訪日外国人観光客というと、「爆買い」に象徴される訪日中国人観光客がインバウンド業界においてトレンドとなっています。しかしながら、同じく地理的に日本に近い台湾もインバウンド業界において頭角を現しています。

JNTOによれば、2015年の訪日台湾人観光客数はおよそ370万人。中国(499万人)、韓国(400万人)に次いで第3位の訪日外客数で、訪日外客数全体の20%弱のシェアを誇ります。

そのような訪日台湾人観光客へのインバウンド対策をするにあたって、台湾国内でのトレンドや流行をおさえ、研究をしてみましょう。

 

台湾の流行その1:3割〜7割増しの価格でも大人気の日本の100円均一商品

「ダイソー 台北大直愛買店」台湾のダイソーは店舗によって内装が異なる:daiso-sangyo.co.jpより引用

「ダイソー 台北大直愛買店」台湾のダイソーは店舗によって内装が異なる:daiso-sangyo.co.jpより引用

台湾にも日本の100円均一ショップ「DAISO(ダイソー)」や「Seria(セリア)」が進出しています。DAISOは39元均一、Seriaは49元均一として、日本と同じものが販売されています。

台湾での1元(台湾元…中国の人民元とは別物)はおよそ3.5円程度のレートなので、DAISOは136円、Seriaは171円で販売されているということになり、日本より3割〜7割増しで販売されています。

特にDAISOは台湾への進出が2001年から開始しており、記事執筆時点で台湾国内店舗数は51軒で、人気を博しています。

日本の100円均一流行の理由はクオリティーとアイディア商品

日本よりも割高で販売されていても、台湾人にとっては安価で日本の高品質な商品が買えるということで大繁盛のようです。

とはいえ、日本の企業のショップであっても、中国系ショップの不具合の多い低クオリティーな商品や、国産の物と大差なく低価格で買えるような物は好みません。同じ均一系商品でも「日本製」や「アイディア商品」を買うのが台湾人の流行です。そのため、訪日台湾人観光客が日本に来たときも、自国より安く買えるということで100円均一ショップに立ち寄っていきます。

 

台湾の流行その2:日本製の薬、化粧品など

台湾人は日本の薬、漢方薬も含め国産あるいは中国産の物より効果があると考えています。台湾、中国の薬局やインターネット通販などで日本製の薬などを購入することも出来ますが、日本の2〜3倍の価格で売られていることも。化粧品なども人気があり、日本製化粧品を使っていると流行のブランドアクセサリーを身に着けているのと同じくらいにステータスとなります。

日本の薬局に行きたいという流行

また日本製健康食品、サプリメントなどの健康商品も台湾の流行の一つと言えます。日本の薬局は薬、化粧品、健康商品、生活用品などの、人気訪日土産を扱っており、また一部では百円均一を店舗内に構えているところもあります。そのため、訪日台湾人観光客が日本にきたときには、必ずと言っていいほど薬局を巡りますし、日本観光ツアーのスケジュールに高い確率で薬局が入っているのも珍しくありません。

しかしながら、その流行も薬に限っては陰りが見えます。台湾政府は、国内未許可の薬の持ち込みや密輸を防ぐべく、2015年7月から薬の持ち込み、郵送、およびその回数に制限を設けました。

新ルールでは薬の海外からの持ち込みも最高6種類に制限されることになり、胃薬やビタミン剤、サプリメントや漢方薬が規定量を超過する場合、事前の申請が必要。一覧には、タイガーバーム小瓶12本、龍角散6箱、正露丸2本、メンソレータム6本、アリナミン2本などと基準量が明記されている。

従来は量を超過した場合でも事後申請したり放棄することができたが、来年からは一律に没収され、状況によっては食薬法違反で10年以下の罰則が科されるという。―フォーカス台湾「台湾、海外からの薬の持込みに制限 来年7月より」より引用

そのため、以前のように友人や親類に配るために日本の薬を大量購入(爆買い)していくことも難しくなっているのが現状です。

 

台湾の流行その3:日本のアニメ

台湾アニマックスで放映されている繁体字字幕付きの日本アニメ(アニメは「灼眼のシャナ」):blogs.yahoo.co.jp/yasu19891228より引用

台湾アニマックスで放映されている繁体字字幕付きの日本アニメ(アニメは「灼眼のシャナ」):blogs.yahoo.co.jp/yasu19891228より引用

日本アニメや漫画といったサブカルチャーコンテンツは台湾でも流行しています。台湾アニマックスなどのアニメ専門ストリーミングサービスの普及や、動画共有サイトでの違法アップロードなどの後押しもあり、日本のアニメコンテンツの知名度が高まっています。

コスプレや同人誌、痛車(車やバイクにアニメキャラクターの装飾をしたもの)といった日本の「アニメコンテンツの楽しみ方」も浸透しており、訪日台湾人観光客の中にはアニメキャラグッズ、フィギュア、コミケなどの参加、聖地巡礼を目的としている人も少なくありません。

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秋葉原に行きたい、日本製電化製品の流行

台湾では、日本の電化製品なども流行しており、その品質の高さから人気を博しています。上記のアニメコンテンツの流行もあいまって、オタクと電化製品のメッカである秋葉原は訪日台湾人観光客にとって人気のスポットとなります。

炊飯器や浄水関連の商品は訪日台湾人観光客にも人気があります。最近、中国製炊飯器のクオリティーも上がり、低価格であることから訪日台湾人観光客の間でも人気を得はじめていますが、やはり日本製という信頼感を求めている台湾人も未だ少なくありません。

 

まとめ:訪日台湾人観光客の流行と観光スポットは今のところ東京が人気

台湾人の流行と観光スポットを関連付けて日本の観光スポットを探ると、価格競争の激しい都心部、オタクの聖地秋葉原のある東京都が、流行りの物を買うための「買い物をする場所」として人気があります。

もちろん、大阪や名古屋、京都、沖縄、北海道などの観光地や地方のマスコットキャラなどの人もありますが、台湾の流行と訪日台湾人観光客を結び付けて考えると購買効率と知名度において東京が一番人気が有るのではないでしょうか。しかし、訪日台湾人観光客はリピーターが多いので、今後の地方におけるインバウンド戦略に台湾の新たな流行を期待されます。

 

訪日台湾人観光客インバウンドデータ集

 

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