外国人客受け入れ時の不安点:社団法人 国際交流サービス協会より引用

外国人客受け入れ時の不安点:社団法人 国際交流サービス協会より引用

格安航空会社(LCC)の普及や、中国や東南アジア諸国などを対象にしたビザの条件緩和、また円安が進んだことなどを理由に、訪日外国人観光客の数が増え続けています。

そのような状況の中、以前の記事でもご紹介したように、インバウンド向けの宿泊施設の不足という課題に日本は直面しています。

インバウンド向け宿泊施設の整備は急務ですが、一般の宿泊業界従事者はインバウンド受け入れに不安を抱えているという現状があります。

社団社団法人「国際交流サービス協会」が宿泊施設及び団体の運営責任者もしくは訪日外国人観光客受け入れ責任者を対象に行った調査によると、宿泊業者はインバウンド受け入れに関して、「言語対応」や「集客のノウハウ」「文化面の差異」などに不安を感じているとの調査結果が出ています。

訪日外国人観光客増加により宿泊業界には追い風が吹いていますが、未だに業界内ではインバウンド誘致にあたって、不安点も存在していることがわかります。

では、年間を通じて多くのインバウンド受け入れを実現している宿泊施設はインバウンド対策として何を実践しているのでしょうか?

東京の下町・谷中に位置する「澤の屋旅館」の取り組みを2回に分けてご紹介します。

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東京の下町・谷中にある「澤の屋旅館」:170,000人以上の訪日客を受け入れ

「旅館 澤の屋」:TripAdvisorより引用

「旅館 澤の屋」:TripAdvisorより引用

「澤の屋旅館」は東京の下町・谷中に位置する訪日外国人観光客に人気の宿です。

家族経営の旅館で全12室を提供。宿泊料金は1泊素泊まり5400円からとなっており比較的リーズナブルな価格設定となっています。

宿泊客の90%以上が、欧米圏からの訪日外国人観光客となっており、インバウンド受け入れを開始した1982年から2015年までで、90か国の地域の延べ17万7035人の訪日外国人観光客を受け入れてきました。

TripAdvisorからエクセレンス認証を5年連続受賞:本も出版

エクセレンス認証:「旅館 澤の屋」ホームページより引用

エクセレンス認証:「旅館 澤の屋」ホームページより引用

「澤の屋旅館」は、観光口コミサイトTripAdvisorから2011年より5年連続でエクセレンス認証(*)を受賞しています。

また、「澤の屋旅館」の取り組みに関する本もいくつか出版されており、国内外からの注目の高さが伺えます。

では、具体的なインバウンド対策として何を実施しているのでしょうか?

*エクセレンス認証:最高のサービスを継続的に提供しているホスピタリティ施設(観光地や飲食店など)に、TripAdvisorが与える賞のこと。

 

英語版ホームページ運営:旅館情報を提供。オンライン予約も可能

「旅館 澤の屋」ホームページより引用

「旅館 澤の屋」ホームページより引用

「澤の屋旅館」では、英語版ホームページを運営しています。

料金やアクセス、施設案内やWi-Fiや自転車レンタルなどの提供サービスに関する情報が英語で提供されています。

また、毎日の空き室情報も更新。予約もホームページ上からできるようになっています。

「澤の屋旅館」をマンガで紹介:「MANGA SAWANOYA STORY」の配信

「MANGA SAWANOYA STORY」より引用

「MANGA SAWANOYA STORY」より引用

また、ホームページ上では「澤の屋旅館」を紹介するマンガ「MANGA SAWANOYA STORY」が配信されています。「澤の屋旅館」の歴史やスタッフの日常、日本文化やゲストとのおもしろい体験などをコミカルに紹介しています。

地域を問わず日本の「マンガ」というコンテンツは、世界中で人気です。訪日外国人観光客集客に向けて、マンガを活用することは良い選択肢になります。

「澤の屋旅館」を動画で紹介:動画コンテンツ活用で旅館の魅力をアピール

また、ホームページ上には、「澤の屋旅館」を紹介する動画が載せられています。

動画中では今まで宿泊した訪日外国人観光客の声や、「澤の屋旅館」の訪日外国人観光客へのおもてなし、下町風情溢れる谷中周辺の風景が紹介されており、訪日外国人観光客が視覚的に「澤の屋旅館」を体験できるような作りになっています。

動画コンテンツは、近年のインターネット環境の整備、写真や文章の数千倍以上とも言われる情報量の多さ、多言語化の容易さから、インバウンド向けのPR方法として知られ、あらゆる業種のインバウンド対策に活用が進んでいます。

「澤の屋旅館」の例ように動画コンテンツを活用することで、旅館の魅力を存分にアピールすることが可能になります。

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まとめ:英語版ホームページの運営、マンガ・動画活用による旅館の魅力紹介を実施

「17万人以上の訪日客受け入れを実現した東京・谷中「澤の屋旅館」のインバウンド誘致術①」として、同旅館の訪日外国人観光客誘致に向けた取り組みを取り上げました。

「澤の屋旅館」は、インバウンド対策として

  1. 英語版ホームページ運営
  2. 「MANGA SAWANOYA STORY」の配信
  3. 動画コンテンツ活用で旅館の魅力をアピール

を実施しています。

次回は、「17万人以上の訪日客受け入れを実現した東京・谷中「澤の屋旅館」のインバウンド誘致術②」をご紹介します。

 

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