インド人の特徴と性格からわかるインバウンド誘致の方法とは

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世界最大の人口大国、中国に次いで人口が多いインドは、いずれ世界第1位になるのではないかと言われています。

歴史や文化、多様な言語と宗教が息づくこの国では、近年IT分野を筆頭に産業成長が進んでいます。

2019年には国内消費が落ち込んでいますが、インド政府が打ち出した景気刺激策によって徐々に回復に向かうのではないかと考えられています。

12億人を超えるインドの巨大市場は人口、経済ともに成長が期待されており、中国市場につぐ巨大市場としての機能が期待されています。

インバウンド面でみると訪日インド人観光客数はここ5年間で伸び続けており、2014年においては87,967人だった訪日インド人観光客数は、2018年には約1.8倍となる154,029人を記録しています。

今後ますます期待が高まるインド市場へのアプローチには、彼らの国民性や訪日インド人の特徴を理解するのが重要なポイントとなるでしょう。

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インド人の特徴とは

インド人の特徴としては、時間にルーズであること、社交的で話好きであることなどが挙げられます。また、お金に関する話をすることに抵抗がないことも、日本の文化と異なる点といえます。

しかしこういった特徴は当然のことながら、すべてのインド人に当てはまるわけではありません。ここでは、一般的な傾向としてよく言及される点を紹介します。

時間に寛容的

時間にシビアな日本人よりもインド人厳密さを求めないので、時間に遅れてくることが多いようです。

海外を相手に仕事をするインド人ビジネスマンの場合も、仕事上では時間を守っていてもプライベートではルーズになりがちだと言われています。

インド人にとって約束の場所に来ることが大切であって、時間を守ることはあまり問題にしない傾向のようです。

お金大好き

インド人は気さくにお金の話題を話し、初対面であっても身に着けているものの価格や所得を聞くことはごく当たり前のようです。お金に対する愛と敬意を示すのが大切だと考えられています。

商売でお金を得ることも好ましいと考え、少しでも多くの収入を得るための駆け引きが行われます。また、派手な服装やアクセサリーも進んで身に着けられ、目に見えるゴージャス感や目立つことが好まれます。

おしゃべりが好き

気さくで話題が豊富なインド人は人へ話しかけることに抵抗がありません。プライベートな事柄も気軽に根掘り葉掘り質問します。初対面の人へ結婚歴や家族構成などを聞くのもよくあることです。とめどなく続く話に驚く日本人は多いでしょう。

一方で話を聞くのは苦手な傾向にあります。ニコニコと話を聞いているように見えても実際にはあまり内容を理解していないケースはよく見られます。また、「Yes」「No」どちらも首を左右に動かすジェスチャーをします。

向いたまま首を左右にかしげるような動作でうなずきを表現しますが、眉毛の位置や動かす速度などでニュアンスが変わります。慣れないと意図を正確に汲み取ることは困難です。

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訪日インド人の特徴

インドはビジネスの面で世界的に存在感を増しています。インバウンドのシーンでも同様で、訪日インド人は増加を続けています。

2018年には前年比で14.6%増の154,029人がインドから来日しました。インド人の日本での動きにはどのような傾向があるでしょうか。

消費動向

2018年のインド人の訪日外国人旅行消費額は249億円でした。宿泊費の75,371円が最も高く、2番目は飲食費34,026円、3番目は交通費21,864円でした。1人あたり旅行支出は161,423円でした。

平均滞在日数が長めの割には一人あたり支出額は高くありませんが、2018年の一人あたりGDPが2,015ドルであったことを考えるとインドの収入基準ではかなりの額です。宿泊費の比率がアジア圏の他国と比べるとかなり高く、買物費が低い傾向にあるのも特徴です。

データでわかる訪日インド人観光客

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日本旅行に関するデータ

インド人が日本に滞在する日数は、平均で18.9泊とかなり長い傾向にあります。また、初訪問の割合も55.7%と高い数字です。これにはインドから日本へ渡航するには金銭面の保証など煩雑な手続きが必要なことが影響しているのではないかと推測されます。

平成30年よりビザの発給要件が緩和されたことから、日本旅行へのハードルが下がり今後も順調に増加するとみられています。

特筆すべき点は男性の割合の高さで、訪日インド人の79.3%が男性で占められています。

特に20代・30代の男性が多く、若い男性向けのプロモーションに効果が期待できます。

日本での買い物に関するデータ

日本での買い物で最も人気があるのが菓子類です。2018年の消費動向調査結果によると訪日インド人全体の48.5%が購入しており、一人当たり購入単価は7,544円でした。菓子類は満足した購入商品としても1位に輝いています。

なお、購入率2位は衣類(32.4%)、3位はその他食料品・飲料・たばこ(20.1%)と続きました。購入場所としてはスーパーやコンビニ、百貨店が人気でそれぞれ4割以上の人が買い物をしています。一方でドラッグストアでの購入率は、全国籍平均と比べてかなり低い傾向にあります。

