※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。
東京オリンピックの開会式まで約400日となりました。
2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピックの正式名称は「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」であり、これにちなんだ記念品やグッズの販売があります。
記念品の一つが貨幣です。昨日6月18日、財務省は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを記念して500円貨幣を新たに発行すると発表しています。
500円の記念貨幣のデザインについて、3つの図柄から国民の投票を経て選ぶことも合わせて発表されました。この投票はなんと財務省の公式Twitterでも受け付けており、6月24日の終了を予定しています。貨幣の図柄を一般投票で選ぶのは初めてとのことです。最も投票数が多かった図柄の五百円貨幣を、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣の一連のシリーズ発行(一次~四次)のうち、第四次分として発行予定としています。
前回の1964年東京オリンピックでは、日本初の記念貨幣が発行されました。これらは未だ人気の高いコインで、収集マニアの間で高値で取引されています。今回の2020年東京オリンピック・パラリンピックについても、すでに記念貨幣の発行が始まっています。
2020年の東京オリンピックでは、37種類の記念貨幣が発行される予定です。リオオリンピックからの引継ぎ記念貨幣の発行もあり、その詳細に注目が集まります。
今回は、2020年の東京オリンピック記念貨幣について紹介していきます。
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これまでのオリンピックを含む、記念貨幣とは?
造幣局で発行される記念通貨は、1964年東京オリンピックでの1,000円銀貨幣、100円銀貨幣が初めての発行でした。その後も、天皇陛下即位、鉄道開業、東日本大震災復興事業、国際的なイベントなどを記念して発行されてきました。
それぞれ趣きのあるデザインで、収集家だけでなく一般人にとっても魅力的な貨幣が多くあります。
東京2020オリンピック・パラリンピックの記念貨幣のデザインは、前大会のリオからの「開催引継ぎ記念銀貨弊」と4回に分けた発行(シリーズ発行)により、全37種類の貨幣が発行されます。
それぞれ申込み期間や購入場所が決まっており、全てを集めたい場合にはこうした情報を正確に把握しておく必要があるでしょう。
2019年6月18日現在、第二次発行分までの申込み期間が完了しており、この第二次発行分は2019年7月から発送予定となっています。
現在発表されているデザインについて紹介していきます。
1. リオ2016-東京2020 オリンピック競技大会開催引継記念銀貨幣

リオ2016-東京2020オリンピック競技大会引継記念銀貨幣は、額面1,000円、販売価格は9,500円です。表面のデザインは、オリンピック旗と桜とイペー・アマレーロがあしらわれています。
ブラジルの国花であるイペーと日本の桜を調和させたデザインで、記念通貨としては初めて、両面に彩色を施した両面カラーコインとして発行されます。ちなみにアマレーロとは黄色という意味です。
また、パラリンピック競技大会の引継記念貨幣も桜とイペー・アマレーロをあしらったデザインになっています。

※紹介した記念貨幣の購入申込み受付は終了しています
2. 東京2020オリンピック競技大会記念貨幣 第一次発行分

東京2020オリンピック競技大会記念貨幣 第一次発行分では、一万円金貨幣、千円銀貨幣、百円クラッド貨幣が発行され販売価格は1万円金貨幣が120,000円、千円銀貨幣が9,500円、百円クラッド貨幣は銀行等での引換えとなっています。
1万円金貨幣のデザインは、表面に日本古来の流鏑馬と心技体をあしらっています。千円銀貨幣のデザインは個別競技の水泳がモデルとなっています。そして、百円クラッド貨幣はフェンシング競技のデザインとなっています。
裏面は東京2020競技大会エンブレムがあしらわれていて、千円銀貨幣の裏面にはエンブレムと共にソメイヨシノとイチョウの葉のデザインがあしらわれています。
※紹介した記念貨幣の購入申込み受付は終了しています
3. 東京オリンピック記念貨幣 第二次発行分


第二次発行分においては一万円金貨幣の発行がありません。
第一次発行分と同じく表面に各競技の図柄、裏面にエンブレムがあしらわれています。
※紹介した記念貨幣の購入申込み受付は終了しています
4. 東京パラリンピック記念貨幣

