インバウンド対策と一言で言ってもあらゆる側面を持っています。ターゲットとなる訪日外国人観光客の国・地域別の数値やニーズの把握、それによるマーケティング分析、商品開発、Wi-Fiや多言語対応といったインフラの設備、人材教育ないし外国人採用などなど。

その中でも「とりあえずこれから」と始めやすいながらも、意外と壁が高いのが「多言語対応」でしょう。とりあえずWEBサービスで翻訳をしてみたものの、違和感のある英語にとまどった、という経験のある方も多いのではないでしょうか?

そんななか、中国語→英語で採用されたGoogle翻訳が新翻訳方式「GNMT」が、先日、英語→日本語の翻訳にも採用され、翻訳精度が劇的に向上しました。多言語対応の救世主ともなりうる、このGoogle翻訳のアップデートについて、今回ご紹介します。

 

Google翻訳とは

Google翻訳(グーグル翻訳)とは、Googleが提供する機械学習翻訳サービスです。2006年に提供を開始し、今年2月のアップデートでは対応言語が100カ国を突破し103ヶ国語に対応。オンライン人口の99%をカバーできるようになりました。

新翻訳方式GNMTとは

GMNTとは「Google Neural Machine Translation」の略です。従来の翻訳方式PBMTが、単語やフレーズといったパーツごとの翻訳だったのに対し、GNMTでは文章全体を一度に翻訳します。これにより、文脈を把握した上で翻訳することが可能になり、人が翻訳したような、より正確で精度の高い翻訳をすることが可能になりました。

今年9月から、機械翻訳が難しいとされる中国語→英語の翻訳で、このGNMTを採用。 11日からは日本語を含む8言語(英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、日本語、韓国語、トルコ語)にGNMT翻訳の対象が広げられました。

 

実際の翻訳精度はどうなのか?

従来の翻訳方式においては、例えば「存じ上げません」が「Zonjiage not.」と翻訳されるなど、その精度がいまいちでした。しかしながら現在では「I do not know.」
と翻訳され、短いフレーズでも正確な翻訳がされています。

例その1:吾輩は猫である

それでは例文として夏目漱石の「吾輩はねこである」を翻訳してみましょう。

日本語版

吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕まえて煮にて食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。―夏目漱石「吾輩は猫である」冒頭:青空文庫より引用

日本語→英語版

I am a cat. There is no name yet.
I have no idea where I was born. Everything remembers only those that were crying Nyaña at a damp and damp place. I first saw human beings here. Moreover, when I listen to it later, it seems that it was the most violent tribe in the human being as a student. This story is a story that we sometimes catch us and boil it. But since I had no idea at the time, I did not feel afraid.

日本語→英語→日本語版

私は猫です。名前はまだありません。
私はどこで生まれたのか分かりません。湿っぽく湿った場所でNyañaを泣いていたものだけがすべて覚えています。私は最初に人間を見た。また、後でそれを聞くと、人間としては最も暴力的な部族であったようです。このストーリーは時には私たちを捕まえて茹でる物語です。しかし、私は当時は 分かっていなかったので、恐れていませんでした。

日本語→英語版ではかなり読みやすい英語になっているのがわかります。また、翻訳された英語を日本語訳してみても、かなりの正確さが担保されています。

なお、記事執筆時現在では日本語→英語においては旧翻訳方式のままの模様。しかしながら、日本語→英語の翻訳精度がかなり高いため、2度翻訳をかけても正確性をたもったままでいられます。

それでは中国語はどうでしょうか?

日本語→中国語

这是一只猫。这个名字仍然没有。
通托告诉意外猜测一次你在哪里出生。什么昏暗潮湿的哭了喵喵叫的只记得。我看到一个叫人类首次在这里的事情。后来我听说它是如此是人类最大学生比赛Doaku。是,有时在吃煮抓到我们,因为这个学生的故事。但当时我没觉得最可怕的,否则,因为它是没有任何考虑。

日本語→中国語→日本語

これは猫です。名前が無いままです。
トントの推測では、一度に生まれた事故を語りました。泣いて湿った暗い何鳴き声だけ覚えています。私はここで最初の人間のことを名前の男を見ました。その後私はそれがそうである人類の最大の学生競争Doakuであることを聞きました。はい、時々学生の話ので、私たちをキャッチ煮て食べます。しかし、私は何の考慮がないため、それ以外の場合は、最もひどいとは思いませんでした。

日本語と中国語間では、新翻訳方式GMNT対応がされていないので、今までの機械翻訳らしい訳文になってしまっています。しかしながら、間に英語を挟むと、

日本語→英語→中国語

我是一只猫。 还没有名字。
我不知道我出生在哪里。 一切都记得只有那些在一个潮湿和潮湿的地方哭泣Nyaña。 我第一次看到人类在这里。 此外,当我以后听到它,似乎它是最暴力的部落在人类作为一个学生。 这个故事是一个故事,我们有时抓住我们,煮它。 但是,因为我当时不知道,我没有害怕。

日本語→英語→中国語→英語→日本語

私は猫です。 名前はまだありません。
私はどこで生まれたのか分かりません。 湿った湿気の多い場所であるニヤニャで泣く人だけがすべて覚えています。 初めて私はここで人間を見た。 加えて、後でそれを聞いたとき、それは学生として人間の中で最も暴力的な種族であるように見えました。 この物語は時には私たちをつかんで茹でた物語です。 しかし、私はそれを知らなかったので、私は恐れていませんでした。

と、合計4回の翻訳を挟んでいるのにもかかわらず、かなりの高精度で翻訳できていることがわかります。

 

まとめ:Google翻訳の新翻訳方式GMNTで多言語対応の簡易化に期待

Google翻訳が採用した新翻訳方式GMNTでは、かなりの精度で機械翻訳をすることができそうです。また、英語以外のフランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、韓国語、トルコ語においても、英語をハブ(中継)にすることで、意味が通じるレベルでの翻訳は可能の模様。

また、Google翻訳はスマートフォンアプリもリリースしており、そのアプリでは写真からテキストを判定、自動読み込みで翻訳することも可能となっており、対応の幅が広まりそうです。

次回はGoogle翻訳アプリ版の使い方や、各業種別の翻訳事例をご紹介していきます。

<参考>

 

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