近年増えている訪日外国人観光客を飲食店がおもてなしする際には、「食べることが出来ないもの」「食べてはいけないもの」「食べたくないもの」でニーズを整理することが出来ることを「飲食店のための国籍別インバウンド対策・おもてなしポイント」シリーズでご紹介しました。
また、国による習慣・文化によるものとは別に「イスラム教」、「仏教」、「ユダヤ教」「ヒンドゥー教」などの宗教ごとに気をつけるポイントがあります。それぞれの宗教ごとに「食べてはいけないもの」が細かく定義されており、その内容は非常に多義に渡っています。
飲食店の立場としてはご予約をいただいた際、料理の提供前に「何を食べる事が出来ないのか?」を伺うということにつきますが、今後増えていく訪日外国人観光客をおもてなしする上で、簡単に宗教ごとの違いを理解しておくことも重要と言えます。
Googleマップによる集客、うまく活用できていますか?
口コミサイトで、もっと集客できるようにするサービス「口コミコム
」でGoogleマップからの来店を約2倍に
詳しく見る >
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
宗教別に見る「食べてはいけないもの」一覧表
簡単に各宗教ごとに戒律で「食べてはいけない」とされているものを理解するため、それらをまとめた一覧表となります。こうして一覧で見ていくと、特にこれといって「食べてはいけないもの」がないキリスト教、と比較して各宗教は戒律が厳しいことがわかります。
キリスト教
今回まとめた宗教の中では最も食べ物に関する戒律が緩く、肉や魚を食べることにも特に制約がなく、「ワインは神の血で、パンは神の肉」という言い方もあるほど、アルコールを飲むこと自体は問題なく、唯一酩酊してしまうことのみが禁止されています。
イスラム教
イスラム教で食べても良いものはハラールミールと呼ばれており、何を食べて良いのかについて極めて厳格に規定されています。肉類は一般的に食べることが許されていますが、イスラムの教えに従って屠殺された肉(ハラールミール)以外を食べることは出来ません。また宗教上、豚は汚れのあるものとして最大の禁忌となっています。
飲食店のための宗教別インバウンド対策・おもてなしポイント:イスラム教編
飲食店が訪日外国人観光...
ユダヤ教
イスラム教と同様に豚を食べる事が禁忌とされており、カシュルートという食事に関するルールが存在します。特に注意すべきが牛乳、乳製品と肉類を提供、調理、保存することが厳禁とされているということで、こうした食事ルールを守るために家にキッチン、冷蔵庫が2つあるというユダヤ教の家庭も珍しくないようです。
飲食店のための宗教別インバウンド対策・おもてなしポイント:ユダヤ教編
飲食店が訪日外国人観光...
ヒンドゥー教
個人差はありますが、ヒンドゥー教では肉類全般、魚介類全般が避けられる傾向にあります。牛が神聖な生き物とされていますが、牛を傷つける事がない牛乳、乳製品に関しては食べることは禁止されていません。その他には五葷と呼ばれるネギ科の植物を食べることが禁じられています。
ヒンドゥー教徒の食事
訪日...
仏教
宗派によって、また個人差もありますが、基本的には殺生が禁じられているため肉食が避けられます。また、ヒンドゥー教と同様に五葷と呼ばれるネギ科の植物を食べることも禁じられています。
飲食店のための宗教別インバウンド対策・おもてなしポイント:仏教編
飲食店が訪日外国人観光客をおもてなしするためのインバウンド対策を考える際に、相手の立場に立つと 「食べることが出来ないもの」「食べてはいけないもの」「食べたくないもの」 でそのニーズを整理することが出来ます。 特に世界の宗教の中には 「食べてはいけないもの」 を定めた宗教も数多く存在します。その中でも日本でも馴染みが深いながらも、意外とその詳細を知らない 仏教徒 の訪日外国人観光客向けインバウンド対策をする際に、飲食店が気をつけるべきポイントは何なのでしょうか? [cta_toc_up...
【訪日ラボ監修/無料】インバウンド対策を始めるなら「インバウンドの教科書」にお任せ
まとめ
全ての宗教ごとにどういった食べ物を食べてはいけないとされているかを覚える事は難しいですが、こうした一覧表で頭の隅に入れておけば、実際に該当する宗教を信仰するお客様が来店されても慌てることはないでしょう。いずれにしても飲食店の立場としては、ご予約をいただいた際、料理の提供前に何を食べる事が出来ないのかを明確に確認することが大切です。
<参照>
訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ
「稼ぐ観光・地域活性化」のヒントがわかるセミナーが目白押し!
RX Japan株式会社は、2024年5月8日〜10日に東京ビックサイトにて、「観光業/宿泊業」「ツーリズム」に関わるBtoB商談展「国際ツーリズムトレードショー」(iTT)を開催します。
この構成展である「観光DX・マーケティングEXPO」と「国際ウェルネスツーリズムEXPO」内では、セミナーが開催されます。
訪日ラボを運営する株式会社movも、「インバウンド×観光DX戦略」のテーマで登壇します!ご興味のある方はぜひご参加ください。
※訪日ラボは、「観光DX・マーケティングEXPO」「国際ウェルネスツーリズムEXPO」の公式メディアパートナーです。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「稼ぐ観光・地域活性化」のヒントがわかるセミナーが目白押し!観光DX・マーケティングEXPO / 国際ウェルネスツーリズムEXPOセミナーのご紹介
日本のインバウンド事業者が知らない「中国現地の最新旅行トレンド」
コロナ禍の収束後、インバウンド需要が順調に回復を続ける中、唯一回復が大きく遅れていた中国市場。
一方、ここ数か月の間は訪日中国人客数が順調に回復してきており、訪日旅行消費額も2024年1〜3月期では台湾を抜き、1位となったことがわかっています。
今、中国市場がどのような動向になっていて、今後どうなっていくのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は訪日ラボから、複数の中国SNSで在日中国人インフルエンサーとしても活動中の熊 孟華(ユウ モウカ)と、中国最大級の店舗・施設検索プラットフォーム「大衆点評」などを活用した中国向けプロモーションのコンサルティングを行う金子 泰士が登壇。
中国SNSや訪日プロモーションの「プロ」である2人が、気になる中国市場の最新トレンドについて語り尽くすセミナーをお届けします。
中国向けのインバウンドプロモーションに取り組んでいる方や、これから取り組もうとしている方は必見です!
詳しくはこちらをご覧ください。
→日本のインバウンド事業者が知らない「中国現地の最新旅行トレンド」
【インバウンド情報まとめ 2024年4月】3月訪日外国人数「300万人」突破 他
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、2024年4月版レポートから、3月〜4月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。
最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!
本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→3月訪日外国人数「300万人」突破 / 2月の世界航空需要、コロナ前から完全回復【インバウンド情報まとめ 2024年4月】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!
→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる4月から観光・インバウンドに関わる仕事に就いたり、関連部署へ異動となり、知識のインプットに追われていませんか? また、より一層事業を推進するために必要な学び直しの機会を設ける担当者も増えてきております。
このセミナーでは、
新担当になって、インバウンドの何から始めたらいいか分からない
インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない
方にとって必要な基礎情報と、知っておきたい新情報をお届けする機会となっております!
詳しくはこちらをご覧ください。
→4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