先日お伝えした記事「訪日外国人は12月に何を目当てに日本に訪れているのか?」では、訪日外国人観光客数が最も増加するピークは例年7月で、その他にも4月、10月、12月に訪日外国人観光客数が増加し、下がっていくという形を繰り返しているとお伝えしました。
訪日外国人観光客は12月に何を目当てに日本に訪れているのか?
日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外国人観光客数の月別の推移によると、2015年と比較した時の2016年の訪日外国人観光客の伸び率は、平均して23.3%となっており、グラフを見てもほぼ例年通りの動きで推移していると言えます。2015年 2016年の訪日外国人観光客数推移年間を通して見ると、訪日外国人観光客数が最も増加するピークは例年7月と言えますが、その他にも4月、10月、12月にかけて訪日外国人観光客数が増加し、下がっていくという形を繰り返しています。それでは例年12月に訪日外...
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インバウンド市場
例年最も多くの訪日外国人が訪れる7月ですが、訪日外国人は何を目当てに来日しているのでしょうか?日本政府観光局(JNTO)が発表している「訪日外客数(2016 年 7月推計値) 」から探ってみましょう。
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
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直近の7月の訪日外客数推移
日本政府観光局(JNTO)によると、2016年7月に日本を訪れた訪日外国人の数は2,296,500人となり過去最高を記録。これは前年同月比で19.7%の増加となり、単月で考えると過去最高の数字となります。この理由について日本政府観光局(JNTO)は、クルーズ船の寄港増加、航空路線の新規就航や増便、継続的な訪日旅行のキャンペーンが功を奏した結果としています。一方で、2014年から2015年にかけての訪日外国人の増加割合が51%だったのと比較して、2015年から2016値の増加割合は鈍化しているということがわかります。
日本各地の夏祭り
年間を通じて7月に最も多くの訪日外国人が日本を訪れる理由は、ずばり日本の夏祭り文化にあります。全国各地の個別の夏祭りにはそれぞれの魅力がありますが、「花火」「神輿」「屋台」「ゆかた」など、年末年始と同様に様々な日本文化を体験出来るという事が大きな魅力となっているようです。以下に外国人観光客にも人気の夏祭りをいくつかご紹介します。
京都 祇園祭
ユネスコ無形文化遺産に指定されている日本三大祭の一つ。毎年7月1日から31日にかけて、京都市内中心部、東山区の八坂神社で行われています。明治時代までは明治までは「祇園御霊会(御霊会)」と呼ばれ、9世紀から続く歴史の長い祭りです。なお、京都市が発表している平成27年7月の外国人宿泊客数(実数)は340,806人となり、平成26年7月の189,155 人から55%増加しています。
大阪 天神祭
祇園祭と同様に日本三大祭の一つに数えられています。祭神の菅原道真の命日にちなみ、日本各地の天満宮(天神社)で7月25日前後に行われます。大阪で行われる天神祭は6月下旬吉から7月25日の約1か月間に様々な行事が行われ、特に25日は、大川(旧淀川)に多くの船が行き交う船渡御(ふなとぎょ)が行われ、奉納花火が打ち上げられます。
福岡 博多祇園山笠
福岡市で毎年7月1日から15日かけて行われ、ユネスコ無形文化遺産に指定されており、鎌倉時代(1241年)から続く大変歴史の長い祭りです。山笠と呼ばれる神輿が特徴で、以前は高さが15、16メートルあったために電線との接触が問題となり、実際に動く「舁き山笠」と展示用の「飾り山笠」に 分化した歴史があります。
東京 隅田川花火
毎年隅田川沿いの河川敷で、7月の最終土曜日に開催されます。始まったのは1732年と古く、江戸の8代将軍 徳川吉宗が、江戸で大飢饉とコレラによって多くの死者が出た事を弔うために、大川端(現在の隅田川河畔)で催した、「川施餓鬼」がはじまりと言われています。世界的にも日本の花火の美しさは有名で、新年を祝うために花火が打ち上げられる事が多い海外から見ても、規模、迫力、美しさなど、日本の花火大会のほうが圧倒的に上だとする意見が多いようです。
富士登山
日本の象徴とも言える富士山を登ってみたいと考える訪日外国人観光客は多く、増加する訪日外国人向けに様々な富士登山ツアーが販売されています。中でもWILLER TRAVEL株式会社は、日本で初めて旅行商品に訪日旅行保険を組み込んだ富士登山ツアーを販売しています。
なお、今までは富士登山に関する外国人の参加状況が正確に把握されていませんでしたが、平成27年8月に環境省関東地方環境事務所が実施した調査報告によると、合計4日間の調査で土日の外国人割合は吉田ルート21%、富士宮ルートが12%、平日の外国人割合は吉田ルートが28%、富士宮ルート10%となっていました。
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<参考>
- JNTO:訪日外客数(2016 年 7 月推計値)
- 大阪天満宮:天神祭
- 京都市:京都観光総合調査
- WILLER ALLIANCE:日本初!インバウンド向け旅行保険付き富士登山ツアーの販売を開始
- 環境省:<お知らせ> 平成27年度富士山における外国人登山者動向把握業務調査結果概要について
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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