外国で食べられている和食というと“スシ”だろうとイメージしがちです。あまり生の魚を食べることに馴染がないのにも関わらず、日本食に興味のある訪日英国人観光客には、日本人が日常口にしている料理の方が好まれているという驚くような現状があります。これを踏まえて、どのように彼らに和食を食べてもらうかを考えてみましょう。

 

英国人に人気の和食はなに?

イギリスに住んでいる、味に保守的と言われる英国人に人気のある“和食”はどのようなものでしょうか。

  • 餃子、ラーメンといった中華料理寄りの味のはっきりとしたもの
  • うどん、そば、焼きそばといった日本食レストランでも単品で比較的安く食べられるもの
  • 枝豆や焼き鳥、唐揚げ、照り焼きといった英国人にも馴染み深い食材が使われていて日本の味付けがされている居酒屋風の庶民的なもの
  • お好み焼きなどのソース味のもの

が人気のある“和食”です。一方和食の代表格である寿司、天ぷら、味噌汁は外国人が経営する日本食レストランでも出され、広く食べられていますが、実はあまりおいしいとは思われていないようです。

訪日英国人観光客に人気の和食はなに?

訪日英国人観光客が実際に日本で味わって気に入った和食は、

  • 空豆やグリーンピースの一種で食べやすい枝豆や焼き鳥といった馴染みのある食材が日本食として出される居酒屋メニュー、
  • ムライスやカレーライスといった米が洋風にアレンジされたメニュー
  • 味がはっきりしていていろいろな種類のあるラーメン

などです。そして実際に日本で食べて本物の職人の技術や魚や具材の鮮度の違いを感じ、天ぷらや寿司もおいしく食べられるひとが増える傾向があります。

 

訪日英国人観光客を引き付けるコストパフォーマンス

英国人は一般的に節約志向で、あまり食べることに興味がなくお金を使わない、と言われて来ました。しかしながら、近年特に都市部ではおいしいレストランが増え、世界でも有数のグルメスポットになりつつあります。

外食は高額ということで、訪日英国人観光客は日本の外食の安さに驚きます。特にランチタイムに1000円ほどで、ごはん、味噌汁、メインのおかず、副菜、デザートという和食が一通り楽しめて、水が何杯でも無料、座って食べても席料もかからないという安さは英国に限らず、ヨーロッパ内では考えられない値段設定です。

訪日英国人観光客に本物の和食を理解してもらうには

和食と一言で言っても、日本ならではの繊細なダシと調味料を使って、選び抜かれた旬の素材で一品一品作られたお料理をコースで堪能する懐石料理、職人の技術で魚介を様々な調理法で食べさせる寿司、新鮮な食材を真似のできないテクニックで揚げる天ぷら、色々な具材を入れて煮込むだけなのに様々な種類のある鍋物、欧米風のアレンジが加わった洋食も含めると日本ではバラエティ豊かな和食を味わうことができます。

本物の和食を味わうにはある程度のコストはかかりますが、食材、技術、サービスとトータルで真の日本の味を体験することができることをもっと周知していくことが必要です。

 

訪日英国人観光客に気軽に和食を食べてもらうには

日本人の感覚からしてもお得に感じる牛丼などのファーストフード的な和食やラーメン店の多くは、入り口の近くに食券の券売機があり、そこで何を食べるかを選択してお金を払い、カウンターや席で食券を店員に渡して注文するシステムです。このシステムでは、メニューや食券の買い方の英語での説明がないことが少なくありません。

その他チェーン展開の定食屋でも英語メニューがないことで入店のハードルを上げてしまっています。ラーメンはもちろん、牛丼も定食も訪日英国人観光客をはじめ外国人でも一度食べれば誰もが気に入るタイプの和食ですから、メニューと店のシステムの説明を英語やイラストで示すだけで、多くの集客が期待できます。

訪日英国人観光客が苦手とする和食のタイプ

好まれる和食とは反対に属する、味の薄い豆腐料理、食感が独特で味の繊細な白身魚の刺身、馴染みのない食材を使った料理など、本格的な和食のお店や旅館などで出てくるメニューを苦手とする訪日英国人観光客は少なくありません。

こういった本格的な和食のメニューと、味のはっきりとした馴染みのある食材を使った料理を組み合わせたり、取り入れてアレンジを加えることで、食べたことがなくて苦手と思われがちな料理も食べてもらえるように提供して行くメニュー開発も必要です。

 

まとめ:訪日英国人観光客に日本でしか味わえない和食を食べてもらうには

世界的な和食ブームでいまやどこでも日本風の味を楽しむことはできますが、本物の和食はある程度高級なレストランに行かなければ味わうことはできません。

せっかく日本に来たのですから、訪日英国人観光客の方々には、庶民的な和食も、職人の技術を堪能できる和食も味わい体験してもらいたいものです。そのためには、どんな店にも英語のメニューはもちろん、店のシステムを簡単に英語やイラストで説明したものを用意し、好みに沿ったメニュー開発を進めながらも、本格的な日本の味の技術や食材に付加価値があることの周知が欠かせません。

 

訪日英国人観光客インバウンドデータ集

 

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