博報堂DYホールディングス(以下、博報堂)と美団の広告部門Solid Bitが共同で、中国人の訪日意欲の強さを示す数値「インバウンド予報指数」を算出しました。
調査によると、2023年6月において81.1点と高い水準にあり、訪日意欲が強いことがわかりました。
また、かつて"爆買い"で話題となった中国人旅行者ですが、今回の調査では「買い物」よりも「体験」を重視するなど、訪日目的にも変化が生じていることがうかがえます。
本記事では「中国旅行者の訪日意欲調査」について概要をまとめて解説します。
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
6月のインバウンド予報指数は81.1点、継続して訪日意欲が強い傾向
中国の4都市に住む男女を対象にリサーチした結果によると、2023年3月のインバウンド予報指数は82.1点。2023年6月は81.1点と高い水準をキープしています。
なかでも日本に4回以上訪れたことのある層のインバウンド予報指数が93.2点と特筆して高いことから、リピート層がけん引していることがうかがえます。
日本関連商品やコンテンツに触れると訪日意欲がアップ
訪日意欲が高まるきっかけについては、「日本のテレビ、映画、アニメなどを楽しむ」「日系ブランドの商品などを購入する」「日本食、日本のお酒を体験する」が大きな割合を占めています。
リアル店舗で日本関連商品を購入したり、日本に関係するコンテンツを楽しんだりすることが、訪日意欲の高まりに寄与していることがわかりました。
目的は「買い物」から「体験重視」の傾向に
“爆買い”で話題になった中国人旅行者ですが、最近ではその傾向に変化が見られてきています。
「訪日旅行の際に何をしたいですか?」という質問には、「大衆料理を楽しむ」がトップで、次いで「四季の体感」「温泉入浴」「自然・景勝地の観光」が続いています。
一方、「買い物」と答えた人は全体の7番目にとどまるなど、「買い物」よりも「体験」を重視する割合が増えていることがうかがえます。
調査概要
<1回目調査概要:3月インバウンド予報調査>
- 調査対象都市:北京、上海、広州、深セン
- 調査対象者:20歳~49歳までの男女(※2019年~2020年の間、生活情報プラットフォーム「大衆点評」を海外渡航中に利用した人)
- サンプル数:合計569人
- 調査期間:2022年10月27日~11月10日
- 調査手法:ミニプログラムによるインターネット調査
- 調査機関:北京雲捷亮数科技有限公司
<2回目調査概要:6月インバウンド予報調査>
- 調査対象都市:北京、上海、広州、深セン
- 調査対象者:20歳~49歳までの男女(※2017年~2023年の間、生活情報プラットフォーム「大衆点評」を海外渡航中に利用した人)
- サンプル数:合計435人
- 調査期間:2023年2月20日~3月12日
- 調査手法:ミニプログラムによるインターネット調査
- 調査機関:北京雲捷亮数科技有限公司
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
PR TIMES:博報堂DYホールディングスと美団の広告部門Solid Bit、中国から日本へのインバウンド予報調査を共同実施中国人生活者の3か月後の訪日意欲を表す「インバウンド予報指数」を算出
訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ
「稼ぐ観光・地域活性化」のヒントがわかるセミナーが目白押し!
RX Japan株式会社は、2024年5月8日〜10日に東京ビックサイトにて、「観光業/宿泊業」「ツーリズム」に関わるBtoB商談展「国際ツーリズムトレードショー」(iTT)を開催します。
この構成展である「観光DX・マーケティングEXPO」と「国際ウェルネスツーリズムEXPO」内では、セミナーが開催されます。
訪日ラボを運営する株式会社movも、「インバウンド×観光DX戦略」のテーマで登壇します!ご興味のある方はぜひご参加ください。
※訪日ラボは、「観光DX・マーケティングEXPO」「国際ウェルネスツーリズムEXPO」の公式メディアパートナーです。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「稼ぐ観光・地域活性化」のヒントがわかるセミナーが目白押し!観光DX・マーケティングEXPO / 国際ウェルネスツーリズムEXPOセミナーのご紹介
日本のインバウンド事業者が知らない「中国現地の最新旅行トレンド」
コロナ禍の収束後、インバウンド需要が順調に回復を続ける中、唯一回復が大きく遅れていた中国市場。
一方、ここ数か月の間は訪日中国人客数が順調に回復してきており、訪日旅行消費額も2024年1〜3月期では台湾を抜き、1位となったことがわかっています。
今、中国市場がどのような動向になっていて、今後どうなっていくのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は訪日ラボから、複数の中国SNSで在日中国人インフルエンサーとしても活動中の熊 孟華(ユウ モウカ)と、中国最大級の店舗・施設検索プラットフォーム「大衆点評」などを活用した中国向けプロモーションのコンサルティングを行う金子 泰士が登壇。
中国SNSや訪日プロモーションの「プロ」である2人が、気になる中国市場の最新トレンドについて語り尽くすセミナーをお届けします。
中国向けのインバウンドプロモーションに取り組んでいる方や、これから取り組もうとしている方は必見です!
詳しくはこちらをご覧ください。
→日本のインバウンド事業者が知らない「中国現地の最新旅行トレンド」
【インバウンド情報まとめ 2024年4月】3月訪日外国人数「300万人」突破 他
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、2024年4月版レポートから、3月〜4月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。
最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!
本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→3月訪日外国人数「300万人」突破 / 2月の世界航空需要、コロナ前から完全回復【インバウンド情報まとめ 2024年4月】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!