東京パラリンピック記念通貨のデザインも、表面に各競技、裏面は東京2020パラリンピック競技大会エンブレムがあしらわれています。千円銀貨幣の場合はオリンピックと同じく、エンブレムとともにソメイヨシノとイチョウの葉がデザインされています。
千円銀貨幣の販売価格は9,500円で、百円クラッド貨幣は銀行での引き換え発行となります。
※紹介した記念貨幣の購入申込み受付は終了しています
1964東京オリンピック記念貨幣との比較
1964年の東京オリンピック記念貨幣は、初めての記念貨幣として大変な人気を集めました。今回の2020東京オリンピックでは4回に分けて37種類発行されることになっています。
1964東京オリンピック記念貨幣と2020東京オリンピック記念貨幣との違いにはどういった点があるのでしょうか?デザインやその他の点での相違点について見てみましょう。
1964東京オリンピック 記念貨幣のデザイン

1964東京オリンピックの千円銀貨幣は、表面には日本の象徴である富士山と国花である桜がデザインされています。
裏面には、桜、五輪マークと算用数字1000が刻まれています。

1964東京オリンピックの百円銀貨幣のデザインは、表面には聖火台の上に五輪マークを配した図柄が配してあり、裏面には、太陽の図柄に算用数字100が重ねられています。
どちらの銀貨幣もシンプルなデザインの中に、日本のイメージがよく表されていて、記念通貨としての初めての発行にふさわしい上質なデザインとなっています。
2020年の記念貨幣は1964年の物と比べてどう変わった?
今回の発行では、前回はなかった引き継ぎ記念貨幣として、リオ2016-東京2020 パラリンピック競技大会引継記念銀貨幣が発行され、国際的なつながりを感じさせます。また、37種類の発行となり、大幅に種類が増えています。
一万円金貨幣、千円銀貨幣はサイズが40mmと大きなサイズになり、「100」「1000」といった数字は逆に小さくなっています。また、鮮やかな配色を施した、日本の記念通貨としては初めての両面カラーコインとなっています。
デザインは全般的により凝ったデザインとなっていて、配色も艶やかです。ただし図柄には前回と同じ日本の国花である桜を配する共通点もあり、伝統的な日本らしさも残したデザインとなっています。
記念貨幣はどこで買える?今後の予定と海外からの購入について
これらの記念貨幣はどこで購入できるのでしょうか?わかりやすく解説していきます。
独立行政法人造幣局からの通信販売
東京2020オリンピック競技大会記念貨幣は、一万円金貨幣、千円銀貨幣は独立行政法人造幣局からの通信販売となっています。
リオ東京2020オリンピック引継貨幣、2020東京オリンピック記念貨幣第一次発行分、第二次発行分の受付はすでに終了していて、申し込み多数のため、抽選会が行われました。
百円クラッド貨幣は直接引換
百円クラッド貨幣は、金融機関等の窓口で額面通りの価格での引き換えとなります。引き換え開始日は、2019年6月頃に財務省から発表される予定です。
第三次・第四次発行はこれから
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣は、大会直前までに4回に分けて37種類が発行されますが、第三次・第四次発行の時期についての詳細はまだ発表がありません。(2019年6月18日現在)
海外からは買えない?
東京2020オリンピック・パラリンピックの記念貨幣は、海外からの需要も予想されますが、購入は可能なのでしょうか。
東京2020オリンピック記念貨幣は独立行政法人造幣局が募集販売を行っていて、募集方法はハガキかオンラインショップからの申し込みとなっています。申し込みに当たっては住民登録のある住所での申し込みが条件となっているので、日本国内に住んでいて住民登録のある人しか申し込みできないようになっています。
申し込み案内に「多くの国民の皆様に記念貨幣を保有していただく」といった記載も見られ、外国人の購入に対し特別の配慮はしないようです。
記念貨幣のデザインは国際化、購入対象は国際化せず?
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣は、1964東京オリンピック記念貨幣と比べてデザインが華やかになり、記念貨幣として初めての両面カラーコインも発行されます。
特に東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣の一つであるリオ2016-東京2020オリンピック競技大会引継記念銀貨幣はブラジルの国花であるイペーと日本の国花の桜を調和させた図柄で、国際色豊かなデザインに仕上がっています。
新たに発行する500円貨幣は、昨日から開始された国民投票で選ばれます。国民投票で貨幣の図案が選ばれるのは日本で初めてのことです。またインターネットユーザーにとって身近なツールであるTwitterを利用するその手法は、目新しさを重ねて強調していると言えるでしょう。
記念貨幣の発行を通じ、オリンピック開催に向けて人々の関心がさらに高まっていくと見られます。オリンピック大会の開催により変わる日本社会、インバウンド市場に引き続き注目が集まります。
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