北海道内の「アドベンチャーツーリズム」経済効果、2030年に「1兆円超」

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

日本政策投資銀行は、「アドベンチャーツーリズムを通じた北海道の持続可能な観光地域づくり」と題したレポートを公開。その中で、インバウンドによる「アドベンチャーツーリズム」の北海道内における経済効果を試算しました。

アドベンチャーツーリズムによる観光収入は、2025年までに531億円、2030年までに1兆590億円と見込まれています。

関連記事:

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

日本政策投資銀行、北海道のアドベンチャーツーリズム経済効果を試算

政府系金融機関の日本政策投資銀行は、北海道のインバウンドによるアドベンチャーツーリズムの経済効果を試算しました。

アドベンチャーツーリズムとは

アドベンチャーツーリズムは、「アクティビティ」「自然」「文化体験」のうち、2つ以上の要素によって構成される旅行のこと。「アドベンチャートラベル」とも呼ばれます。

教育水準の高い比較的裕福な層に好まれるため、消費単価が高くなる傾向があります。また地域の旅行会社やガイド、さらには地域の自然・文化体験、食体験などを盛り込むことで、旅行消費が地域に還元されやすいという特徴があります。

このアドベンチャーツーリズムは、すでに欧米や南米で大きな市場となっていますが、日本でも阿寒エリアなど北海道を中心に取り組みが進んでいます。日本政府観光局JNTO)も市場横断戦略の一つとして「アドベンチャートラベル」を掲げ、推進しています。

関連記事:アドベンチャーツーリズム(AT)とは | 市場規模・日本での可能性・北海道の事例

2030年までに1兆590億円見込む

日本政策投資銀行の試算では、アドベンチャーツーリズムによる北海道の観光収入は、2025年までに531億円、2030年までに1兆590億円になると見込まれています。

観光収入全体で見ても、2030年時点で2兆1,530億円と、2018年実績比で4.3倍に増える見込みです。このうち、アドベンチャーツーリズムが半分を占める計算となります。

またアドベンチャーツーリズムの旅行者数は、2025年に16万人、2030年に320万人になると見込まれています。これは2030年時点で北海道全体における訪日者数約1,014万人のうち3割超を占める水準となります。※なお北海道の訪日者数は、2018年実績で約312万人でした。

現在は欧米豪で盛んとなっているアドベンチャーツーリズムですが、旅行者の人数と消費額単価から算出した地域別の消費額では、東アジアが2030年に7,622億円と、2025年(381億円)比で20倍にも拡大するとされています。

アドベンチャーツーリズムを意識した商品造成・ガイド育成が必要に

今後インバウンドに日本のアドベンチャーツーリズムを楽しんでもらうためには、きめ細かなニーズに応じた商品の造成や、ガイドの育成が必要となるでしょう。特にガイドについては、「ATWS(アドベンチャートラベル・ワールドサミット)北海道」の報告会でも、ガイドの経験値・トレーニングの重要性が挙げられています。

日本のインバウンド業界において、今後ますます期待が高まるアドベンチャーツーリズム。この大きな市場を掴むため、北海道を中心に各地域で取り組みが進むことが期待されます。

関連記事:日本のアドベンチャートラベル、今後の推進に向けた課題と展望

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

<参照>

日本政策投資銀行 北海道支店:アドベンチャーツーリズムを通じた北海道の持続可能な観光地域づくり

訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ

専門家が徹底議論!地域に眠る観光資源の「磨き上げ」、結局何をしたらいいの?

観光庁は、インバウンドの地方誘客を目的とし、「観光資源の磨き上げ」を推進しています。これに沿って観光コンテンツの造成や発信力強化に取り組みたいと思うものの、「何からやればいいのかわからない」「やってはみたものの、まだ観光客を呼びこめていない」といった悩みを抱えている自治体・企業の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、食体験、ツアー造成、アクティビティ、アドベンチャートラベルなどを専門として第一線で活躍するスペシャリストたちが集結

「観光資源の磨き上げ」とは何なのか、外国人を惹き付ける観光コンテンツはどう作り、どう発信するべきなのか、徹底議論します!

詳しくはこちらをご覧ください。
専門家が徹底議論!地域に眠る観光資源の「磨き上げ」、結局何をしたらいいの?

訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.1 〜見逃せないインバウンドの最新情報をお届け〜

訪日外国人の数はすでにコロナ前の水準を超えており、インバウンドの業界はますます盛り上がりをみせています。

目まぐるしく変わるインバウンドの動向。最新情報をしっかりと把握するのが難しくなってきてしまった…と感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回から、インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が解説する「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズがスタートします!

第一回は5月24日に開催。今月5月のインバウンドトレンド情報や、夏に向けた今後の動向についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。
訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.1 〜見逃せないインバウンドの最新情報をお届け〜

【インバウンド情報まとめ 2024年5月前半】外国人宿泊者数「中国」がコロナ後初の1位に 他


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年5月前半版レポートから、4月〜5月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

岸田首相「2030年に訪日客6,000万人」改めて言及 / 外国人宿泊者数「中国」がコロナ後初の1位に【インバウンド情報まとめ 2024年5月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに