文化的背景から色に対するイメージは違うものです。「色彩文化」といわれる、色に対する各国のイメージの違いは、インバウンドビジネスをする上で知識として蓄えておくと、印刷物やWEBデザインなどに活用することが出来ます。今回は各国の黄色に対するイメージや、その意味を調べてみました。

日本での黄色のイメージ

黄色は

  • 有彩色の中で一番明るい色
  • 光や太陽のイメージ
  • コミュニケーションを円滑にする作用がある
  • 知性を刺激し行動を活性化する
  • 昼夜問わず認識しやすいので注意の色として使われる

などの特徴があります。また、イメージおいては、

  • ポジティブイメージ
  • 明るい、楽しい、活発、幸福
  • ネガティブイメージ
  • 危険、緊張、不安、軽率

などのイメージがあります。その上で、各国・各宗教などでの黄色のイメージを見てみましょう。

 

アメリカでの黄色のイメージ

アメリカにおける黄色のイメージは基本的に日本とほぼ同じようです。特徴的な黄色に関する表現やイメージをご紹介します。

「黄色いお腹(yellow belly)」は「臆病者」という意味

アメリカ英語のスラングで「yellow belly」とは臆病者、弱虫という意味があります。西部劇映画などでこの表現が見られるようです。

Yellow Cab(イエローキャブ)で交通機関、輸送のイメージもある

アメリカでのタクシーやスクールバスは基本的に黄色です。そのため、交通機関や輸送といったイメージもある模様。

イエローリボン:兵士の帰りを待ちわびる意味

兵士の帰りを待ちわびる意味のイエローリボン

兵士の帰りを待ちわびる意味のイエローリボン

アメリカではイエローリボンは兵士の帰りを待ちわびる思いをあらわすシンボルです。愛する人、特に戦争に送られ、一時的に祖国に帰ることができなくなった兵士達に対して、帰りを待ちわびているという思いを表しています。

このイメージが定着したのは1979年のイランアメリカ大使館人質事件がきっかけのようです。人質の無事帰還を願った人々が、街路樹に黄色いリボンを結んだり、身につけたりしたことがニュース番組で取り上げられ、アメリカ全土で黄色いリボン=愛する人の帰りを待つ、というイメージが定着しました。

イエローリボンは他の国では別の意味合いを持っています。例えばシンガポールでは前科持ちの人の社会復帰支援運動のシンボルとして、マレーシアでは自由を願うシンボルなどとして使われています。

タイは国王の誕生日に黄色に染まる

黄色を身にまといプミポン国王の誕生日を祝う

黄色を身にまといプミポン国王の誕生日を祝う

12月5日は、タイの現国王であるプミポン国王の誕生日です。この日、タイはプミポン国王の誕生を祝って黄色に染まります。

タイでは産まれた日の曜日を大切なものとされており、曜日毎のカラーも決まっています。日曜日は赤、月曜は黄色、火曜はピンク、水曜は緑色、木曜はオレンジ、金曜は青色、土曜日は紫色が誕生色です。

プミポン国王は月曜日に産まれたので、誕生色は黄色です。そのため、プミポン国王の誕生日である12月5日は、国王を祝福するための黄色で街が染まります。街中では黄色で縁取られた国王の肖像画や写真が掲げられ、国民は黄色いポロシャツやTシャツを着てお祝いします。

プミポン国王のタイ国内での人気については以下の記事でも取り上げています。

 

ヨーロッパではキリスト教の影響で裏切りのイメージ

裏切り者の象徴「ユダ」も黄色を身にまとう

裏切り者の象徴「ユダ」も黄色を身にまとう

ヨーロッパでの黄色のイメージは希望、楽しみ、幸せ、危険、臆病、弱点、タクシーなどがあります。また、ヨーロッパと密接な関係をもつキリスト教では黄色は裏切りや詐欺といったイメージがあります。

中世ヨーロッパにおいては黄色はキリスト教徒とユダヤ人を区別するために使われていました。ユダヤ人に黄色の帽子をかぶせることで区別していました。そして、ユダヤ人への不信感が裏切りといったイメージを定着させていきました。また黄色は道化師が着る色ともされています。

 

中国での黄色のイメージは両極端

中国では元来高貴な人である皇帝や僧侶が身につける色とされていました。また「黄金」を連想させることから、お金や金運にまつわる色とされています。その他、「中立を表す、もっとも美しい色」というイメージもあります。しかしながら、中国では黄色にまつわる意外なマイナスイメージがあります。

黄色=アダルト!?

中国において黄色は「堕落する」「猥褻」というネガティブな意味もあります。そのため、日本語で言うところのピンク映画を「黄色電影」といいます。また、アダルト本は「黄色書簡」、ポルノビデオは「黄色録」、官能小説は「黄色小説」と表記し、日本でのピンクのイメージがそのまま黄色に当てはまっています。

結婚式では避けるべき色

黄色はおじゃんになる、おながれになるという意味の中国語「黄了」を連想させます。そのため、結婚式では、「黄了」を連想させる黄色は避ける風習があるようです。

 

まとめ:黄色は想像以上に国によってはバラバラなイメージを持つ

いかがでしたでしょうか?タイでは国王を祝うカラーかとおもいきや、中国ではアダルトを意味する、などと黄色は国によって真逆と言っていいほどにイメージが変わります。それぞれの国の訪日外国人観光客にアプローチするチラシやWEBサイトの色使いの参考にしてみてください。

参考

  • http://www.sibagraphics.com/colour.php
  • http://sirabee.com/2014/12/05/9872/
  • http://www.wowneta.jp/news-read/3553.html
  • http://r25.jp/topic/00038222/
  • http://allabout.co.jp/gm/gc/57231/2/
  • http://www.vamtech-ent.com/color/adultcolor.html
  • http://rock77.fc2web.com/main/color-cul/yellow.html

 

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