これだけは知っておくべき訪日インド人 3つのポイント
- ヒンドゥー教、イスラム教など宗教への理解が必要
- ハイシーズンは4月と5月
- 団体ツアーの需要もあり
インドに関連するインバウンド年表
1952年 | 日本とインド共和国の国交が樹立 |
2017年 | JNTOデリー事務所が設立 |
2019年 | 訪日インド人数が史上最多となる年間17万人を達成 |
インド基本データ
人口 | 約13億5,262万人 |
面積 | 約329万平方キロメートル |
首都 | ニューデリー |
宗教 | ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教、シク教、仏教、ジャイナ教など |
公用語 | ヒンディー語、英語 |
時差 | UTC+5:30(-3時間30分) |
通貨 | インド・ルピー |
名目GDP | 約2兆7,793億米ドル |
経済成長率 | 約6.8% |
一人当たりGDP | 約2,055米ドル |
平均月収 | 431.09米ドル |
ビッグマック指数(経済力) | 2.65米ドル |
(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index
インド市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2023年):訪日インド人は何人来ているのか
コロナ前の2019年までは、訪日インド人客数は6年連続で増加し、ピークとなった2019年には17万5,896人を記録しました。コロナ後の2023年は16万6,300人で、ほぼコロナ前の水準まで回復しています。
月別訪日外客数:訪日インド人に人気なのは何月?
コロナ前の2019年までの傾向では、訪日インド人が最も増加するのは4~5月を中心とする春季でした。暑季、雨季、乾季という極端な気候が繰り返すインドで暮らす人々は、日本の最も穏やかな気候の時期を狙って訪れていることがわかります。2023年もおおむね同じような傾向となりました。
インバウンド消費額推移(2014年~2023年):インド市場全体の規模は?
コロナ前の2019年までの6年間、訪日インド人のインバウンド消費額は伸び続け、ピークとなった2019年には274億円を記録しました。パンデミックの影響で大きく落ち込みましたが、2023年には384億円とコロナ前を大幅に上回る増加を見せています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2023年):訪日インド人は1人いくら使う?
訪日インド人の一人当たりインバウンド消費額は、コロナ前は14~16万円台で推移していました。コロナ後の2023年には、旅行者層の変化に伴い23万1,049円へと大きな増加をみせました。
旅行支出内訳:訪日インド人は何を買い、消費している?
訪日インド人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、94,814円でした。2番目に大きな割合を占めたのは飲食費で、48,193円でした。
人気のお土産ものランキング:訪日インド人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | 菓子類 | 57% | 11,669円 |
2位 | その他食料品・飲料・たばこ | 42.1% | 15,926円 |
3位 | 衣類 | 35.7% | 18,730円 |
4位 | 酒類 | 21.7% | 11,600円 |
5位 | 靴・かばん・革製品 | 17.6% | 20,409円 |
6位 | 化粧品・香水 | 11.3% | 12,770円 |
7位 | 電気製品(デジタルカメラ/PC/家電等) | 9.8% | 62,908円 |
8位 | その他買物代 | 9.7% | 9,149円 |
訪日インド人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均11,669円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「その他食料品・飲料・たばこ」「衣類」「酒類」「靴・かばん・革製品」の順で続いています。
買い物スポットランキング:訪日インド人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 61.1% |
2位 | 百貨店・デパート | 43.3% |
3位 | スーパーマーケット | 41.1% |
訪日インド人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、61.1%が買い物をしました。続けて「百貨店・デパート(43.3%)」と「スーパーマーケット(41.1%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日インド人で最も多い属性は?
訪日インド人の78.6%が男性、21.4%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は30~39歳で全体の22.1%を占め、女性で最も多い年齢層は20~29歳で全体の6.6%を占めます。
滞在日数:訪日インド人は何日間訪日旅行する?
訪日インド人の滞在日数は、全体の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも7~13日間が最多です。
訪日経験:訪日インド人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2023年第3四半期(7〜9月期)の訪日インド人は、初来日が61.9%、リピーターが38.1%でした。
旅行形態:訪日インド人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日インド人の旅行形態は、全目的の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも個別手配が最多です。ただし、団体ツアーの割合も全目的と観光・レジャー目的の両方で1割を超えており、他の国・地域と比べても比較的多いと言えます。
日本の観光情報の収集:訪日インド人の訪日旅行の情報手段は?
訪日インド人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「日本政府観光局ホームページ(20.2%)」でした。合わせて「日本在住の親族・知人(20%)」「自国の親族・知人(19%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(71.8%)」でした。合わせて「飲食店(53.7%)」「宿泊施設(36.7%)」と続いています。
インド市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
インド人の海外旅行者数の推移(2012年~2020年):インド人の海外旅行需要は?
コロナ前の2019年までの8年間、インド人の海外旅行者数はおおむね増加傾向にあり、ピークであった2019年には2,692万人を記録しました。しかし2020年には、パンデミックの影響を受け729万人まで急減しました。
インドで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | アラブ首長国連邦 | 2,974,058人(2019年) |
2位 | タイ | 1,996,842人(2019年) |
3位 | サウジアラビア | 1,656,245人(2016年) |
4位 | アメリカ | 1,473,517人(2019年) |
5位 | シンガポール | 1,442,277人(2018年) |
(参照)日本政府観光局(JNTO) 訪日旅行データハンドブック 2022年より
インド人に人気の海外旅行先は、アラブ首長国連邦、タイ、サウジアラビア、アメリカ、シンガポールとなっています。アラブ首長国連邦、サウジアラビア、アメリカはインド人労働者が多く、親族や友人などが駐在者を訪問することも多いようです。
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