・靴:68,064円
  • 買い物の傾向
    • 家族や親戚へのお土産買いの比率が高い
    • 日本の質の高い家電やブランド品、最新の電化製品や化粧品、ファッションに関心が高い
    • 派手な色を好む、ラッキーナンバーは「8」

 

中国基本データ


中華人民共和国国旗

中華人民共和国国旗

中国の正式名称

中華人民共和国(People’s Republic of China, PRC)

首都

北京

中国の人口

13億4133万人(2012年)

中国の公用語

中国語(普通話)

中国の主要宗教

仏教、道教、イスラム教、キリスト教

中国と日本との時差

-1時間

中国の通貨

元 (CNY)
1万円=546.46元
1ドル=6.57元(2016年1月1日時点)

中国の名目GDP

10兆3565億ドル(2014年)

中国の1人あたりの名目GDP

7,571ドル(2014年)

中国の平均初任給

46,795円

中国の平均年収

907,900円(上海)

中国の物価

地下鉄初乗り料金:約54円
ビッグマック価格:約314円

解説

中国はおよそ10兆ドル超のGDPで世界第2位(2014年時点)の経済大国です。しかしながら、13.4億人という世界1位の人口のため、1人あたりの名目GDPでは、いまだ世界80位(約80万円程度)に過ぎません。これは日本の5分の1程度で、先進国と呼ぶにはまだ程遠い数字です。平均年収で見ても、経済都市の上海でさえおよそ90万、中国全域だと30万超程度しかありません。こんな経済レベルの中国人が、日本に爆買いを目的に観光に来るのはなぜなのでしょうか?

それは、副業が盛んで「表に出ない金」を持っているからと言われています。副業、というと中国でも真っ先に株や不動産投資などが挙げられますが、それ以外にも本業の合間に別の仕事をする場合も多くあります。中国人の元々の気質として、自分にとってメリットがあるかどうかをまず第一に考える傾向にあるので、会社に依存しません。そのため、その会社が気に入らなければすぐ転職するし、本業以外で自分の時間をうまくコントロールすることで副業に励む中国人が多いのです。

中国では給与や福利などの正常な収入を「白色収入」、賄賂や横領、窃盗・強盗など非合法手段で得た収入を「黒色収入」と呼び、その間に位置する納税・申告されない個人的な収入を「灰色収入」と呼ばれています。この、「灰色収入」が爆買いの源となっているという背景があります。

 

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