百貨店・デパートはどうやって大衆点評をインバウンドに活用すべきなのか?
大衆点評(たいしゅうてんぴょう/ダージョンディエンピン)とは、中国で最大規模を誇る口コミ投稿サービスです。中国国内にとどまらず、世界中の店舗情報と消費者によるレビューが掲載されています。
中国では口コミやレビューが非常に重要視されているほか、予約や決済などもこの大衆点評の中で完結するシステムが広く利用されており、中国のユーザーにとっては日常的に接するサービスの一つとなっています。ユーザー数は6億人で、日次アクティブユーザー数は5,000万人以上を誇ります。
そのような中国のユーザーにとって馴染み深い大衆点評は、日本に来る中華圏のインバウンド観光客に対するアピールとしても非常に有効と言えます。実際に日本の企業や店舗の多くが大衆点評に自店の情報を掲載し、インバウンド対策に役立てています。
なかでも中華圏からの訪日観光客は百貨店などでの高級品への消費志向が強く、それらの情報を求めています。百貨店やデパートが大衆点評をインバウンドマーケティングに活用することは有効であると言えるでしょう。
この記事では日本の百貨店やデパートが大衆点評を活用した事例を紹介します。
Googleマップによる集客、うまく活用できていますか?
Googleマップでの集客ツール「口コミコム」を詳しく見る >「松屋銀座」の大衆点評活用事例
松屋銀座は銀座エリアの百貨店としてはじめて大衆点評に情報を掲載し、中国人観光客へのプロモーションを開始しました。
銀座は中国人観光客にとって人気の高いスポットで、主にブランド品や高級品の買い物を目的とした多数の観光客が旅行に来ていました。一人当たりの平均消費額も大きく、銀座を訪れる中華圏の観光客へのマーケティングは重要であると言えます。
人気が高いのはブランド品のバッグや化粧品などで、本人が使用するものだけでなく家族や友人への贈り物としての需要もあるため、必然的に一人当たりの消費が多くなります。特に日本の化粧品は中間圏で人気が高く、贈り物としても喜ばれるため多くの人が購入します。
松屋銀座への買い物客は店舗情報や口コミについて調べるだけでなく、キャンペーンや優待の情報を得るために大衆点評を利用しています。その他周辺情報など、大衆点評の情報をもとに近隣を散策するユーザーも多いようです。
コロナ禍で渡航が困難となった時期でも現地在住の中国人ユーザーによる写真付きの口コミが盛んにアップロードされており、大衆点評の人気の高さがうかがえます。
「銀座三越」の大衆点評活用事例
銀座三越は大衆点評の日本ページにおいて、最も多くの口コミを獲得している店舗のひとつです。2021年9月時点で口コミの件数は1,732件で、現在でも盛んに口コミが投稿されています。
口コミの内容は主に買ったものの紹介で、定番であるブランド品や化粧品のほか、デパ地下グルメや高級なお土産用のお菓子などのが人気を呼んでいることが見て取れます。お菓子に関してはそのパッケージデザインや見た目の可愛さなど、日本らしさを感じる要素への評価が高いことがうかがえます。そのほか、百貨店自体や周辺環境などへの評価なども書かれており、特に品揃えに対して高い評価をしている口コミが多くあります。
銀座三越は早くからインバウンド対策に力を入れており、2010年ごろから免税売上額を大きく伸ばし、「爆買い」が話題を読んだ2015年ごろには驚異的な勢いで売り上げを伸ばしました。銀聯カードやQRコード決済などへの対応も早期から始めており、中華圏からの売り上げを取り込もうという意欲が見えてきます。
大衆点評に関する他の業種のインバウンド事例集を見てみる
他の口コミサイトのインバウンド事例集を見てみる
コロナで落ちた売上をどうにかしたい。手間を掛けずにできる新しい集客とは?
「コロナで売上がガクッと落ちてしまったから新しい集客方法をやらないと…」「自粛で営業時間が頻繁に変わるがネット上の情報が変えられていない…」そんな悩みを 「口コミコム」がまとめて解決します!
「口コミコム」とは、当メディア「訪日ラボ」を運営する株式会社movが提供する口コミ集客支援ツールです。
「口コミコム」に登録するだけで、主要な地図アプリにお店情報を一括で登録できます。その後の情報管理はもちろん、口コミの分析や返信、投稿写真の監視までが 「口コミコム」だけで完結します。