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東洋経済オンラインによると、近年の南アジア料理人気の中、東京の南インド料理屋は2005年からの13年間で、約10倍に増えたと言われています。 日本でも大人気のカレー、その本場インドには、政府も最近目をつけています。すなわち、訪日インド人市場に、成長の見込みがあるようです。2016年には「

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経済成長に伴う中間富裕層の高所得者が急増していることを背景に、インド人の外国旅行者数は年々増加しています。

ビザの緩和や就航路線拡大を追い風に訪日インド人が増えているとはいえ、日本の受け入れ事業者がインド人旅行客のニーズに応えるにはいまだ多くの課題があります。

インセンティブツアーの需要が拡大

JTBインドの現地レポートによると、インドのMICE市場ではインセンティブツアーの需要が拡大しています。インドにおけるインセンティブツアーは規模が大きいのが特徴です。

100名規模のものが多く、場合によっては1,000名を超えるツアーが実施されることもあります。代理店を販売チャネルとする企業にとっては、販売促進の増強のために行う重要な施策の1つであり、今後も需要が伸びると予想されます。

現在は東南アジアや欧州が主だった選択肢とされるなか、日本の認知度を向上させることが課題です。

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近年の訪日観光客の中でも、東南アジアからの観光客は増加傾向に。中でもインドは、

チェンナイ空港直行便の定期運行が開始

2019年10月、ANAが成田空港-チェンナイ空港間直行便の定期便を運行開始します。これにより大幅な時間短縮がなされるとともに航空座席料が半額に近い価格になります。

また、 2020年夏頃にはJAL成田ーベンガルール(バンガロール)往復便の就航が開始される予定です。訪日インド人は商用・公用目的の比率が高い傾向にあります。

インドの重要なビジネス拠点であるチェンナイへの空路拡大により、訪日市場においてさらにビジネス関係の渡航が重要なポイントととなることが予想されます。

食に強いこだわりをもつインド人

インドにおけるベジタリアンの割合は国民の6割となります。それに加え、多宗教が共存する国であるために宗教上の理由もあり、食事の制限は多様です。

インド人のベジタリアンは乳製品を食べられる人が主流ですが、他の食材に対する厳格さには個人差があります。

魚や卵を避ける・避けないも人によって基準が異なり、五葷(ごくん:ニンニク、ニラ、ラッキョウ、玉ねぎ、アサツキ)と呼ばれる野菜を避けるケースもあります。

人口の8割弱を占めるヒンドゥ教徒は牛を神聖なものとして扱っており、牛肉を食べることは禁忌とされています。

1.5割弱の割合で存在するイスラム教徒にはハラルフードへの対応が必要になります。

インド人に食事を提供する際には、どの食材が食べられるのか細かいヒアリングが必須といえるでしょう。

訪日インド人の旅マエ情報収集は?

訪日インド人が旅マエに情報収集をする際、参考にしたのは「日本在住の親族・知人(26.9%)」「自国の親族・知人(15.8%)」でした。

訪日中国人の場合、「SNS(25.9%)」次いで「自国の親族・知人(19.5%)」となっており、訪日インド人がいかに近しい人間からの情報を信頼しているかがわかります。

そのため訪日インド人を誘致するために、家族や友人、知人に勧めたくなる工夫が必要です。

例えばお得な「ギフトチケット」などを配り、ギフトチケットを話の種に日本での体験を話すきっかけを作るなど良いかもしれません。

データでわかる訪日インド人観光客

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インド人を理解して効果的なインバウンドを

経済的成長を遂げ、訪日市場においても存在感を増すインド人の特徴とインバウンドの現状、今後のポイントを紹介しました。今後もインド市場ではインセンティブツアーをはじめとした旅行需要の拡大が予想されます。ビザの発給要件緩和や航空路線の拡大も相まって、引き続き訪日インド人の増加は続くでしょう。

独特の文化を持つインド人への接客の際は、価値観や習慣を知ることが重要です。食事の制限があっても安心して食べられるメニューの提供や余裕を持ったスケジュールを伝えるなどの工夫が必要でしょう。

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<参照>

外務省:インド基礎データ

観光庁:2018年(平成30年)の訪日外国人旅行消費額(確報)

JNTO:2018 年における訪日外国人の消費動向【国籍・地域別】

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コロナ禍の収束後、インバウンド需要が順調に回復を続ける中、唯一回復が大きく遅れていた中国市場。

一方、ここ数か月の間は訪日中国人客数が順調に回復してきており、訪日旅行消費額も2024年1〜3月期では台湾を抜き、1位となったことがわかっています。

今、中国市場がどのような動向になっていて、今後どうなっていくのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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