貿易実務で便利な略語「ETA」の意味と使い方とは?

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「到着予定日・時刻」または「入港予定日」を意味する「ETA」は、貿易実務で欠かせない重要な貿易用語です。

本記事ではETAの意味や使い方について解説し、ETAとあわせてよく使われる用語も紹介します。

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ETAとは何か

ETAは「Estimated Time of Arrival」という英語表現の略語で、日本語では「到着予定日・時刻」または「入港予定日」を意味します。

よく使われる他の用語との違いや注意点を説明します。

ETA・ETD・ETSの違いや意味とは?

ETAは貿易実務で非常によく使われる用語ですが、関連する用語として「ETD」や「ETS」があります。

それぞれの意味は以下の通りです。

  • ETA(Estimated Time of Arrival):荷物・船・飛行機・人などの「到着予定日時」
  • ETD(Estimated Time of Departure):荷物・船・飛行機・人などの「出発予定日時」
  • ETS(Estimated Time of Sailing):ETDとほぼ同じ

ETAとETDは貿易や物流、旅行などの海外取引で使用されるビジネス用語で、ETSは船での輸出入などに使用される貿易・物流用語となっています。

貿易用語を使用する際の注意点

貿易用語は、誤って使用するとトラブルになることもあるので、正しく使用するよう十分に注意する必要があります。

特にETDに関しては、まれに「配達予定」を示す「Estimated Time of Delivery」の意味で使う人もいるので注意が必要です。

また上記で説明した以外にも、関連する貿易用語として「ETC:(Estimated Time of Completion)の略称、荷役終了予定日時」も存在します。

貿易用語は多種多様のため、知識がない素人には難しい面があることは否めません。

ただし貿易に関わる者同士であれば、略語はストレートに意味が伝わりやすいというメリットがあります。

ETA・ETDの使用例

ここでは、上記で解説した貿易用語の使用例をご紹介します。

【使用例】貿易の出荷・着荷予定を知らせるとき

貿易の出荷・着荷予定を知らせるときに使用される例は、以下の通りです。

We hereby inform you of our delivery schedule as follows:
ETD (Tokyo, Japan): July 15th, 2022
ETA (Shanghai, China) : July 26th, 2022"

<日本語訳>
弊社の配送スケジュールについて、以下のとおりご連絡いたします。
・出荷予定日(日本・東京):2022年7月15日
・到着予定日(中国・上海):2022年7月26日

【使用例】飛行機のフライトスケジュール(旅程表)

また旅行の日程表などでは、このように使われます。

Itinerary
Day1 : 9:00 a.m. – ETA JFK Airport, New York
Day2 : 19:00 p.m. – ETD to Washington, D.C."

<日本語訳>
旅程表
1日目:午前9時 – JFK空港(ニューヨーク)到着予定
2日目:午後7時 – ワシントンD.C.に向け出発予定

【使用例】輸出や輸入をともなう「国内輸送」でも便利

輸出入をともなう日本国内の輸送の場合、倉庫や工場からいつ発送されるのか、貨物はいつ到着するのか、といった情報を共有する必要があります。

そのような際、国内同士でもETAやETDが使用されることがあります。

輸出にかかわる部署や取引先同士であれば、FAXやメールで以下のように箇条書きで連絡すると、スムーズにお互い理解することができます。

ETD △△工場 2022年9月12日(金)3:00 PM
ETA 〇〇指定倉庫 2022年9月15日(月)8:00 AM
車両番号△△、運転手△△、携帯電話 090-XXXX-XXXX

略語の使用でスムーズな貿易業務を

ETA、ETDなどの略語は、貿易に関わる者同士であれば意味が伝わりやすく、貿易業務を円滑にしてくれます。

誤って使用してしまうとビジネス上のトラブルを招きかねないため、意味を正しく理解したうえで、スムーズな業務に役立てると良いでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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