観光産業の景気感「過去最高値」記録、脱・コロナ禍も課題あり

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

帝国データバンクは5月11日、観光産業の景況感を表す「観光DI」が2023年4月に48.4だったと発表しました。これは2002年5月の調査開始以降で最高となる数値で、新型コロナ禍から脱する傾向が見えてきています。

一方で人手不足による機会損失を招いている業種もあるなど、今後に向けて解決するべき課題があることにも触れています。

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)


帝国データバンクが観光DIを発表

観光DIとは、宿泊や飲食など観光産業に属する企業の景気判断を総合した指標。0〜100 の値で表され、50より上であれば景気が「良い」、下であれば「悪い」を意味します。観光産業に属するのは以下の6業種です。

  • 宿泊サービス
  • 飲食サービス
  • 旅客輸送サービス/輸送設備レンタルサービス
  • 旅行代理店その他の予約サービス
  • 文化サービス/スポーツ・娯楽サービス
  • 小売

2023年4月の観光DIが過去最高の48.4を記録

帝国データバンクが発表した2023年4月の観光DIは、前月から1.9ポイント増加して48.4となり、2002年5月の調査開始以降、最高を記録しました。

出所:帝国データバンク「TDB景気動向調査」
※網掛けは緊急事態宣言の実施月

全産業ベースの景気DI(44.6)よりも3.8ポイント高く、2か月連続で全産業ベースの観光DIの値を上回りました。

新型コロナの収束や、インバウンド消費の回復、全国旅行支援などが大きなプラス効果をもたらし、観光産業に大きなダメージを与えた新型コロナ禍から脱する動きが見えてきています。

「宿泊」や「飲食」は好調も、「旅客輸送・輸送設備レンタル」はマイナス

観光DIの内訳を見ると、「宿泊サービス」や「文化/スポーツ・娯楽サービス」で過去最高を記録したほか、「飲食サービス」や「旅行代理店その他の予約サービス」も前月から増加しました。

出所:帝国データバンク「TDB景気動向調査」

一方、「旅客輸送/輸送設備レンタルサービス」が唯一悪化。春のインバウンド需要増とも相まってバスの予約が大量に入っているものの、企業からは従業員(乗務員)不足を指摘する声などが挙がっています。

飲食サービスや宿泊サービスでも厳しい人手不足に直面していることなどを理由に、今後観光産業の景気は緩やかに拡大していくと帝国データバンクは分析しています。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

<参照>

帝国データバンク:観光 DI は 48.4、新型コロナ禍を脱する

訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ

専門家が徹底議論!地域に眠る観光資源の「磨き上げ」、結局何をしたらいいの?

観光庁は、インバウンドの地方誘客を目的とし、「観光資源の磨き上げ」を推進しています。これに沿って観光コンテンツの造成や発信力強化に取り組みたいと思うものの、「何からやればいいのかわからない」「やってはみたものの、まだ観光客を呼びこめていない」といった悩みを抱えている自治体・企業の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、食体験、ツアー造成、アクティビティ、アドベンチャートラベルなどを専門として第一線で活躍するスペシャリストたちが集結

「観光資源の磨き上げ」とは何なのか、外国人を惹き付ける観光コンテンツはどう作り、どう発信するべきなのか、徹底議論します!

詳しくはこちらをご覧ください。
専門家が徹底議論!地域に眠る観光資源の「磨き上げ」、結局何をしたらいいの?

訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.1 〜見逃せないインバウンドの最新情報をお届け〜

訪日外国人の数はすでにコロナ前の水準を超えており、インバウンドの業界はますます盛り上がりをみせています。

目まぐるしく変わるインバウンドの動向。最新情報をしっかりと把握するのが難しくなってきてしまった…と感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回から、インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が解説する「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズがスタートします!

第一回は5月24日に開催。今月5月のインバウンドトレンド情報や、夏に向けた今後の動向についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。
訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.1 〜見逃せないインバウンドの最新情報をお届け〜

【インバウンド情報まとめ 2024年5月前半】外国人宿泊者数「中国」がコロナ後初の1位に 他


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年5月前半版レポートから、4月〜5月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

岸田首相「2030年に訪日客6,000万人」改めて言及 / 外国人宿泊者数「中国」がコロナ後初の1位に【インバウンド情報まとめ 2024年5月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる


完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに