近年増加が著しい訪日外国人観光客について、訪日タイ人観光客の増加も例外ではありません。今回は、訪日タイ人観光客が日本を訪れる際にビジネスホテルを利用する場合のニーズや収益拡大につなげるため、どういった対応策をとればよいかなどについて説明していきます。
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訪日タイ人観光客が宿泊先に求めるもの
タイは親日国としても知られていますが、そのタイから訪れる訪日タイ人観光客数は、ビザの緩和や、インターネットの普及による日本文化の波及などによって、さらに数を増やしています。
そういった訪日タイ人観光客は、宿泊先にも特に日本ならではの文化などを体験できることを重視することが多いようです。
訪日タイ人観光客におけるビジネスホテルの人気について
日本ならではの体験を重視する訪日タイ人観光客においては、味気ないビジネスホテルはあまり人気がありません。むしろ、歴史のある旅館などの方が好まれる傾向にあります。日本的な特色が出しづらいホテルの食事なども、あまり好まれない傾向にあります。
訪日タイ人観光客を呼び込むビジネスホテルにするために
日本的な体験を重視する訪日タイ人観光客を呼び込むためには、ビジネスホテルの味気ない内装や接客を、より日本的な文化などを押し出した形にしていくことが望ましいといえます。もっとも、サービスを抑えて費用を抑えるというビジネスホテルとしては、どこまでそういったことに踏み込めるかも難しい問題になります。
訪日タイ人観光客に魅力のあるビジネスホテルにするための工夫
ビジネスホテルとして宿泊費を安く抑えながら、日本的な魅力を求める訪日タイ人観光客を呼び込むためには、内装や食事にあまり多額の費用をつぎ込むわけにはいきません。
そのため、通常の設備交換の範囲内で、照明などをできる限り日本的なものにしたり、食事をできる限り和風にするなどの工夫が求められることになります。
訪日タイ人観光客のビジネスホテルを探す手段など
訪日タイ人観光客は、もっぱらインターネットを利用して観光地の情報を仕入れることが多い傾向があります。それに伴って、宿泊場所もインターネットを利用して探すことが多いようです。
日本的な経験を重視する訪日タイ人観光客としては、そういった特色を楽しめる情報を重視するということになります。
インターネットを利用してさらに訪日タイ人観光客を呼び込むために
訪日タイ人観光客を呼び込む以上は、訪日タイ人観光客が読める言語でホームページを作成するのがベストです。それが難しい場合でも、最低限、英語でのページは用意するようにしましょう。また、ホテルの紹介として、日本的な魅力をどれだけ楽しめるかということについても、できる限り掲載すべきということになります。
まとめ:訪日タイ人観光客に人気のビジネスホテルにするために
訪日タイ人観光客は、日本的な体験を特に重視します。ビジネスホテルにおいても、そういった特色を強く打ち出し、それをインターネットを活用してPRしていくことが、より彼らを呼び込むために有効です。費用面での優位性があるビジネスホテルとしては、努力と工夫で対応が求められることになります。
訪日タイ人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日タイ人観光客
タイ人は1人あたりGDPが6,000ドル弱で(世界94位)程度で、インバウンドが盛んな国の中ではそこまで経済力があるほうとは言えません。しかしながら、訪日タイ人は、そのあまり高くはない経済力に対してかなり高額の支出をしています。「豊かさ」を表すGDPを例にとって見てみましょう。
訪日タイ人の特徴・国民性・旅行スタイル
2013年のビザ発給要件緩和以降、円安効果とバーツ高効果もあり、近年急激にインバウンド消費において存在感を放つ訪日タイ人観光客。中国や台湾をはじめとした訪日ブームが加速している東南アジアの中でも、成長率が最も著しい国の一つです。タイは熱帯に位置しているため、年間を通じて気温が30℃ぐらいが平均です。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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