訪日中国人観光客の平均宿泊日数から見えてくること|特徴と選ばれる基準について

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訪日中国人観光客の数は増えていますが、逆に「宿泊施設が足らない」といった声も聞かれるようになってきています。まず知っておきたいのが訪日中国人観光客の宿泊日数です。訪日中国人観光客は平均でどれくらい日本に滞在していくのでしょうか。

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統計から見る訪日中国人観光客の平均宿泊日数

訪日中国人観光客の宿泊数から統計から見ていきましょう。訪日中国人観光客の宿泊数は平均で12.7泊となっており、東アジア訪日外国人観光客のなかでは長め、欧米系訪日外国人観光客と比較すると短めの滞在となっています。

東アジアの訪日客の宿泊日数の特徴

前述の通り、東アジアからくる訪日客は全体として宿泊数が少ない傾向にあります。韓国は5.2泊、台湾で6.4泊、香港であれば5.9泊となっており、中国東アジア勢のなかでは比較的長い傾向にあることがわかります。

これらの東アジア訪日外国人観光客の泊数が短いのは、地理的な要因が考えられます。ちょうど、日本人が台湾韓国週末旅行に出かけるように、東アジア訪日外国人観光客もまた、訪日旅行を週末の国内旅行の延長線上にとらえている傾向があります。

東アジアのなかで何故訪日中国人観光客は宿泊日数が長いのか

中国東アジアのなかで最も日本に渡航しにくい国となっています。他の韓国台湾香港ビザ免除国(ビザの発行をしなくても日本に入国できる国)であるのに対し、中国ビザの申請・取得が必要です。

基本的には1次ビザ(1回の申請・取得で1回の訪日が許されるビザ)が発給されることになり、数次ビザ(1回の申請・取得で数回の訪日が許されるビザ)を取得するには「相当の高所得を有する者とその家族」に該当する必要があり、訪日難易度が高いと言えます。

そのため、他の東アジア訪日外国人観光客のように「気軽な週末旅行」といった体での訪日旅行はやや難しく、したがって1度の訪日で滞在期間が長くなる傾向にあります。もちろん、(現在ではそうでもないものの)団体旅行客が他の訪日外国人観光客と比較して多いことから、安定した滞在日数が望め、したがって平均泊数の下支えをしている面もあります。

訪日中国人観光客はどこに泊まるのか

訪日中国人観光客は一体どこに泊まるのでしょうか。訪日中国人観光客が選択する主要な宿泊先がホテルで、訪日中国人観光客の実に88.0%が洋室タイプのホテルに宿泊しています。

訪日中国人観光客にホテルが選ばれる理由とは

ホテル訪日中国人観光客に利用されやすい理由として、「訪日中国人観光客は団体客が多い」ことも関係してきています。団体旅行で来る訪日中国人観光客は、団体旅行ゴールデンルートを巡るパターンが多く、都市部での宿泊が多くなります。したがって、ホテルの利用が多い、という特徴があります。 

訪日中国人観光客と平均宿泊日数について

訪日中国人観光客の平均宿泊日数は12.7泊となっており、全体からしたら少なくなっています。これは中国と日本の近さも関係してきています。とはいえ、東アジアの国々から来る外国人よりは長くなっています。また、訪日中国人観光客がよく利用する圧倒的にホテルであることもポイントです。

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<参照>

訪日中国人観光客インバウンドデータ集

データでわかる訪日中国人観光客

爆買いという流行も後押しし、2015年の中国人訪日外客数は前年の約2倍となる499万人となりました。また、2015年の訪日中国人によるインバウンド消費額は約23万円で前年比10%増程度ですが、訪日外客数増加の後押しをうけ、訪日中国人全体のインバウンド消費額はなんと5,583億円。

訪日中国人観光客の特徴

'爆買い'という流行語が現れるほどに存在感を放っている訪日中国人観光客。日本国内でも大きな注目が集まっており、彼らに関するニュースやコラムを目にする機会は少なくありません。

訪日中国人観光客が中国国内でよく見る人気のWEBサイト一覧・解説

中国はご存じのとおり、facebookやtwitterが閲覧できないほど非常に厳しいネット規制があります。中国国外のWEBサイトの検閲規制がかかっていたり、サーバードメインも現地法人がないと取得できなかったりと、様々な壁が存在します。

訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(1):WeChat(微信)

訪日中国人観光客の増加に伴い、インターネットを活用したインバウンドマーケティングへの関心が高まっています。しかし、中国のネット事情は日本とは大きく異なります。

訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(2):テンセントQQ

訪日中国人観光客が必携としているコミュニケーションツールをWeChat(微信)のほかにひとつだけ挙げるとしたら、それはテンセントQQ( 騰訊QQ、Tencent QQ; 以下、QQと略)だといえるでしょう。

訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(3):Weibo(微博)

訪日中国人観光客が常用するアプリとしてWeChat(微信)とQQを取り上げましたが、Weibo(微博)も忘れてはなりません。「微博」は中国語で“ウェイボー"と読み、ミニブログ、マイクロブログという意味です。

訪中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(4):人人網(レンレンワン)

訪日中国人観光客が常用するサービスとして、WeChat(微信)、QQ、Weibo(微博)をご紹介してきました。いずれもTwitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)の良い所どりをしながら機能の充実を図ってきており、若干の不確定要素をはらみながらも、中国の3大SNSとして大きな存在感を誇示しています

訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(番外編1):ネット規制のアプリへの影響&ニュースアプリ篇

昨年(2015年)以来、中国経済を語るうえで重要なキーワードとなっているものに「互聯網(フーリエンワン)+」(インターネットプラス)があります。これは中国国務院(日本の内閣に相当)総理の李克強氏が唱えたコンセプトです。

訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(番外編2):ネットラジオ篇

「読みたい記事」が自在にカスタマイズできる「今日頭条(ジンジートウティアオ)」がニュースアプリの定番となる一方、「聞きたい番組」を自由自在に取捨選択できるネットラジオアプリも人気を集めています。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

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宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
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  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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