インバウンド市場において、訪日外国人観光客が増えるのは非常に喜ばしいことです。しかしながら、その受け入れ体制が整っておらず、対応が急がれていることも事実。
訪日ラボでも、これまで様々な言葉、宗教、文化的背景に対するインバウンド受け入れに関する事例や取り組みをご紹介してきました。
観光案内所の多言語対応、スタッフ教育などの費用を一部補助する制度:地方への訪日外国人観光客流入を目指す
観光庁は6月20日~7月20日まで「訪日外国人観光客旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金」の公募を行っています。訪日外国人観光客が利用しやすい観光案内所づくりを推進するもの。地方での消費拡大を目的に、無料公衆無線LAN環境の整備、多言語対応などの一部経費を支援します。訪日外国人観光客の誘致に向けた取り組みを行っている地域にとっては、大きなメリットがあるのではないでしょうか。今回はこの制度の詳細をご紹介します。 目次訪日外国人観光客旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金とは?訪日外国人観光...
指差しだけで英会話接客!?手軽に多言語対応できるツール「接客指さし会話」とは
訪日外国人観光客が増え続け、インバウンド関連でビジネスをしている企業にとっては嬉しい状況が続いています。しかしながら、インバウンドに関して特に力を入れていない小売店や飲食店にとっては、訪日外国人観光客に対する接客のオペレーションが増えてしまい、困っているという現状もあるでしょう。小売店や飲食店にとっての訪日外国人観光客対策といえば、決済関連と免税関連、および接客におけるコミュニケーションがあげられます。なかでも、接客におけるコミュニケーションは従業員の言語力に大きく依存する上、訪日外国人観...
「ローカルハラル」「ムスリムフレンドリー」ってなに? ムスリム対応の前に抑えておきたいハラルの考え方
経済発展が著しく、増加が見込まれる東南アジアからの訪日外国人観光客。厳しい食事制限のあるイスラム教徒が多いことから、その対応のためにはハラル認証が必要だと言われています。ODAなどにより途上国支援を行う日本は、イスラム圏の国々からポジティブに捉えられていると言われていますが、残念ながら、イスラムの教えを理解し配慮を行う飲食店などが少なく、旅行しにくいの現状です。他の事業者に先んじてイスラム教徒が利用しやすい環境づくりを行えば、大きなビジネスチャンスになるのではないでしょうか。しかし、その一...
観光庁 温泉などの入浴施設にタトゥー・入れ墨を入れた訪日客への対応改善を促進も、日本人一般客は半数が入れ墨NO!
先日の訪日ラボの記事「タトゥー受け入れ率は0.86% 訪日外国人観光客の温泉への期待とは裏腹に温泉の刺青お断り率はまだまだ高い」でもお伝えしたとおり、現状では、日本の温泉施設の刺青を入れている方への受け入れ状況はまだまだ低いです。訪日外国人観光客のなかで、訪日アメリカ人観光客を例にとれば、10人に3人がタトゥーを入れている状況であるなか、日本政府や観光業界はタトゥーに対してどのような対策をとっているのでしょうか?<関連記事> 目次訪日外国人観光客のタトゥー拒否問題の発端はマオリ族への入浴拒...
今回は、インバウンド受け入れ体制の構築にあたって、一考の余地がある事例として「ヌーハラ(ヌードルハラスメント)」についてご紹介します。
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「ヌーハラ(ヌードルハラスメント)」とは
「ヌーハラ(ヌードルハラスメント)」とは、麺類をすする音を、それを嫌がる人が聞いて、精神的苦痛を感じる状況、転じて、麺をすすらない文化を持つ人(主に外国人)に、「郷に入りては郷に従え」という体で、麺をすすることを許容させる、ないし強要するといった意味があると言われる新語・俗語です。
「ヌーハラ(ヌードルハラスメント)」が注目・炎上した経緯
ある日本人ネットユーザーがTwitter上で発信したもので、おおよそ今年の10月頃から、主に反論としてネット上で話題となっていました。
そこに、フジテレビ系列2番組が立て続けにピックアップ。14日には夜のニュース番組「ユアタイム~あなたの時間~」で、16日には朝のニュース番組「とくダネ!」で「ヌーハラ(ヌードルハラスメント)」を紹介したことにより、「ヌーハラ(ヌードルハラスメント)」が一層注目を集めました。
どちらの番組においても「ヌーハラ(ヌードルハラスメント)」の考え方には否定的で、「ユアタイム~あなたの時間~」のメインキャスター市川紗椰は「私はぜったいすすります」と主張。また「とくダネ!」では小倉智昭キャスターが「日本の食文化に対して外国人にとやかく言われる筋合いはない。(嫌なら)入店するなって」とコメントしています。

なお、本騒動の発信元となったtogetter(Twitter上での発言をまとめるサービス)の記事は、現在(11/17時点)では削除されています。「ヌーハラ(ヌードルハラスメント)」の提唱者であるまとめ主(togetterの発言まとめを編集した人)のTwitterアカウントでは、
フジテレビの”ヌーハラ”報道は私たちに一度も取材することなく制作された番組で、私たちの真意を一辺たりとも含んでいません!!
したがってあの報道で不快感を持った人に大して責任を取るべしはフジテレビのみであって私たちは一切関係ありません。
私たちこそ”ヌーハラ”の被害者です。
と投稿しており、本騒動の影響を物語っています。
「すする」文化は日本だけなのか
それでは、麺をすする文化は日本固有の文化なのでしょうか。調査の結果、「日本においてすする文化が許容されている」ことを示す情報ソースは判明しなかったものの、2つほど参考になるソースがあったのでご紹介します。
海外では音をたてて食事することはマナー違反:レファレンス協同データベースの例
まずは、公共図書館などのレファレンス事例などを集積するデータベース「レファレンス共同データベース」です。
こちらのデータベースには
日本では蕎麦等をすする際、音を立てても許されるが、日本以外の国または地域にも食べる時に音を立てて許される文化があるか。
という質問に対しての回答が紹介されています。
この回答について要点を抜粋すると、
- 「食べるときに音を立てることが許される文化」について記述のある所蔵資料は見つからなかった。
- 「音を立てることが許されない」文化について記述のある資料はある。
- 『和風たべかた事典』(小野重和著 農山漁村文化協会 1997)においては、欧米ではすする音を許容していないという記述あり。
- 『国際マナー常識事典』(企業OBペンクラブ編著 学習研究社 1994)やその他の書籍において、フィリピン、アメリカ、南米白人諸国、オセアニア、フランスなどの海外諸国において、すする、ないし音をたてて食べることはマナー違反とされるとの記述あり
といった様に、日本以外では基本的にすすって食べること、音を立てて食べることはマナー違反とされている例が列挙されています。
この続きから読める内容
- そもそも外国人は「すする」ということが出来ない:同志社大学学生による実験動画の例
- まとめ:日本文化の押し出しと海外文化の受け入れのバランス
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