政府が講じた観光に関する政策、施策をもとに、地方自治体で様々なインバウンド対策を行っています。しかし、インバウンド対策には数々の落とし穴があり、これら全てが成功しているわけではありません。

特に人数の多い訪日中国人観光客には満足してもらいつつ、面倒なトラブル、失敗は避けたいところです。企業のインバウンド対策に役立つ事例をご紹介します。

 

広域観光周遊ルートの形成・発信という政策

観光庁は、広域観光周遊ルートの形成・発信によって地方への誘客を図る政策を行っています。地方の航空のLCC等の新規就航、増便の促進、様々なメディアで地方の魅力の発信などを行う試みですが、訪日中国人観光客において注意すべきインバウンド対策があります。

宣伝に力を入れているのに見向きもしない訪日中国人観光客

大半の訪日中国人観光客はツアーで来日します。また、中国人の多くは来日の際、事前に買い物リストを作成していると言われています。

これは東京での事例ですが、ツアーのルート、その目的の観光スポット以外での買い物や観光がなく、せっかく作ったパンフレットや広告費用が無駄になったということがありました。つまり、ツアーでルート通りに地方への観光があったとしても、その地のメインになる観光スポット以外で消費しない可能性があります。

 

多言語対応の強化という政策

訪日外国人観光客のために標識、案内板などを多言語対応にしようという試みも行われています。これもは訪日外国人観光客の集客には欠かせない対策です。訪日中国人観光客に対しては簡体字での対応となりますが、こちらも注意しておくべき点があります。

日本らしさの喪失に幻滅 訪日中国人観光客が求めるのは「おもてなし」

こちらも大都市での事例になりますが、簡体字の広告、標識、飛び交う中国語、この風景に訪日中国人観光客はウンザリしていると言われています。日本らしさを求めてはるばる地方にまで来たのに、そこには中国と似通った風景になったというわけです。それでは地方の魅力が半減してしまうのではないでしょうか。

 

日本の生活習慣、マナーに関する情報発信という政策

訪日外国人観光客に日本の生活習慣、マナーを理解してもらい快適に旅行を楽しんでもらうための政策も行われています。これは訪日中国人観光客に対して特に適切に行うべき政策です。

国は近くとも中国人と日本人の生活習慣、マナーには大きな差があります。また、観光客は訪日中国人観光客だけではありません。他の訪日外国人観光客とのトラブルを避けるためにもよく理解する必要があります。

訪日中国人観光客をよく理解する必要性

こちらが一方的に決まりを押し付けるのではなく、こちらもまた中国人を理解する必要があります。

某レストランはマナーの悪い訪日中国人観光客の団体席を仕切りで囲い、個室のように演出する配慮をしました。この対応は団体の訪日中国人観光客客も満足してくれたそうです。訪日中国人観光客の特性をよく理解していれば、このように機転と寛容さ、また更なる「おもてなし」の方法も容易に考えつくのではないでしょうか。

 

まとめ:訪日中国人観光客は野蛮人ではない

訪日中国人観光客はトラブルが多く、あまりイメージがよくありません。ですが、日本ののインバウンド対策次第では日本経済、地方活性化の救世主となるかもしれない存在です。そのためにも訪日中国人観光客を理解することが不可欠です。

政府が講じた政策、施策は、そのまま地方自治体でもほぼ施策可能であり、いくつかの対策は一企業でも不可能ではありません。しかし、それに伴うリスク回避のためには、より深い考察と中国人への理解、そして「おもてなし」の心が重要になってくるのではないでしょうか。

 

訪日中国人観光客インバウンドデータ集

 

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