Appleは2024年10月、「Apple Business Connect」のアップデートを発表しました。
Apple Business Connectは、店舗・施設の情報を、Appleが提供する地図アプリ「Appleマップ」に掲載するためのツールです。本ツールを活用することで、全世界のAppleユーザーに向けて情報を発信することが可能となり、国内客やインバウンド客からの認知を拡大できる可能性があります。
本記事では、Apple Business Connectの基本的な情報や、アップデートで追加された拡張機能について解説します。
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Apple Business Connectとは
Apple Business Connectとは、飲食店やホテルなどの事業者が、店舗や施設の情報をAppleマップに掲載するためのツールです。
事業者がApple Business Connectに店舗・施設名や連絡先などの必要情報を登録すると、Appleマップ上に登録した情報が表示される仕組みです。そのほかにも、店舗名や住所、営業時間、電話番号、業種カテゴリといった情報に加え、ロゴや写真、店舗への経路などを登録する機能があります。
「Googleビジネスプロフィール」をご存知の方は、そのApple版と捉えていただいてもわかりやすいかもしれません(ただし使える機能や、登録した情報が表示される場所など、異なる部分も多くあります)。AppleマップでもGoogleマップと同様、利用しているユーザーが報告して店舗・施設情報を登録・編集できる仕組みがあるため、誤った情報があれば訂正するという意味でも重要なツールとなっています。
今回のアップデートでは、Apple Business Connectに登録した情報が、メールアプリや電話アプリ、タッチ決済にも表示されるようになると発表されました。
マップ以外:メールや電話、タッチ決済の際にブランド名・ロゴを表示できるように
今回発表されたアップデートでは、ユーザーへのメールにブランド名とロゴを表示できる機能の「Branded Mail」が発表されました。
本機能により、Apple純正のメールアプリや電話アプリに自社のブランド情報を表示したり、タッチ決済(Tap to Pay)に表示する自社のロゴを自由に選択したりできるようになります。自社からのメールがユーザーのメールボックスの中で埋もれてしまうのを防ぎ、ブランドの認知度アップにつなげるとともに、信頼性も高めることができます。

また、Tap to Payで支払いを受け付ける際にも、アイコンとして自社のロゴを表示できるようになります。これによりユーザーは、支払い先の相手が、認証済みかつ信頼性の高い企業であることを確認したうえで、安心して決済できます。

さらに、2025年にはBusiness Caller IDという新機能が登場することが発表されています。Business Caller IDに登録することで、ユーザーの着信画面に表示する企業名、ロゴ、部署を設定できます。ユーザーは着信画面を見るだけで、認証済みの企業からの電話と、迷惑電話やその他不明な発信元を見分けられるようになります。
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Apple Business Connectは不定期にアップデートされます。
今後も新機能が追加された際には、情報をキャッチして随時対応していきましょう。
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〈参照〉
Apple Newsroom:Apple、ビジネスがお客様とつながるのを支援するツールを拡大
Apple Newsroom:Introducing Apple Business Connect
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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