本レポートでは、主に2025年11月前半の「インバウンドに関する最新トレンド・データ」や、「政府・自治体・企業などのインバウンド関連の取り組み」など、インバウンド対策に役立つニュースをまとめてお届けします。

※ 各トピックの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
この資料でこんなことが分かります
- ここに注目!インバウンド関連データ
- 知っておきたい!インバウンドニュース
- 訪日ラボおすすめ記事・レポート
ここからはレポートのダイジェストをお届けします。
知っておきたい!インバウンドニュース

中国外務省は11月14日、自国民に対し、日本への渡航自粛を要請する勧告を発表しました。
高市総理の台湾有事に関する発言を受けてのもので、「日本では社会不安が高まり、在日中国人に対する犯罪が急増し、在日中国人への襲撃事件も複数発生しています。これらの事件の中には未解決のものもあり、在日中国人の安全環境は悪化の一途を辿っています」などとして、日本への渡航を自粛するよう警告しています。
これによるインバウンド市場への影響は不透明であり、今後の動向に注視していく必要があります。
参照:中華人民共和国文化観光部:提醒中国游客近期避免前往日本旅游
ここに注目!インバウンド関連データ

国土交通省は11月5日、2025年冬期スケジュール期間(2025年10月26日~2026年3月28日)における国際定期便の概要を公表しました。
2025年冬期当初の運行便数は、6,240.5便/週(旅客便:5,679.0便/週、貨物便:561.5便/週)で、前年同期比9%増(旅客便:10%増、貨物便:5%増)となり、冬期として過去最高となりました。
方面別では、中国、韓国、台湾、タイ、インドのアジア路線や、カタール、トルコの中東路線において、前年同期比で大きく便数が増加。北米路線、欧州路線においても、前年同期と比べて増便しました。
また、空港別では、主要5空港(成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港、福岡空港)すべてで、前年同期を上回る便数が就航。特に、2025年夏期から発着枠が増加した関西国際空港・福岡空港や、今期から発着枠が増加した成田空港では、アジア路線を中心に堅調に便数が伸びました。
関連記事:2025年冬の国際定期便、過去最高の便数に 国交省が公表

観光庁は10月31日、宿泊旅行統計調査(2025年8月・第2次速報、2025年9月・第1次速報)を公表しました。
9月の延べ宿泊者数は全体で5,499万人泊、外国人延べ宿泊者数は1,302万人泊でした。外国人延べ宿泊者数は前年同月比4.9%増と微増しました。
また、8月の国籍別延べ宿泊者数も発表されました。国籍別では、7月に引き続き中国が1位となっています。
上位5か国は、中国に続いて台湾、韓国、米国、香港の順となりました。韓国(前年同月比11.3%減)、香港(同25.9%減)については、前年からの減少幅は前月からゆるやかになりました。
関連記事:【速報】9月外国人宿泊数は1,302万 8月国籍別、韓国・香港は減少も回復傾向【観光庁 宿泊旅行統計 2025年8月・9月】
訪日ラボおすすめレポート&記事

公益財団法人大阪観光局は10月29日、定例会見を実施。大阪府の観光の概況や大阪・関西万博の総括などについて報告しました。
9月に大阪府を訪れた訪日客数は132万6,000人を記録し、単月として過去最高を更新。9月までの累計では1,700万人を超え、2024年を上回って推移しています。
溝畑理事長は、関西空港から出国したインバウンド客の24.9%が万博を訪問したとする分析結果を公表し、万博が大阪訪問に一定の影響を与えたと手応えを語りました。
今後は万博で構築したネットワークを活かし、アジアNo.1の国際観光文化都市に向けてさまざまな施策を進めるとしています。
関連記事:9月の大阪インバウンド訪問数は過去最高 溝畑理事長、大阪・関西万博に手応え【大阪観光局会見】
ーーーーーー
その他にも、レポートでは
- ここに注目!インバウンド関連データ
- 知っておきたい!インバウンドニュース
- 訪日ラボおすすめ記事・レポート など、インバウンドに関する情報をまとめています。 最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!