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訪日米国人観光客は東日本大震災の影響も消えて2013年には約80万人、2014年は約89万人、そして2015年は100万人の大台に乗るなどと順調に増加しています。訪日米国人観光客の旅行の形態を個人旅行・団体旅行にわけて確認してみましょう。1人旅の割合が高く、日本の自然や歴史そして伝統文化への関心が高くなっています。

 

訪日米国人観光客の性別・年齢層

訪日米国人の性年代別割合:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

訪日米国人の性年代別割合:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

訪日米国人観光客は男性の割合が68.6%と高く、幅広い年齢層が訪日していることが特徴です。40代がボリュームゾーンとなっており、50代以上の男女で3割以上を占めていることは、他の訪日外国人観光客には見られない特徴です。比較的初回訪日者が多く43.4%で、2〜5回目が34.4%と、意外とリピーターは少ないのが現状です。

1人旅が多い訪日米国人観光客

訪日米国人観光客の同行者:JNTOより引用

訪日米国人観光客の同行者:JNTOより引用

訪日米国人観光客は一人旅の人が52.9%と約半数を占めています。これは、ビジネス目的での訪日も含んでいるためで、その証左に観光目的になると、夫婦・パートナー、家族・親族、友人連れの割合が増加します。

しかしながら、観光目的のみでの集計でも30.5%が一人旅であり、全国籍平均(観光目的)の11.8%よりもかなり高い水準であり、やはりどの目的にせよ一人旅が多いことが特徴となっています。

 

個人旅行者が多い訪日米国人観光客

訪日米国人観光客の団体旅行・個人旅行の比率:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

訪日米国人観光客の団体旅行・個人旅行の比率:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

訪日米国人観光客の旅行形態は団体旅行参加者の割合が低く、わずか5%となっています。訪日外国人観光客の団体旅行平均(25.6%)を20ポイント下回っています。個人旅行者は個人旅行パッケージ利用者が4.7%で、個別手配の個人旅行者が92.3%と、圧倒的に個人旅行者割合が高いことが訪日米国人観光客の特徴となっています。

個人旅行・団体旅行別の旅行代金(旅行前支出)

訪日米国人観光客のうち団体旅行参加者の旅行代金購入者単価、つまり旅行前の支出は約50万円で、訪日外国人観光客の団体旅行平均の約15万円を大きく上回っています。個人旅行用パッケージ単価は約33万円、自分で手配した個人旅行者は往復運賃だけで約22万円となっています。

やはり、地理的にアジア圏よりも日本から遠方にあるだけあり、旅行代金および旅行前支出は高額になりがちであることがわかります。

 

訪日米国人観光客の訪日目的

訪日米国人観光客が日本旅行で楽しみにしているのは日本食を食べることですが、ショッピング目的の人は37.7%とアジア諸国(中国63.5%、香港68.4%)より低くなっています。対して、自然・景勝地観光目的が41.0%、日本の歴史・伝統文化体験目的は36.6%、日本の日常生活体験が28.7%と、他国に比べてコト消費に関する関心が高いことがわかります。

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訪日米国人観光客は団体旅行と個人旅行の平均泊数の差が大きめ

訪日米国人観光客の旅行形態別の平均泊数は、団体旅行参加者が11.6泊、個人旅行用パッケージ利用者は10.9泊に対して、個別手配者は15.0日と長めになっています。中国を除く、他の訪日外国人観光客と比較して団体旅行参加者と個人旅行者の平均泊数の差異が大きくなっています(中国は団体客5.5泊、パッケージ6.4泊、個別手配22.2泊)。

 

まとめ:訪日米国人観光客向けインバウンド対策は個人旅行者をターゲットに

訪日米国人観光客は個人旅行者が多く団体旅行参加者は少ないのが特色です。その数、個別旅行者が9割を以上を占めています。

米国人のアジア地域への観光客は中国が209万人、香港118万人。日本は第3位で103万人となっており、日本は顕著にその数を増やしつつあります(全地域との比較はこちら)。着実にアジア圏での観光シェアを獲得しつつあるので、今後もアジア圏を旅行候補と考えている米国人観光客向けの積極的なプロモーションが必要になってくるでしょう。

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<参照>

訪日米国人観光客インバウンドデータ集

 

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