レストラン・カフェはどうやってトリップドットコムをインバウンドに活用すべきなのか？

トリップドットコムは、中国の最大手オンライン旅行会社のトリップドットコム・グループが運営する旅行予約サービスです。

トリップドットコム・グループは他にも中国国内向けの旅行サイトとしてシートリップを保有していますが、トリップドットコムはグローバルに展開しているサービスです。 オンライン旅行会社としてはBooking.comやExpediaに次いで世界で第3位の売り上げを誇っており、世界的な人気の高さがうかがえます。

世界の200ヵ国に進出しており、掲載ホテルは140万件以上あります。日本にも事務所が多数設立されており、東京や大阪など複数の拠点を持っています。 トリップドットコムからはホテルや航空券、列車などの予約ができますが、その他にも「トラベルガイド」というページが用意されており、人気スポットの紹介やユーザーによる口コミが投稿できるようになっています。

その中にはテーマパークや観光スポット、レストランやお土産屋など、さまざまな業態のスポットが登録されています。 この記事では日本のレストランがトリップドットコムのトラベルガイドに掲載されている例を紹介します。トリップドットコムを外国人観光客向けのプロモーションに活用する際の参考としてください。

Googleマップによる集客、うまく活用できていますか？

「一蘭（新宿中央東口店）」のトリップドットコム活用事例

一蘭ラーメンは日本の代表的なラーメンチェーンとして、外国人観光客の人気を集めています。とりわけ中国人の訪日観光客から高く評価されており、日本にきたら必ず一蘭のラーメンを体験したいと考える人も少なくありません。

トリップドットコムのトラベルガイドにある一蘭の新宿中央東口店のページには、実際に店舗を利用した中華圏のユーザーからと思われる、中国語の口コミが多数ついています。

口コミにはおおむね高評価のものが多く、カウンターに立てられたついたてなど中国にはない独特の店舗の特徴などについての驚きを述べるものや、それぞれのメニューについておすすめするものなどが見られます（2021年10月現在）。

旅行先での食事場所を探している外国人観光客にとって、このような母国語でのレビューを見られることはお店選びに関して非常に有力な情報になります。とくに中国の人々は店舗や商品を選ぶにあたって口コミを参考にする傾向が強く、このように高評価の口コミが多数つけられていることは店舗にとって大きなプラスになるものと思われます。

レストラン「カンテサンス」のトリップドットコム活用事例

東京都品川区の「カンテサンス」は、フランス各地で修行を積んだシェフによる予約制のフランス料理店で、数度にわたってミシュランガイド東京の三ツ星を獲得しています。

ランチ・ディナーともメニューはおまかせコースのみで、季節などによってメニューが絶えず変化するシステムをとっています。外国人観光客からも一定の人気を集めており、東京に来た記念に特別な食事をしたくて立ち寄るユーザーも多いようです。

トリップドットコムのトラベルガイドにおけるカンテサンスのページにも、主に中国語の口コミが多数つけられています（2021年10月現在）。特徴的なのはメニューの写真が豊富に投稿されている点で、盛り付けへのこだわりや料理の美しさが十分に伝わるようなものがたくさんあります。

中国のユーザーは写真を撮るのが好きで、それを口コミとともに投稿する習慣のある人が多いです。料理の美しさが大きな訴求効果を持ちうるフランス料理店でこのようなレビューが多数投稿されていることはさらなる潜在顧客へのアピールにつながるといえるでしょう。

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