マリオの世界がリアルに体験できるかも! USJに任天堂エリアが設置 USJが近畿のインバウンド観光を牽引する可能性

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大阪府ユニバーサル・スタジオ・ジャパンUSJ)は平成28年(2016年)12月12日、任天堂のゲーム作品をテーマとするエリア「SUPER NINTENDO WORLD」を設置することを発表しました。

任天堂といえば、「スーパーマリオ」「ポケットモンスター(のち、発売元がポケモン社に)」「ゼルダの伝説」「メトロイド」「ファイアーエムブレム」などの世界的な人気タイトルをいくつも抱えているゲーム会社です。

メディアがリアルタイムに配信した戦地の映像がテレビゲームのように見えたことから、湾岸戦争が「ニンテンドー戦争 (Nintendo War)」と呼ばれたこと、リオデジャネイロ・オリンピック閉会式で安倍首相が「マリオ」に変身する映像が国際的に高く評価されたことなどからも、同社の知名度の高さが伺えるのではないでしょうか。今やゲームファンのみならず、世界中の人々が当たり前のように知っている企業なのです。

そんな任天堂がアメリカの大手映画会社「ユニバーサル・スタジオ」と手を組み、テーマパーク事業を行うという今回の発表は、当然ながら国内外で報道され、注目の眼差しが集まっています。

ここで気になるのは、インバウンドビジネスへの影響の大きさ。今回は「SUPER NINTENDO WORLD」の内容や経済効果の試算などをご紹介します。

 

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任天堂のゲームをリアルに体験できるエリアが東京五輪開催前にオープン!

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンUSJ)に任天堂のエリア「「SUPER NINTENDO WORLD」が登場するのは、2020年。東京オリンピック・パラリンピックの開催前とされているので、遅くとも7月中旬ごろにはオープンされる予定です。

https://www.youtube.com/watch?v=OZU8kYKm_iY

プロジェクトの概要を紹介する動画には、ユニバーサル・クリエイティブのマーク・ウッドベリー(MARK WOODBURY)氏、「スーパーマリオ」「ゼルダの伝説」シリーズなどの生みの親であり、現在は任天堂代表取締役を務める宮本茂氏が出演。

「任天堂の世界そのものを作ろうとしています」「没入感があり、親しみやすく、カラフルで楽しく、そしてゲームらしい世界」とコンセプトを紹介しています。任天堂の保有するコンテンツをフルに活かし、ゲームをリアルに体験できるテーマパークを作ろうとしているようです。

最新鋭技術を活用した世界初(2016年時点)の「ライド・アトラクション」、インタラクティブ・エリア、ショップなどからなる巨大なエリアになる見込みで、場所はユニバーサル・スタジオ・ジャパンUSJ)のエリアを拡張して建設場所を用意されます。任天堂は京都府、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンUSJ)は隣の大阪府に位置するため、両県が一部ゲームファンにとっては「聖地」のような場所になるかもしれません。

 

投資額は500億円超。経済効果は10年間で11兆円以上に

これら施設のための投資額は500億円超。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンUSJ)は「「『Nintendo』という日本が誇るすばらしいエンターテインメント・ブランドの魅力を、日本国内のみならず、世界へ発信していきます」とし、インバウンドビジネスにも注力する方針を明らかにしています。

関西大学・宮本勝浩名誉教授は、「SUPER NINTENDO WORLD」がもたらす経済効果が10年間で近畿圏で約6.2兆円、全国では約11.7兆円、雇用効果は約108万人に及ぶと試算しています。実際どうなるかはやってみなければ分からないところですが、インバウンド観光市場に大きな影響力をもたらすことは間違いない、と見てよいのではないでしょうか。

また、同様のテーマーパークエリアは「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンUSJ)」に加え、「ユニバーサル・スタジオ・オーランド」「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」の3か所に建造されるということにも注目すべきしょう。

ひとつは前述の通り日本ですが、後者の「オーランド」「ハリウッド」はともに米国内にあります。つまり、アジア圏にあるのは日本だけ。訪日外国人観光客にとっては最も行きやすくて、比較的似たような文化を持った国の『SUPER NINTENDO WORLD』ということになります。

 

まとめ:USJが近畿のインバウンド観光を牽引する可能性も

大阪府ユニバーサル・スタジオ・ジャパンUSJ)は平成28年(2016年)12月12日、任天堂のゲーム作品の世界観をリアルに体験できるエリア「SUPER NINTENDO WORLD」を設置することを発表しました。

「スーパーマリオ」「ポケットモンスター(のち、発売元がポケモン社に)」「ゼルダの伝説」などの世界的な人気タイトルを抱えているだけに、インバウンド観光市場への影響は大きいと思われます。

施設のための投資額は500億円超。その経済効果は10年間で約11.7兆円(全国)に達すると試算されています。同様のエリアはアメリカに2か所設置されますが、アジア圏では日本だけ。ゲームファンの訪日外国人観光客からの注目が集まることは、確実視してよいのではないでしょうか。近畿地方のインバウンドビジネスに対し、非常に大きな影響をもたらすことは間違いありません。

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訪日ラボ編集部

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